変わったSTATSを紹介しよう。今季NPBの投手の打撃成績30傑。10打席以上。

今季、NPBで打席に立った投手はセパ併せて124人いるが、安打を打ったのは57人。10打席以上で打率1割以上は19人。2割以上は5人である。
パリーグの岸がトップ。といっても9打数3安打。パで安打を打った投手は岸を含め10人いる。岸は5/17のDeNA戦で4-1、5/30の広島戦で1-0、そして6/11のヤクルト戦で4-2を記録している。岸はキャリアで5安打(34打数)。
打数が少ないので比較は難しいが、現役の投手で一番打撃が良いのは、ヤクルトの石川雅規ではないか。最多の10安打に加え、最多タイの9犠打も記録している。今期は8勝11敗とやや不振だった石川だが、打席では良い仕事をしたと言えよう。
石川の打撃、キャリアSTATS。

90安打は現役では山本昌の133安打、三浦大輔の107安打に次ぐ記録だ。長打は少ないが塁に出ようとする努力が見て取れる。また犠打数も83に上る。
NPBでも最も小柄な部類に属する石川だが2002年以来115勝を挙げ、常にローテーションを担っている。投球に加えて打撃でも「何とかしよう」と積極的に考えていることが、こうした成績につながっているのではないか。
今季の投手の本塁打は、8/11のヤクルト戦での巨人ホールトンの1本だけ(昨年は巨人・東野、オリックス・フィガロの2本)。盗塁は0。
折角打席を与えられながら、投手の「やる気の無さ」は年々ひどくなるような気がする。
以前に投手史上最強の打者を紹介したが、かつての投手の打席での覇気は、今やどこを探してもみられない。
今年の日本シリーズ、日本ハムの栗山英樹監督は、巨人の原辰徳監督に「全試合DHで行きましょう」という提案をした。原監督は断った。戦術的には理解できるが、わざわざ打線に「穴」を作るだけという現状では、芸がないという感じもする。
投手が打席に立つ魅力は「10%の意外性」にあると思う。今日の日本シリーズ第2戦では、投手の打席にも注目したい。
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コメント
コメント一覧
最近の投手は交流戦の関係もあるのか、棒立ちのままのケースをよく見る気がします。
走塁は怪我のリスクが高いので致し方ない部分もあるとは思いますが、たまにホームランでも打っちゃうような選手がいた方が盛り上がるような気もします。
・・・基本的にパリーグを見るので、あまりピンと来る話題ではないのですが、最近まででは桑田が打者としても優れていた印象です。
修正しました。ありがとうございました。
投手の打席が無かったら・・・。
俺等いつトイレに行ったり、
唐揚げを買いに行ったらいぃんだょぉぉぉぉぉぉぉ!
だいたい9番になるような打者を初めから置いた所で
そんなに試合が面白くなるわけじゃないし。
投手に怪我をされたら困るじゃん。
怪我しない程度にバントしてくれたらOKだよ。
なかなか興味深いエントリですね。そう言えば、自分も今年の1月に楽天の歴代投手の打撃成績を調べたことがありました。
さて、標題の『今季、最も打撃の良い投手は?』。
見方を変えれば、打者ですら遠くへ飛ばすのに二苦労もする統一球です。どれだけ遠くへ、大きな当たりを打つことができたか?という点でも、最も打撃の良い、と言えるのではないでしょうか?
ということなら、楽天の塩見投手も有力候補になってきます。「パで安打を打った投手は岸を含め10人いる」とのことですが、その1人で、3打数2安打です。
特筆すべきは6/9ナゴヤドームでの中日戦です。1点を追う7回、田島投手相手にフルカウントから3球続けて3塁側にファウルで粘った後の第9球でした。高めボール気味の148キロ速球を思い切り振り抜いた当たりは、前進守備の外野を超え、ウォーニングゾーン内に。私の目には、フェンス直撃したように見えました。
今季、投手でフェンス際まで打球を飛ばした投手がどれだけいたでしょうか?という点から言えば、有力候補かな?と。(笑)
>という提案をした。原監督は断った。戦術的には理解できるが、
>わざわざ打線に「穴」を作るだけという現状では、芸がないという感じもする。
“断った”のは原監督ではなく、日本野球機構ですが・・・
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20121026-OHT1T00160.htm
>怪我しない程度にバントしてくれたらOKだよ
そんな感覚でバントしようとするから失敗ばっかりで挙句に怪我をしたりするんですよ、それこそヤバイぜ。
9人目の打者であるという概念が消え失せてることが問題でしょう。
自分は投げてりゃいいんだという思いが、小学校レベルから浸透してますから。
「天は自ら助くるものを助く」って言葉、知らないんでしょうか。
せいぜい3、4時間位なんだからトイレの我慢くらい出来るでしょ
30位ギリギリの岩田ですが、タイムリー三塁打を打った試合では2打席目に四球も選んでいて、七回表を投げ終わった後の裏の打席まで立ってから降板しています。この試合に限っては余程の信頼があったんでしょうか。
