
今朝、中島の記事を書いた手前、どうしても今日は京セラドーム大阪に行かなければならないと思っていた。ほかならぬ中島裕之のシーズン最終戦(オリックス戦)があるからだ。
最近、ドーム球場に行くのが憂鬱になっていた。この春東京ドームでMLB開幕戦を見たときは、あの「民族の祭典」みたいな応援がなければ、ドームでの試合も楽しいと思ったのだ。
しかしNPBのレギュラーシーズンが始まると、元の木阿弥。密閉されたドームで大騒音を流されると、音がドーム内に渦巻いて、打球音も選手の掛け声も聞こえなくなる。その上、単調な応援のリズムが体に染みついて不愉快になる。
だからドアツードア40分くらいの京セラドームから足が遠のいていたのだが、今日だけは行こうと思った。


気が付いていなかったのだが、今日は北川博敏の最後の試合だった。好きな打者だけに、来てよかったと思った。北川はもう足が十分に動かなくなっているが、一塁を守ってフルイニングプレーをし、二塁打も打った。北川のことは明日書こうと思うが、なかなか感動的な幕引きだった。
さて、中島。遊撃を守っていたが、この選手も守備位置に移動する足取りが重い。相当状態は悪いと思われた。一回の打席では先発左腕前田に三振。今年2勝しかしていない前田だが、速球の切れがよく、コントロールもあって、なかなかの出来だった。
守備ではバルディリスの遊飛と大引の遊ゴロを無難にさばいていたが、二打席目も簡単に手を出して遊ゴロ。この時点で、中島の自力での首位打者はなくなった。

次の回から遊撃守備は永江に後退して引っ込んだ。
アウェイでもあり、場内は北川に注目が集まっていた。首位打者の可能性がある中島にはあまり注目は集まっていなかった。
中島にとっては、公式戦では最後の京セラドームになる可能性もあった。
引っ込んでからも、回の間には左翼熊代のキャッチボールの相手を務め、観客と握手をしたりしていた。屈指の強打者だけに残念だ。
昨日は続投といわれたロッテの西村監督は、解任の線が強くなったとの報道。角中はもう出場しないのかも知れないが、西村氏にしてみればキャリアの最後に後味の悪い采配をしたものだと思う。
とまれ、角中の首位打者が事実上決まった。その決まり方は最悪ではあったが、偉業はいくら賞賛しても足りない。ノンブランドでも、独立リーグ出身でもこんなに良い選手がいるのだ、ということを知らしめた。
角中勝也 473打数149安打0.3150
中島裕之 499打数155安打0.3106
来期以降も好成績を残してほしい。
10月14日(日)「東京野球ブックフェア」で会いましょう!

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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しかしNPBのレギュラーシーズンが始まると、元の木阿弥。密閉されたドームで大騒音を流されると、音がドーム内に渦巻いて、打球音も選手の掛け声も聞こえなくなる。その上、単調な応援のリズムが体に染みついて不愉快になる。
だからドアツードア40分くらいの京セラドームから足が遠のいていたのだが、今日だけは行こうと思った。
気が付いていなかったのだが、今日は北川博敏の最後の試合だった。好きな打者だけに、来てよかったと思った。北川はもう足が十分に動かなくなっているが、一塁を守ってフルイニングプレーをし、二塁打も打った。北川のことは明日書こうと思うが、なかなか感動的な幕引きだった。
さて、中島。遊撃を守っていたが、この選手も守備位置に移動する足取りが重い。相当状態は悪いと思われた。一回の打席では先発左腕前田に三振。今年2勝しかしていない前田だが、速球の切れがよく、コントロールもあって、なかなかの出来だった。
守備ではバルディリスの遊飛と大引の遊ゴロを無難にさばいていたが、二打席目も簡単に手を出して遊ゴロ。この時点で、中島の自力での首位打者はなくなった。

次の回から遊撃守備は永江に後退して引っ込んだ。
アウェイでもあり、場内は北川に注目が集まっていた。首位打者の可能性がある中島にはあまり注目は集まっていなかった。
中島にとっては、公式戦では最後の京セラドームになる可能性もあった。
引っ込んでからも、回の間には左翼熊代のキャッチボールの相手を務め、観客と握手をしたりしていた。屈指の強打者だけに残念だ。
昨日は続投といわれたロッテの西村監督は、解任の線が強くなったとの報道。角中はもう出場しないのかも知れないが、西村氏にしてみればキャリアの最後に後味の悪い采配をしたものだと思う。
とまれ、角中の首位打者が事実上決まった。その決まり方は最悪ではあったが、偉業はいくら賞賛しても足りない。ノンブランドでも、独立リーグ出身でもこんなに良い選手がいるのだ、ということを知らしめた。
角中勝也 473打数149安打0.3150
中島裕之 499打数155安打0.3106
来期以降も好成績を残してほしい。
10月14日(日)「東京野球ブックフェア」で会いましょう!

