統一球の影響がなくても弱小な打線だった。打率も本塁打も中位以下。しかし四球はリーグ1位。出塁率が高いことが、1安打あたりの生産性を高めた。森野、和田の前によく走者が出たのだ。今年はさらにその傾向が強まった。
各STATSのセリーグ6球団での順位、各数値の昨対を入れた。

Chunichi-2011-Bat






和田一浩の凋落が目立った。極端なオープンスタンスから少しフォームが変わったが、打球が飛ばなくなった。森野もシーズンを通して不調。ただ2人ともに四球はよく選んではいた。

本塁打はブランコの16本塁打、打点は和田の54、打率は荒木の.263。中軸はなかったに等しい。

落合監督は今年、新人野手を使わなかった。目先の勝利にこだわっていたのだろう。

光明は平田良介が一本立ちしそうな気配が見えたこと。ただし落合は、世代交代の道筋を明確に決める前に解任が発表されたため、具体的な後任人事は行わなかった。

高木守道監督になって、最初に獲得したのが山崎武司だったことに、不安を抱いたファンも多かったのではないか。人情よりも来季構想を明確に打ち出すべきだった。内外野ともに不可避に迫っている世代交代をどう円滑に進めてくのか、が見えない中日である。

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