こんな風に野手を差し置いて投手が打席に立つ光景は、今や年に1試合くらいしかないのでしょう。
今日も澤村が安打を打ちましたが、投手が打席に立つ魅力は、「滅多にないチャンス」を生むことですね。
エースと呼ばれるような投手は攻撃でも貢献できるからこそ価値がついて来るんでしょうね。
いずれMLBあたりだと投手の打撃成績と勝敗の相関関係の分析が行われるようになるかもしれません。
原監督は日本野球機構が必ず断る事を見越して逆提案したようですね。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/27/kiji/K20121027004418510.html
報知とスポニチではニュアンスが違いますが、まあ原監督もDHにする気が無かったし機構も認めはしないから原監督が断ったから東京ドームでDH無しになった訳ではないですよね。
でもチャンスでピッチャーに打順が回った時の駆け引きが見れて自分はDH無しも好きですけどねw
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20121026-OHT1T00255.htm
なんか意図的に報知がニュアンス変えて報じたみたいに受け取れる書き方してしまいました、すいません。
総じて外国人投手のほうが日本人と比べバッティングに意欲的と感じます。古くはライト、ガルベスや阪神のムーアとか。
2度も確認頂いてありがとうございます。
当方もコメント12.で挙げられた記事を読んだ段階では
「原監督が反対したから全戦DH採用が見送られた」と理解した程なので、
後発の記事ではそうした誤認が起きる要素は極力あって欲しくないと思い、
コメント5.の指摘をさせて貰った次第です。
ちなみに当方は、打順の巡りが絡んだ継投策や代打策の妙を楽しみたいので9人制の方が好きですね。
折角12球団2リーグあるのだから、変に揃えようとせず
9人制が好きな人はセ・リーグ、DH制が好きな人はパ・リーグと棲み分けて楽しめば良いのではと
思うのですが。
これはあくまで我々TVで視聴する立場の目線であって・・・。
いや、現実に投手打者はベース(一巡目でも)から離れてるなw
バントも昔と違って上手い印象もないし、失敗をよく見かける。
>7
子供の頃、親や近所の大人に連れられて球場に行くと、
トイレタイムは8、9、1あたりです!!!!!!!!!!!
大人になった今でも友達といくと!!!!!!!
いや、応援席でも実際はそんな感じです!!!!!!!!!
投手の打席で期待する人が少ないわけは
投手は打撃練習をそんなにしないという先入観があるからです!
ちなみにパは相手チームの攻撃の時です。
球場に行ってればお解りだと思いますがねw
トイレは3時間も我慢できないぜ!
コーラを球場で買うと1時間半が限度か・・・な。
やばいゼ!
「あ、こいつ打てそうだな」
というのが分かると思います。
広尾さんも、ここにコメントされてる方も。
それは野手もそうです。
昨日だったら3打席3三振に倒れた寺内あたりですか。
お前それでよくプロ入れたな、っていうオーラが出てました。
逆に、石川、藤井、ホールトンは構えからして打てる雰囲気が。
(これはあまりに有名すぎますが)最近投手として不調な上にパに移籍してしまい見る機会が失われてしまいましたが
吉見などはまさに打撃センスの塊という投手でした。(過去形で申し訳ない)
投手が打席に入ると、応援歌が流されないケースは多々あるのですが
吉見の場合は必ずかかるだけでなく
「ホームラン!ホームラン吉見!」という無茶な要求までされていました。
確かHRは1本も無かったと思います。
手前味噌ですが、DeNA高崎の打撃はそれはもう酷いものでした。
ところが練習したのか、今期の後半から間違ったら打たれるというレベルにまで上がってきました。
すると、ピッチング内容まで向上してきました。
やはり「野球」に参加しないとダメですね。
せめて投手と捕手だけでも。
捕手は阿部が独占しそうですがw
やはり「野球」に参加しないとダメですね。
この言葉に尽きますね。分業が進んでも、野球は一体のものです。
近年の投手の打撃成績の低下について、以前からよくよく考えていた事なのですが、
投手のピッチング内容のレベル自体が平均して上がってきている、ということが何よりも大きいのではないでしょうか…?
金田選手や別所選手らが打席に入っていた時代より、現代の投手は球速の面だけから見ても総じて2割ほど速くなっていると調べていて思うのです(投手分業制や体格、フィジカルトレーニングの進歩により)
草野球や高校野球では投手兼四番が現代でもちらほらあり得るのと同じ理由です。
打つ気がないとか、打てる力がないとかじゃなく、現代の投手のピッチングは投手に打てるものではなくなってしまったのでは?とそう思うのです…。
ようこそいらっしゃいました。うーん、そこのところは、何とも言えないのではないでしょうか。
たしかに、我ながら抽象的な論述でした。今恥じております(笑)
しかし、なんとなくでもご理解頂けたなら、そんな見方もあるのだと憶えていて戴ければ幸いです。
ではこれからも愛読させていただきます。お返事ありがとうござました。