昨日、日本ハムが優勝した。しかし、それほどの盛り上がりはなかった。チームは試合がなかったし、すでに一昨日時点で3.5差が開いていた。相手の自滅待ちだったからだ。
今期のMLBは、比較にならない凄いペナントレースを展開している。
アリーグ。



今日を含めて2試合しかないのに、3地区のうち2地区で優勝は決まっていない。ポストシーズンに進出する顔ぶれは5球団決まっているが、優勝するのとワイルドカードでは、戦い方が全く変わってくる。
最も勝率の低い中地区で優勝が早々に決まったが、東と西は凄いつばぜり合い。おまけに競り合っている4チームの勝ち星が92,93勝と接近しているのだ。
明日10/3のシーズン最終日で東地区で同率首位ができる可能性がある。10/4に1試合だけの最終決戦を行い(これは公式戦に含まれる)。勝者は優勝チームに、敗者はワイルドカードに回ることになる。そして敗者は翌10/5に1デイプレーオフを行い、勝者が優勝チームに挑戦することになる。
どんだけ凄い展開だ、と思う。
バド・セリグコミッショナーは、今年唐突にワイルドカードを2枚に増やしたが、このことで優勝争いがさらにもつれる結果となった。
ナリーグ



こちらは優勝3チームが決定、ワイルドカードの最後の1枚をめぐってセントルイス・カーディナルスとロサンゼルス・ドジャースが争っている。アリーグに比べれば盛り上がりには欠けるが、それでも最終日までもつれる可能性がある。


NPBに比べてMLBのペナントレースが盛り上がるのは、一つには日程の違いがある。
MLBでは、雨で試合が流れれば翌日をダブルヘッダーにして、できるだけ日程内に試合を消化しようとする。同一リーグの球団の試合数をできるだけ揃えようとしている。
NPBは試合が中止になれば、スケジュールをどんどん後回しにしていく。だらだらとペナントレースが伸びる上に、ドーム球場を持つチームと屋外球場のチームでは、試合消化に差が出る。だから「相星」になることが少ない。その上引分けまである。違う星数になるために、ペナントレースが分かりにくくなるのだ。
それに加えて、NPBは戦力均衡を図る発想がないから、戦う前から勝敗が決している場合が多い。その状態がずっと続くことが多い。
MLBでは今年のボルチモア・オリオールズのように万年下位球団が突然上位に挙がってくることがある。ドラフトや活発なトレードに因るところが大きい。
NPBではなかなかそれが起こらない。特にセリーグで。
NPBとMLBを見ていると、「白熱するペナントレースは作るものだ」とつくづく思う。
10月14日(日)「東京野球ブックフェア」で会いましょう!

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓

今日を含めて2試合しかないのに、3地区のうち2地区で優勝は決まっていない。ポストシーズンに進出する顔ぶれは5球団決まっているが、優勝するのとワイルドカードでは、戦い方が全く変わってくる。
最も勝率の低い中地区で優勝が早々に決まったが、東と西は凄いつばぜり合い。おまけに競り合っている4チームの勝ち星が92,93勝と接近しているのだ。
明日10/3のシーズン最終日で東地区で同率首位ができる可能性がある。10/4に1試合だけの最終決戦を行い(これは公式戦に含まれる)。勝者は優勝チームに、敗者はワイルドカードに回ることになる。そして敗者は翌10/5に1デイプレーオフを行い、勝者が優勝チームに挑戦することになる。
どんだけ凄い展開だ、と思う。
バド・セリグコミッショナーは、今年唐突にワイルドカードを2枚に増やしたが、このことで優勝争いがさらにもつれる結果となった。
ナリーグ

