衝撃的なニュースだ。中日の稲葉光雄二軍コーチが急逝した。その現役時代をはっきりと覚えている選手だ。63歳。

報知新聞蛭間豊章記者 関連記事
ナゴヤ球場でのウェスタン・リーグ、広島戦の試合前練習中に体調不良を訴えたため、ベンチから出てネット裏から試合を見ていたが、さらに気分が悪くなり、病院に搬送されたという。脳内出血だった。
もともと不整脈があり、今年、心臓のバイパス手術を受けていたという。猛暑が影響したのだろうか。
最初に体調不良を訴えたときに病院に搬送していれば、という悔いが残る。
稲葉光雄、キャリアSTATS

Mitsuo-Inaba20120812




静岡、清水工業から日本軽金属を経て、70年ドラフト2位で中日に。

中日では、星野仙一、松本幸行、阪急では、山田久志、山口高志らに続く三番手という印象だった。細身で3クオーターから思い切りよく投げる速球と、鋭いカーブが持ち味だった。どろんと落ちるのではなく、鋭くえぐるようなカーブだった。グローブを高く上げるフォームも印象的だった。

派手さはないが、常にローテーションの一角を占め、計算できる投手だった。
中日時代は細面に眼鏡、阪急に移籍してからはこれに加えて長髪がトレードマークになった。
コーチとしても優秀で、日本ハムや中日で後進を育てた。

特に若手の育成には定評があったという。

高木守道監督にとってみれば、現役時代の僚友の死でもある。衝撃は大きいことだろう。
今期は、中日最高の二塁手の一人だった井上登も死去している。中日ファンには辛い年となった。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!