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コメント
コメント一覧
西岡の首位打者からのメジャーでの苦境は痛々しかったですが、さてナカジはどうなるか。西岡、川崎よりは明らかにパンチ力はありますが、日本人内野手は厳しい状況が続きましたし、いいところ見せてほしいです。
たった3年で、しかも2010年の日本一監督を解任とは、やはり千葉ロッテはちょっとね・・・。
とはいえ、角中勝也、首位打者おめでとう!!
これは、素直に祝福♪
角中はもちろん、ここで西村監督を責めるのはおかしい。
「個人タイトル」は、NPBでは個人と当時にチームの名誉でもあるのだから。
何もかもメジャーリーグのように、ではあきまへん。
中島は、今までのメジャー挑戦内野手に比べると、良くも悪くも喧嘩っ早いですが、パンチ力・頭脳(あの古田敦也と暗記力ゲームで最後まで食い下がった)・鼻っ柱の強さがあるから、幾らかは可能性あるかと思っています。
観客から見た面白さで言ったら、正々堂々と勝負するべきですが、両チームの関係者やファンの視点から考えると、自分のチームの選手にタイトル取って欲しいですしね。。
ところで、自分はGファンなもので、かつての「上原、ペタジーニ敬遠で悔し涙事件」を思い出しました。
あれは一般には、敬遠を指示した長嶋監督がひどい、という話になっていると思いますが、ヤクルトが先に松井を敬遠したのです。
自分の記憶が確かなら、あの試合、後攻のヤクルトは先行の巨人・松井を2打席四球で歩かせました。その間、巨人は上原にペタジーニと勝負させていたのですが、長嶋監督は松井が連続で歩かされたのを見て、遂にペタジーニの敬遠を指示したのです。
自分は上原が泣いているのを見て、「上原、ふざけるな、この野郎!」と思った記憶があります。あの状況でペタジーニと勝負させるなんて、ありえません。そんなことをしたら、チームメイトだって激怒して、チームが崩壊しかねません。長嶋監督も苦渋の決断だったことでしょう。
「ベンチの中の事情とはベンチにしか分からない」とは落合監督の弁ですが、そういう試合もあるんでしょう。
温情等もあったでしょうが、今回の件は西村監督の采配というか、親会社の判断であったと思うので、責めるのはいかがなものかと思います。
今年のロッテは角中や藤岡など新鋭選手の活躍が目立ったものの、7月以降は文字通り転げ落ちるようにBクラスへ転落。首位を走っていた前半戦からなぜか観客動員は低調で、震災の影響があった昨年より更に減少。最後に西村監督も解任となると、あまり明るい話題が無いですね。
入場料収入の減少を理由に本社からの経費削減要求が強化された場合、球団もなかなか難しい舵取りを迫られそうです。
この1999年シーズンの一件で参考までに。
最初にヤクルト側で松井秀喜を敬遠した際の投手は、当時19歳で同じく新人の高橋一正(明徳義塾高校卒)で、高橋もその敬遠指示に残念な気持ちだったそうです。
明徳義塾で6年先輩の代が甲子園で全打席勝負しなかった打者がどれくらい凄いのかを知りたかったからとのこと。
また、その翌日に安藤統夫氏が1984年の掛布・宇野の本塁打王を巡る10打席連続敬遠合戦の話を新聞であげていました。
当初、安藤氏は掛布本人にも承諾の上で勝負することを決めて、相手の中日・山内一弘監督に敬遠をやめようと持ちかけたところ、「ホームラン王のチャンスがある以上、それはできない。」
そして、お互いに欠場をするよう提案したら、「宇野には全試合出場がかかっているから無理。」と言われ、やむなく敬遠策をとってしまった、それが監督退任の理由にもなった、と話していました。
中日・鈴木孝政投手が、「因果な役をすることになってしまった。相手の中田(良弘)君の気持ちもわかるし。」と話していたそうです。
こういう微妙な差にしてた自分(選手)の責であって、嫌なら大差をつけておけば良かっただけなんですから。
批判できるとするならば、これが原因で試合に敗れて、優勝を逃したときぐらいでしょう。そういう例は寡聞にして知りませんが。
個人記録狙いのアンフェアなプレーは多々ありますからいまさらどうこう言うものでもないでしょう。この一件だけが必要以上に注目される理由もよくわかりません。
角中、おめでとう。
両者共「姑息な手段」は置いておいて、中島は再逆転出来なかった自身の怪我・調子を考えると、今年はその年じゃなかったんでしょう。
是非とも中島には再逆転して、角中を引っ張り出して、角中にもう一ランク上の痺れるステージを経験させて欲しかった。
'91古田VS落合の再現が見たかった。
個人的な感想を一つ。
中島は二打席凡退して、可能性が消滅するとベンチに退いた。
