MLB公式サイトやESPNなどに掲載されたダルビッシュの写真は2009年WBC当時のものが多い。この頃のダルビッシュは196cm85kg。肉体改造に成功した今は105kg。現地に降り立ったダルを見て「奴の兄貴が来たのか?」みたいなことになるかもしれない。
2日前まではトロント・ブルージェイズ=TORという話も出ていた。アリーグ東地区だから、ニューヨーク・ヤンキース=NYYやボストン・レッドソックス=BOSともたくさん当たる。それは悪くはないのだが、ほとんど優勝の可能性のないチームだし、本拠が人工芝のドーム球場だから、新鮮味がなかった。

TEXはアリーグ連覇中。エースのCJウィルソンを同じ西地区のライバルロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAAに引き抜かれた。LAAは当代MLB最強打者の名も高いアルバート・プホルズも獲得しており、TEXはにわかに窮地に陥ったのだ。ダルビッシュの獲得で、再び勢力を盛り返した。こういうチームにいる方がおもしろそうである。

今季のTEXの投手陣にダルを当てはめてみる。

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CJウィルソンが抜けた後にダルが入る感じ。NPBと同じ数字を残すのは難しそうだが、それでもCJ並みの数字は期待できよう。ただP/GS=先発登板1試合当たりの投球数を見ると、ダルの数字は飛びぬけている。MLBではあり得ない数字だ。先発投手本来の責務であるQS(6回を投げて3自責点以下)を意識した目標の転換が必要だろう。

ローテには広島で投げていたコルビー・ルイスがいる。彼は球は遅いが非常にクレバーな投球をして、安定した成績を維持してきた。また昨年まで日本ハムの同僚だった建山義紀がいる。来季の彼はロースターに残れるかどうか際どいが、ダルには心強いことだ。さらに以前からダルが敬服していた上原浩治も昨シーズン半ばから加入している。ある意味で、もっとも日本になじみが深い球団を選ぶことになるだろう。

それ以上に大きいのは、伝説の名投手ノーラン・ライアンがTEXの社長、共同経営者でいることだろう。TEXを強豪に作り替えた手腕は高く評価されているが、MLBのシーズンとライフタイムの奪三振記録を持つ大投手がダルにアドバイスをしてくれるのだ。

苦労人の監督ワシントンは、選手をその気にさせる指導で知られている(映画「マネーボール」にも少しだけ出ていた)。

西地区にはシアトル・マリナーズ=SEAにイチローがいる。松井秀喜の去就は不明だが、オークランド・アスレチックス=OAKに残留すれば、彼も同地区だ。楽しみは広がる。

それにしてもアリーグ西地区のレベルは急上昇した。東地区からワイルドカードを奪う可能性もあるのではないか。
ストーブリーグ最大の取引が決定したことで、MLB市場の動きはあわただしくなった。ダルを獲得できなかったことで、NYYは黒田博樹を狙うようだ。プリンス・フィルダーも決まるだろう。

来季はMLB中継から目が離せなくなりそうだ。

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