こちらは優勝3チームが決定、ワイルドカードの最後の1枚をめぐってセントルイス・カーディナルスとロサンゼルス・ドジャースが争っている。アリーグに比べれば盛り上がりには欠けるが、それでも最終日までもつれる可能性がある。
NPBに比べてMLBのペナントレースが盛り上がるのは、一つには日程の違いがある。
MLBでは、雨で試合が流れれば翌日をダブルヘッダーにして、できるだけ日程内に試合を消化しようとする。同一リーグの球団の試合数をできるだけ揃えようとしている。
NPBは試合が中止になれば、スケジュールをどんどん後回しにしていく。だらだらとペナントレースが伸びる上に、ドーム球場を持つチームと屋外球場のチームでは、試合消化に差が出る。だから「相星」になることが少ない。その上引分けまである。違う星数になるために、ペナントレースが分かりにくくなるのだ。
それに加えて、NPBは戦力均衡を図る発想がないから、戦う前から勝敗が決している場合が多い。その状態がずっと続くことが多い。
MLBでは今年のボルチモア・オリオールズのように万年下位球団が突然上位に挙がってくることがある。ドラフトや活発なトレードに因るところが大きい。
NPBではなかなかそれが起こらない。特にセリーグで。
NPBとMLBを見ていると、「白熱するペナントレースは作るものだ」とつくづく思う。
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コメント
コメント一覧
最後まで高テンションのまま、PSに突入していく…。
出場チームが出揃ったら、PS以降の展望をサラッとでよいのでお願いしたいです。
私は本命タイガース、レンジャーズの二強を軸に二番手ヤンキース、ナショナルズあたりが勢いに乗ればと。
もちろん、イチローがリングをはめる姿が見たいんですけど。
了解です。実はPS予想にはわりと確度の高い法則があります。
地区優勝逃して、ワイルドカードでも負けて、たった1試合でヤンキースのプレーオフが終了したら、悲しすぎる。シャンパンファイトも無しですからね。なんじゃそれになってしまいます。
今回の優勝がどうでもいい事のように、
アメリカの野球に興味の無い人間にとっては
どうでもいいこと。
日本の野球が盛り上がらない原因は
こうやってMLBの良いところだけを見て賞賛し
日本人の野球を一方的に落とす人達が
でっかい声で喚くから
身びいきばっかりしていても進歩はないでしょう。
単に地区(チーム)数が多いからではないかと.
いつも楽しく拝見させて頂いておりますが,常にMLB崇拝の点だけ少し気になります.
一方的に見るだけなのに申し訳ありませんが...
業界の発展のために良いところを取り入れ、悪いところを改善するのは当然のこと。そのための問題提起(あるいは他の方が提起されているのを再提起)するのは、別になんらおかしくはありません。
NPBがMLBに比べて明らかに劣っている点は、戦力均衡の方法がほぼ取られていないこと。ドラフトの完全ウェーバー制・競合時に下位球団を優先など、方法はいくつかあると思われますが、数年前まで自由枠があったり、社会人高校生の両方を1位で取れるシステムがあったり、自分の球団が良い新人を取ろうという発想ばかりが目立つのがNPBです。
日程の消化についても昔から言われています。
ダブルヘッダーは選手・観客に負担があるので良いこととは思いませんが、NPBには移動日があるのですから、そこを有効に活用して消化することはできるはず。
引き分けは自分の中で賛否両論ですが、時間で区切るよりは回で区切るほうがまだ良いと思います。
57さんの、それ。。。。あると思います。
今日こそ勝ってよ、ってゲームでやらかしちゃう今季のダイスケだけに。NYY目線では不気味ですよね(笑)
ありがとうございます。
「崇拝」というのは無条件に賛同することだと思いますが、その気は全くありません。
ただ公平に見ても、NPBは劣っているところがあまりにも多い。今の日本社会とかぶる部分が多いと思います。
身びいきは思考停止だと思うのですが。
データ観戦だけですが、きょう田澤すごくなかったですか?真っ直ぐ、どんどん速くなってますね。
ヤンキースが土壇場で同点に追いつきましたが、その後のサヨナラのチャンスを活かせなかったことから、まだまだ試合はわからない状況です。
話が盛り上がっているようですが、まあ、それぞれ興味が異なるのですから、言い分もあるでしょう。
NPBの問題は、まずはやはりフロント力の差ではないですか。NPBのフロントが極めてアマチュア的であるのに対して、MLBにはスポーツビジネスを極めたプロフェッショナルが存在します。
MLBにも経済格差は存在し、むしろアメリカンスポーツの中ではNBAやNFLよりも戦力均衡策の不十分な面では格差の大きいスポーツと言えます。それを、スポーツビジネスのプロが補っているように感じています。
日程の問題については、ここでさんざん書かせてもらっていますが、アメリカと日本のケースを同じ土俵で判断するのはナンセンスです。スタジアムが事実上、球団のものになっているMLBと、その多くが自治体や第3セクターの所有であるNPBでは、スタジアムの優先使用についての状況がまるで異なるからです。
間もなくスケジュールについての記事を書きますが、スケジューリングと球場所有の問題は別だと思いますよ。突然日程変更をするわけではなく、シーズン当初に予定を組むことはできるわけですから。
むしろあとからあとから日程変更をするNPBの方が予定が流動的だと思いますが。
お返事ありがとうございます.なんとなくそう感じていただけですので...失礼致しました.これだけコアなMLBの情報が得られる日本語サイトはないと思い,毎日楽しく拝読しています.タダで見ているだけなのに恐縮ですが,これからも期待しております.
こちらこそ。どうぞこれからもお付き合いを。
いや、ほんまに。明日のために資料用意しております。本塁打のことがあるので欠場はないのでは。
