ニューヨーク・ヤンキースの優勝がかかった試合。黒田博樹と松坂大輔の先発。切ない結果になりそうで、見たいような、見たくないような試合だった。

1回表黒田、先頭エルズベリーがシンカーを右前に。ペドロイアは止めたバットに当たるバントの様な二ゴロ。ナヴァは3ゴロ。黒田はスライダーの切れが良い。各打者がつんのめるように打っている。しかしロスがこのスライダーを左前に軽く合わせて安打。1点が入る。BOSはプレッシャーがない。ロニーの打席でロスが走ってアウト。悔しそうな黒田。
1回裏松坂、ジーターは詰まった中飛。イチローは2球目、高めのボール球を打って三飛。A-RODは初球を打って二飛。甘いところにさして速くもない球が来たので、各打者が喜びすぎたような感がある。
2回表黒田、二人を簡単にアウトにした後ラバンウエイを歩かせる。しかしシリアコには高めの吊り球に手を出させて二ゴロ。
2回裏松坂、カノがチェンジアップをうまくミートして右前打。セットポジションになる松坂。スイッシャ―を歩かせる。早くもブルペンが動く。タシェアラは149km/hの速球を空振り三振。しかしグランダーソンは松坂の146km/hの速球をすくいあげて本塁打。フルスイングではなかったが、簡単にスタンドイン。球威の無さを感じる。イバニェスは三振。しかしマーティンは初球を打って右中間にエンタイトル二塁打。ジーター三ゴロ。
3回表黒田、イグレシアスを一邪飛、エルズベリーを二ゴロ、しかしペドロイアを歩かせる。このあたり黒田もいつもとは少し違う。ナヴァは二ゴロ。
3回裏松坂、イチローに対し、ストライクが入らない。しかし一ゴロ。イチローは調子が落ちている感がある。A-RODが左前打。続くカノはスライダーが内側に入ってこれを右翼二階席にすくいあげる。2ラン。スイッシャ―は右前打。球が捕手の構えるミットに行かない。
ここでバレンタイン監督がマウンドへ。交替。
じっくり調整して、日本でもアメリカでもいいから再起してほしい。私にとって、最近、いちばんわくわくした投手だけに、このまま終わってほしくない。
4回表黒田、ロスにまた左前に弾き返される。今日の主審バックナーは右打者の内角にやや辛い。ロニーは一ゴロ、タシェアラが流れるような併殺プレー。サルタラはスイングアウト。
5回表黒田、調子は上向き。シンカーが低めに決まっている。ラバンウェイ三ゴロ、しかしシリアコはぼてぼての三塁への内野安打。イグレシアスは初球を打って左飛。淡白な攻め。この回、速球系だけで攻めて最後はスプリッターで三振に。省エネ投球だ。
5回裏、カノが連続本塁打。もう楽勝だ。
6回表黒田、ペドロイアが右前二塁打、この選手は球にくらいついてこういう安打をよく打つ。ナヴァは二直。黒田は急がない・インターバルを十分にとっている。落ち着いてきた。二安打のロスを遊ゴロ。ロニーはいい当たりだったがスイッシャ―が捕球。
バレンタイン監督には試合後に解任が通告される模様。ボストンのベンチは限りなく暗い。
7回表黒田、やや球が高い。サルタラには8球粘られるが2ゴロ、ラバンウェイは三振したが、シリアコは高めのシンカーを中二塁打。イグレシアスには中前に打たれシリアコが帰ってくる。しかしエルズベリーは素晴らしいシンカーで三振。まだいけそうだ。
7回裏、グランダーソンに今日二発目が出る。イチローもタイムリー。この時点で、ボルチモア・オリオールズ1-4で敗戦。NYYの優勝が決まった。この試合は松坂がぶち壊したようなものだが、いずれにせよNYYは優勝する運命にあったのだ。場内スタンディングオベーション。
12点差がついたので、黒田博樹も降板。
8回裏、来季に向けてのBOSの希望、田澤純一が上がった。代打アンドリュー・ジョーンズ、セルベリにはともにいい当たりをされるがフライに打ち取る。球が生きている。同じパワーピッチャー、フライボーラーとして、松坂大輔とは対照的だ。球が来ているのだ。三者凡退。
田澤にとっては良いシーズンだった。
右翼にはイチローがいる。レギュラーがみんなベンチに下がったなかで、彼は優勝の瞬間をグランドで迎えたかったのだろう。
ガルシアが三者三振に抑えて歓喜の時。大喜びというより、和やかに健闘をたたえ合う感じのNYYナイン。コーチに抱えあげられるイチロー。16勝目の黒田はマーティンと抱き合う。
チャンピオンキャップをかぶり、Tシャツに着替えるナイン。負ければみんなゴミ箱行きだったのだろう。
バレンタイン監督の顔が映った。心もち小さく見えた。
すごい一日が終わった。NYYは終わりよければすべて良しという形。BOSとは天国と地獄の差がついた。
しかしこれから長いポストシーズンが待っている。
10月14日(日)「東京野球ブックフェア」で会いましょう!

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コメント
コメント一覧
ボルチモアは力尽きましたが、PSに向けて気持ちを入れなおすことができるか。ちょっと心配。あと、久々にプーセドニックをライブ映像でみて頑張ってるなあと。
グランダーソンの最初のホームランはヤンスタ以外ではアウトでしょうけどね。あれが入る球場で投げてきた黒田はすごいなと。(2アウトから点取られるのは勘弁して欲しいですが)
イチローとの対戦の間合いが長かったのが印象に残りました。対戦はこれが最後だと思っていたのではないでしょうか?
来年どうなるのでしょうね。あれだけ金使って、他チームで活躍されたらたまらんと思うので、最低年俸で1年契約したほうが良いとは思いますが。
(2塁ベースで優勝決まったイチロー。珍しい)
ドジャース時代もありましたが、今回は格別でしょう。
仕事の合間に見た投球も、良すぎず、悪くはならず、いつも通りの安定感。これからポストシーズンに向けて、調子を上げていくような気配も見られ、自己管理・修整能力の高さを感じました。
カープファンとして心から嬉しく、誇りに思うとともに、今日のような笑顔を与えられなかったカープ時代を申し訳なく思います。
しかし、今日の試合後でも「イチローのヤンキースが優勝」という報道の方が多いのですね。黒田らしいといえば、らしいのですが…
洒落で横浜とか言われてますが、横浜でもつらそうです。
開幕前、「AL東地区では通用しない」なんて言われたこともありました。
終わってみれば、一人ローテを守りきってエース級の活躍。
やはり黒田は凄かった。
試合見てないからわからないけど、もしかしてロングコーチのことかしら?
マッティングリーじゃないですね、良く似てたけど。