何故だろう?
(見に来てくれたファンの為にも)試合に出場出来る状態ならば、最後まで打席に立って、一厘でも上げる努力をしてこそ、角中に「正々堂々」と言う資格があると思います。
中島がタイトルのみを求めて試合出場している以上、角中は正々堂々と胸を張って「欠場」すれば良い。
※中島の来シーズンのMLB挑戦ですが、ここまで怪我アピールしたら、果たして獲得球団が現れるんでしょうか?
タダでさえ、評価が低い日本人野手が故障持ちって…。
NPBのCS制には疑問を持っているので、パ3位から日本一と言うのはどうでもいいですが
>西村氏にしてみればキャリアの最後に後味の悪い采配をしたものだと思う
キャリアの最後に功績を残したと言えるんじゃないでしょうか?
チームの順位に関係ない状態ですよね
貴殿は世の中にどんな貢献をされたのですか?
是非ともお教え頂きたく存じます。
「言い切り」で書いていると、あまり文章を読んだことのない方から「上から目線」だといわれます。口調だけでご判断されているのだと思います。でもブログは文章のトレーニングを兼ねておりますので、「ですます」では書きません。
世の中に貢献したかどうかは、どこら辺で線引きするのでしょう。
世の中に貢献していないと、ブログさえ発表できないとは実に不自由な世の中だと思うのですが。
「通りすがり」とは珍しいお名前ですが、こういう人格に及ぶ質問をするときは、少なくともちゃんとしたHNを立てるのが礼儀だと思うのですが、いかがでしょう。
ただ気に入らないからという理由で書きこんで、それっきりというのでは便所の落書き同然だと思いますが。当然、ご返答いただけるものと期待いたします。
申し訳ありませんが
話がかみ合いそうにないので
「通りすがり」のままで通させて頂きます。
中山教授がノーベル賞を受賞され、
会見をされていましたが
会見をご覧になられましたか?
私は人類に貢献をされる方は
やはり違うなと
思わず感涙してしまいました。
昔の人が
「実れば実るほど頭を垂れる稲穂かな」
と比喩しましたが
あまりに謙虚な姿に
私もあのような生き方をしたいと深く思いました。
ドーム球場の応援が単調でうるさいとのこと
だったら行かなければいいことで
あなたの趣味を周りの人に押しつけるのは
どうしてですか?
私はテレビ観戦しかしませんが
入場料を払って応援グッズまで作って
お気に入りチームや選手を
必死に応援することを生き甲斐にしている人の思いを
考えたことはありますか?
もし、打球音を聞きたいというなら
全席買い占めてご覧なられたらいかがですか?
また、孫正義氏や三木谷浩史氏のように
オーナーになられて
自球団の応援「鳴り物禁止」とされたらいかがですか?しかし、そのような身勝手な球団を
心から応援する人はいないと思いますが・・・
吉川英治の「宮本武蔵」を読んだことはありますか?
私はこの本の最後の文章が大好きです。
「波騒は世の常である。
波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。
けれど、誰が知ろう、百尺下の水の心を。水の深さを」
何を書こうと読まなければ良いことなので
貴殿の勝手ですが
他の人を見下すような物言いは
止めた方が良いと思います。
世の中に貢献することは一つもないと思いますので。
立派なご返事有難うございます。拝読いたしました。ずいぶん叱っておられますね。
通りすがりさんは、自分と異なる価値観の方が許せないとお考えなのだと思います。
ブログも山中教授のように社会的に貢献している人だけが書くようにすべきだと思っておられるのでしょう。
私のようにスコアブックをつけて静かに観戦したいと思う人間よりも、大騒ぎする人の方が優先されるべきと思うお考えはどこから来るのでしょうか。
私はそのことを嘆いていますが、別に排除しろとは言ってない。意見を表明しているだけです。
上から目線には上から目線でお返しになるということでしょう。立派なご意見ですが、おそらく返事が来ることを期待せずについ「通りすがり」で書いたために、物陰からこそこそ言っているような印象になった。内容の割に格好の悪いものになったのが残念ですね。
阪神、最終戦に能見先発登板。
試合前奪三振数
杉内 172
能見 170
能見は三振2個を記録して降板。
いや、実に日本的というか…。
原監督が同安打数に坂本・長野を調整したり、同様のこういった姿を見せつけられるぐらいなら、私は敬遠だろうが何だろうが、タイトルを奪いに行く姿の方が共感出来ます。
能見は一回を投げたところで、きっと体調が悪くなって急遽降板したのです。
そう考えると、ストレス軽くなります(苦笑)