それにしてもヤンキースやレンジャーズも気になりますが、MVPの行方からも目が離せませんね。トラウトかカブレラか、やっぱり近代野球の観点で見れば三冠王より、セイバー的に走攻守どれも隙のないトラウトが有利なんでしょうか。
セは面白くないですね。巨人ファンはいいかもしれませんが。
個人的にはやっぱり統一球をやめてもらいたいです。サッカーみたいな点数はつまらない
MLBが盛り上がりすぎて霞んでみえるだけです(笑)
MVPは吉川でしょうか
感慨深いですなぁ…
カブレラ最終戦欠場はないでしょう。万が一最終戦ハミルトンに2発かまされたら夢の3冠が飛んでいってしまいます。
確かにそうですよね。
本塁打王の行方はまだまだ予断を許しませんね。
ただMLBでもNPBのようにタイトル争いが激化して
試合欠場や敬遠攻め、先発ローテーションの変更
なんかあるのかな?と思いまして。
2010年のセ・リーグは、上位三球団が一ゲーム差の大接戦で終了しても観客動員は減少。今年のパ・リーグの混戦レースも、観客動員を見るとやはり減少しています。
絶好の展開にも関わらずそうなってしまうのは、何が原因なのかという話にもなりそうですね。
MLBは最終日を決めておく、NPBは後回しにする。
どうしてNPBは後回しにするのか、翌日ダブルヘッダーにすると、
興行の問題とか、選手会が泣き言を言うとかその程度のレベルなんですよ。
あんたら、野球が好きかと選手会には言ってみたいですが。松原さんは好きか嫌いかどうでもよさそうですが。
日本人は皆ダルのいるTEXを応援するでしょうが、明日は是非、マネーボールによるジャイアントキリングが見たいです。
MLBアリーグの組み合わせですが、明日ヤンキースが勝てばヤンキース勝率1位、負けた場合、アスレチックスが勝てばアスレチックス勝率1位、レンジャーズが勝つと・・・ヤンキースとオリオールズのプレーオフでヤンキースが勝てばヤンキース勝率1位、オリオールズが勝てばレンジャーズが勝率1位ということでしょうか?
上の記事の表は昨日時点の勝敗なので、
現在はヤンキース94勝、残り3チーム93勝で並んでいます。
東地区は
ヤンキースが明日勝てば95勝67敗で優勝
1デイプレーオフにもつれ込めばどちらかが95勝68敗で優勝
西地区は直接対決なのでどちらが勝っても94勝68敗で優勝
というわけで東地区の優勝チーム(ヤンキースorオリオールズ)が勝率1位となるかと。
…ここまで書いといて自信無いんですが
レギュラーシーズンの勝敗が並んだ場合のプレーオフは勝敗に含まれて
ワイルドカードのプレーオフって勝敗に含まれないですよね?
レギュラーシーズンのプレーオフが勝敗に入るのは、なんか不公平な感じもしますね。
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20121002&content_id=39371108&vkey=news_mlb&c_id=mlb
どうやら公式HPには並んだ時の判定方法が書いてあるようなのですが、いかがでしょうか?
• Yankees-Rangers tie: Yankees win due to 4-3 head-to-head record.
• Orioles-Rangers tie: Rangers win due to 5-2 head-to-head record.
• Orioles-A's tie: A's win due to 5-4 head-to-head record.
• Yankees-A's tie: A's win due to second tiebreaker, which is intradivision records. Head-to-head record was 5-5.
If the Yankees and Orioles tie for the AL East, the tiebreaker -- even though it's considered a regular season game -- would not count as far as determining home-field advantage in the postseason.
ヤンキースとオリオールズが並んだ場合、タイブレークはレギュラーシーズンの位置づけだが、ポストシーズンのアドバンテージ計算には入らないと。(ポストシーズンの勝率計算はあくまで94勝58敗がベース)
アリーグ勝率1位はヤンキース、レンジャーズ、アスレチックスの3チームにチャンスがあるようです。
30でコメントした者ですが個人メールアドレスのリンクを外すことは可能でしょうか?
不可能であればコメントを削除して頂きたく、お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
外しました。
おっしゃる通りですね。すごい展開です。
早速ご対応頂きありがとうございます。
シカゴより日々ブログを拝見しております。
残念ながら地元Wソックスは土壇場で醜態をさらしてしまいました・・・
「ビリー・ビーンはもう終わった」などと巷では言われていたようですが、確かにえらいことになりましたね。
松坂花火大会なんて見たくなかったよぉ。
これで最高のテンションでPSを戦える。
イチローが下降気味なのが、気掛かり。
もう一つスイッチを入れ直して欲しい。
まさか、レンジャーズがうっちゃられるとは…。
これでダルビッシュの双肩に全てが任されるというある意味「持ってる」展開。
ここで『開幕戦弱』適性は出さなくていいからねぇ。
それにしても『マネーボール』恐るべし。
グラウンド内の勝敗には代理人が勝ち取る年俸なんて、何の意味も無いという強烈な皮肉。
映画化翌年に再び奇跡を実践して見せるなんて、ビリービーンは素晴らし過ぎ。
カープは学ぶところ、山ほどあるでしょうに…。