開幕戦で、あれほど華々しい活躍をした斎藤佑樹が二軍落ち。吉井コーチは「下で最低2試合は投げてもらう」と語った。
今期の戦績。



良かったのは春先だけだった。2完投、1完封を記録。この頃の斎藤は無駄球が減り、直球を主体にした小気味よい投球が目立った。遅い4シームではあるが、緩急を見せることで十分に通用することを見せたのだ。
また5月の初旬頃までは、稲葉を中心とした味方打線が好調で、RS(援護点)が潤沢にあったことも斎藤を楽にしたはずだ。
5月4日の時点で、4勝1敗、ERA1.84。相変わらず四球が多く、WHIPは1.30とよくなかったが、齋藤本人も「今季はやれる」という自信を持ったことと思う。
ターニングポイントは、函館千代台球場の西武戦。風の強い地方球場で、斎藤はストライクが入らない。1.1回で4四球、9被安打9失点という大炎上。
以後勝てなくなるのだ。
斎藤佑樹を見ていて思うのは、投球内容以上に勝ち星や、個々の打者との勝負にこだわる投手だということ。体面にこだわりすぎだ。「自分の投球が出来ればいい」という割り切りがない。
だから強打者には「打たれまい」とするから、かわす投球になる。ボール球を打たせようとするから、球数が増える。そして投球の間合いが長すぎるから、野手はリズムが作れなくなる。
見ていても楽しくない投球が続いた。
5月は3敗。勝てない中で、自信も失い、白星を求めるようになっていった。6月は野村祐輔との投げ合いを制した試合などもあったが、今度は味方打線のRSがもらえなくなり、黒星を重ねた。
7月には、オールスターの先発投手に選ばれたが、3回を投げて6安打、自責点3。これも本人にしてみれば痛かっただろう。
「勝てない」「数字が悪化する」自信がなくなっていく。その悪循環が、斎藤を追い込んでいったのだと思う。
斎藤は、田中将大や前田健太とは違うのだ。球は遅く、球威はない。目の覚めるような変化球もない。しかしそういう投手でも生きていく道はあるのだ。
今の斎藤には、勝つことや数字を残すことよりも、自分本来の投球を確認することの方が大事だと思う。世間の期待に応えるのではなく、自分を取り戻すことだと思う。
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良かったのは春先だけだった。2完投、1完封を記録。この頃の斎藤は無駄球が減り、直球を主体にした小気味よい投球が目立った。遅い4シームではあるが、緩急を見せることで十分に通用することを見せたのだ。
また5月の初旬頃までは、稲葉を中心とした味方打線が好調で、RS(援護点)が潤沢にあったことも斎藤を楽にしたはずだ。
5月4日の時点で、4勝1敗、ERA1.84。相変わらず四球が多く、WHIPは1.30とよくなかったが、齋藤本人も「今季はやれる」という自信を持ったことと思う。
ターニングポイントは、函館千代台球場の西武戦。風の強い地方球場で、斎藤はストライクが入らない。1.1回で4四球、9被安打9失点という大炎上。
以後勝てなくなるのだ。
斎藤佑樹を見ていて思うのは、投球内容以上に勝ち星や、個々の打者との勝負にこだわる投手だということ。体面にこだわりすぎだ。「自分の投球が出来ればいい」という割り切りがない。
だから強打者には「打たれまい」とするから、かわす投球になる。ボール球を打たせようとするから、球数が増える。そして投球の間合いが長すぎるから、野手はリズムが作れなくなる。
見ていても楽しくない投球が続いた。
5月は3敗。勝てない中で、自信も失い、白星を求めるようになっていった。6月は野村祐輔との投げ合いを制した試合などもあったが、今度は味方打線のRSがもらえなくなり、黒星を重ねた。
7月には、オールスターの先発投手に選ばれたが、3回を投げて6安打、自責点3。これも本人にしてみれば痛かっただろう。
「勝てない」「数字が悪化する」自信がなくなっていく。その悪循環が、斎藤を追い込んでいったのだと思う。
斎藤は、田中将大や前田健太とは違うのだ。球は遅く、球威はない。目の覚めるような変化球もない。しかしそういう投手でも生きていく道はあるのだ。
今の斎藤には、勝つことや数字を残すことよりも、自分本来の投球を確認することの方が大事だと思う。世間の期待に応えるのではなく、自分を取り戻すことだと思う。
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コメント
コメント一覧
球団もマスコミも王子に実力以上のモノを求めすぎ!
王子は実力的にはローテーション3番手の投手の力(6~10勝出来れば合格ですよLV)だと思う。
ただ、王子の場合、「ハンカチ伝説」があるためTOP-LVの人気がある。
今は巨人の選手であっても全国LV人気会得はなかなか無理。
阿部はまだTV中継が元気だった頃の選手だから野球FANの中でも人気があるが、
坂本、沢村は巨人FANの中だけの人気である。
今、王子のような人気選手を作るには、甲子園で華々しく活躍した選手でなきゃヤバイ!
(大学、社会人で活躍しても人気会得は無理、マニアだけw)
ただ、残念なことに人気は抜群でもダルエースになれる実力がない。
昔、オリックスにいた星野のように130kmそこそこでも15勝出来た時代とは違うので。
球団も監督も実力に見合ったポジションで王子を使ってあげてください。
あのハンカチ伝説で手に入れた人気はどんな名コーチでも身につけさすことは出来ないのだから。
やばいゼ!
この部分にすごく共感します。
勝負なのに勝負している感が無い投球に見えてしまうんですよね。
いつも楽しく、そして関心しながら拝見させてもらっているものです。
今回斎藤佑樹のことで広尾さんに質問があります。
私の記憶が確かなら、高校時代の斎藤佑樹は、確か150kを計測したことがあったように思います。
それがどうして大学を経てプロに入ったらスピードが遅くなってしまったのでしょうか?私はしばらくNPBを生で見ていないので、よろしかったら広尾さんの見解を聞きたいと思います。
高校時代と何か大きく変わったことがあったのでしょうか?
多分、速さ的には衰えてないと思いますよ。
むしろ弱冠、早くなってると思います。
ただ、あの150kmは中継を面白くみせるための演出です。
よくドラフトで155kmのストレートとか紹介してますが、
ほとんど140km中盤じゃないですか(先発を任されると)
プロ入りの時に、斎藤は「速球で勝負したい」と言いましたが、吉井コーチは「それは、速い球を投げるということではないで」と言っています。齋藤が磨くべきはコントロールやキレであり、スピードではないということです。150km/hは意識していないでしょう。
現在の日ハムローテでは6番手に当たる成績ですし、こんな選手を特別待遇で残し続けるのは周りの選手にも悪影響でしょうから落としてよかったですね。それにしてもWHIP1.65で歴史的な数字じゃないですか?
本来なら1年目から2軍でしっかりプロのフォームや肉体作りに専念しなきゃいけなかったのに人気先行で1軍で使い続けたのは球団の都合によるものでしょう。
ポテンシャルはそれ相応なものを持ってますし、應武時代の早稲田大学の指導能力の低さは酷いものがありましたからそれのリセットを出来るだけ早く行うべきだったんです。