松井秀喜の成績を見ていて、今年、はっきり異常がみられる数字がある。左右投手別の打撃成績。

優秀な左打者は、左投手を苦にしない。松井秀喜も同様であり、通算成績を見れば、左右の投手で大差はない。左打者として、レギュラーで出場し続ける条件を満たしてきた。
しかしながら、打者としての数字を稼ぐためには、右投手がしっかり打てないといけない。これは、左右の打者共通の条件だ。何といっても、右投手の方が圧倒的に多いのだから。
そういう意味では、松井秀喜はずっと右投手の数字が物足りなかったともいえるのだが。
昨年以降、松井秀喜は本来得意であるはずの右投手を打ちあぐねているのである。今年はそれが際立って顕著になった。わずか1割台である。
左打席から目を切ることなく見ることが出来る右投手が打てなくなっているというのは、投手の球速や変化に対応できていないことを意味しているように思う。
たまたまバットに当たれば、今も大きいのは飛ばせるが、自在に動くMLBの投球をうまくさばく能力はなくなっているのではないか。
率直に言って、成績不振というより、衰えた、と考えるべきではないかと思う。
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松井、寂しいのヒトコトです。
昨年、アスレチックスに移籍した折、
なにか、やな予感がしたのですが。。。
追い込まれてからボール球に手を出すなど、あんなに結果を欲しがる松井のバッティングは、これまで見たことがありませんでしたから。
ずっと野球エリートで歩んできた松井にとっては、1打席、1球でチャンスを掴み取るメジャーの熾烈な競争に晒された経験や耐性があまりに無さ過ぎたとも言えそうです。
結果的には、レイズ移籍直後の華々しいホームランが、後のプレッシャーにもなってしまいましたね。
メジャー復帰がほぼ絶望的となると、日本球界への復帰も現実味を帯びることになりますが、果たして本人の気持ちはどうなんでしょう?
見たいような、見たくないような、複雑な気持ちです(笑)
チームが決まるまで一人で自主トレをしていたという話だから
さぞ精悍に絞っているのだろうと思いきや、Tシャツで現れた松井の姿たるや肩・腕の筋肉はゲッソリと落ちて、とても臨戦態勢な選手ではありませんでした。
安西先生ならこう言ったでしょうね
「まるで練習していない…」
しかしまだ日本復帰を望む声もあるようですからメジャーの経験を披露するのもいいんじゃないでしょうか。
インコースを思い切り振りぬいたのに、ホームランにならないあたりがあったのをみてこりゃパワー不足だな、と。
09年に松井は体重を落として自己最高のISOPを記録したわけだけど、それで筋力はバッティングに必要ないと勘違いしてしまったのかもしれない。
膝のためと、守備機会を求めてそれからもっと体重を落としたわけだが、正直守備はおまけみたいなものなので、もっとハードなトレーニングをして筋力を維持するべきだったのではないか。まぁランニングの時点で何だかぎこちない感じがするので、もう限界なのかもしれないが。