すでにホールトン、杉内というソフトバンクの一線級の先発投手を獲得。来季の戦力大幅アップは間違いがない。
各STATSのセリーグ6球団での順位、各数値の昨対を入れた。

yomiuri-2011-Pitch





常々思うのだが、原監督は投手の評価が厳しすぎる。特に勝敗にかかわる部分で厳しい。今季でいえば東野峻。彼は7月13日に先発を外されてクローザーにされた。その前の登板で連敗し、ふがいなかったということだが、直前5試合で30回を投げて自責点11、ERA3.3はひどいというほどではない。気合を入れるつもりかもしれないが、疑問が残る。17日後に先発に戻された東野は直後に3連勝したものの、大して成績を上げることなくシーズンを終えた。

来季、ソフトバンクの大物が加入すれば、東野や西村、金刃などの生え抜き先発候補はますます影が薄くなるだろう。モチベーションが維持できるのだろうか。

ソフトバンクがあれほど強いのは、先発陣がしっかりしているからだけではなく、中継ぎ、救援陣が完璧だからだ。中日もそうだが、クローザーとセットアッパーに傑出した投手がいることが、先発陣の整備以上に重要だ。

巨人は伝統的にクローザーを育てることが下手だ。東野の例を見ても、首脳陣はいまだに「先発で通用しなかった投手を抑えに回す」と考えているような気がする。

今季は山口、久保、前述の東野を使った。セーブは上がっているが、決定的な守護神とはならなかった。来季もしっかりした方針があるように見えない。また、最近はそれ以上にセットアッパーが重要だが、ここにも決定的な存在がいない。久保は素晴らしい活躍だったが、後半、クローザーにまわされた(オフに手術を受けている)。
アルバラデホは、体型からして首脳陣の信頼を得にくい選手だったが、中継ぎ陣のことを考えれば残しておくべきだったと思う。

先発陣だけで見れば、来季の本命は巨人だが、救援投手の役割分担が明確にならないと、肝心のところで息切れがする可能性があると思う。

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