阪神タイガースにとって、世代交代は最大の課題だと言える。特に打線の若返りは急務だ。
昨日時点の阪神、ファームの選手成績を見てみよう。
打者の総合指標であるRC順。生産性を示すRC27も参照してほしい。

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実はファームも統一球の影響で、打線は小粒になっている。数字的には物足りない。
ただし今季、若手、中堅の底上げは多少見られる。ファームのレギュラーの顔ぶれはここ1,2年変化ないが、質的に進化している選手も目立つ。

森田一成は、長打力では早くから評価が高かった。今季は安定感が出てファームの主軸となった。ただ、守備位置が1塁であり、新井、ブラゼルと重なっている上に、守備力は高いとはいえない。櫻井、林など阪神にはこの手の「打つだけ」の選手が多いのだ。

野原将志も、今季は三塁手として活躍している。ただしこの守備位置も新井良と重なっている。
ミートの巧みな坂克彦、BCリーグのスラッガーだった野原祐也なども今季成長している。

こうして見て痛感するのは、阪神に必要なのは「打てる外野手」「捕手」なのに、有望な打者は内野に偏っている。DHに向いている選手も多い。

いわゆる5ツールプレイヤータイプは野原祐くらいしかいない。
抜擢するには、やや不安の残る顔ぶれだとも言えよう。



今の阪神に必要なのは、1,2軍を含めた活性化だ。トレードを活発に行うなど、選手の刷新、ポジションの入れ替えが必要だろう。
すでにポストシーズンが絶望的な中、先行投資をすべきだと思うのだが。

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