中日ドラゴンズは、平井正史を戦力外とした。イチローの記憶とともにある投手だ。感慨深いものがある。
masafumi-Hirai






宇和島東高校出身。つまり岩村明憲の先輩だ。春夏甲子園に出場し、オリックスにドラフト1位で入団。
1年目から1軍で投げたが、2年目には27セーブを挙げ、クローザーとして活躍した。とにかく球に勢いがあって、キレも良かった。この投手がマウンドへ上がると大きな拍手が沸いたものだ。
イチローが打って、平井が抑える。フレッシュな顔ぶれで勝つオリックスは、非常に魅力的だった。

しかし96年にはすでに右ひじを痛めて戦線離脱。以後は時折速い球を投げることはあったが、成績は下落。
2003年には山崎武司との交換で中日へ、先発投手として12勝を挙げたのちは、地味ではあるが中継ぎ投手として投げてきた。

中日というチームは、絶対的なクローザーである岩瀬仁紀につなぐために、中継ぎ投手の頭数を必要とするチームだ。落合監督は、この手の投手起用が得意だったと思うが、平井はよく期待に応えて頑張ってきたと思う。

本人は現役続行を願っているそうだ。一時的にスポットライトが当たった選手がしぶとく生き残る、というのもドラマだと思う。
何とか活路を見出してほしい。

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