NPBとMLBでは、ポストシーズンの日程にも大きな違いがある。
今年のポストシーズンのスケジュール。

NPBMLBPOSTSEASON




MLBは10/3でペナントレースを打ち切る。この日までに消化できなかった試合は行わない。160~161試合しかしないチームも珍しいことではない。
NPBは、全試合を消化するまでだらだらと試合を続ける。時にはポストシーズンが始まっているのに、公式戦をやっていることがある。
その上で、ポストシーズンはたっぷりとインターバルを取って試合をする。
MLBではもし、公式戦が終わって同率のチームが出れば、最終決戦が行われる。そうなると、公式戦とポストシーズンの間に取ってあった予備の1日も埋まってしまう。そのままポストシーズンに突入し、ワールドシリーズも中1日ではじまり、11/2に一気に終了する。

NPBのポストシーズンは、選手に十分チャージをさせ、万全の態勢で試合に臨む。一度ペナントレースの状況をチャラにして、実力を競う。これ自体は悪いことではない。
プロ野球が絶対的な人気を誇り、日本シリーズが国民的行事だった時は、空白の時間も日本シリーズの話題でもちきりだったものだ。そういう時代は、このインターバルも許されたと思う。

しかし、今は日本シリーズの視聴率が数%しかない時代。テレビ局が中継を嫌がる時代だ。日数が開けば、そのブランクは野球以外のスポーツや、芸能ネタやスキャンダルが埋めてしまう。野球はかすんでしまう。
ポストシーズンを盛り上げるためにも、間延びした日程は改めるべきだと思う。

何度も引き合いに出して鬱陶しいかもしれないが、MLBはお客さんを呼ぶためにシーズンやポストシーズンの興行日程に絶えず手を入れている。TVやCATVの放映時間を考えて試合を組んだり、話題を高めるために新たな制度を取り入れたりしている。「商売」を考えているのだ。

今も昔も、NPBには「お客さんを呼ぶためのスケジューリング」という発想がない。もっと言えばリーグ全体として興行を考える発想がないのだ。

選手会も、過密スケジュールに対して文句は言うが、お客さんが喜ぶ、盛り上がるから、こんなスケジュールにしようという発想はない。権利だけを主張する旧弊な労働組合なのだ。

日米では、見世物としての「プロ野球」に対する意識の差が大きい。

みんなでお客さんがもっと来るにはどうすればいいか、テレビの視聴率を上げるにはどうすればいいかを考える発想に転換しなければ、じり貧だと思う。

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