ダルビッシュが失意のマウンドを去ったあと、ボストン・レッドソックス=BOSのマウンドには田澤純一が上がった。久々に見たが、堂々としていてすっかりMLBの投手になっていた。
この投手はNPBでの経験がない。だから余計な予備知識がない。MLBの打者を抑えるにはどうすればいいか、ということを叩き上げで身につけている。

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ストライクを先行させ、打者を追い込み、逃げないことが必要だ。

ダルビッシュと単純に比較はできないが、田澤は伸びのある速球が主体。これにMLB公式サイトでは4シームとなっているが、恐らくはスプリッターのような小さく変化する球。これだけ、非常にシンプルだ。先発投手の可能性があった時は、これにスライダーを交えていたが、8回は2つの球種でテキサス・レンジャーズ=TEXの上位打線を抑え込んだ。

9回は初めて投げたスライダーをベルトレに左翼に運ばれる。やはりスライダーは一級品ではない。しかし、ナポリとソトを連続三球三振で締めくくった。胸がすく快投。

AAAから昇格してからの田澤の成績。

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まだ重要な状況での登板はあまりないが、リリーフ投手として何をすればよいかが分かったように思われる。バレンタイン監督の覚えもめでたい。

この投手は、NPBの機構を経験せずMLBに行ったという点で、画期を成す存在だ。もっと注目すべきだと思う。
少し気が早いが、来季の契約は期待が持てるのではないだろうか。

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