昨日、日本人の二塁手の守備機会がMLBの二塁手よりも1試合あたり、1も多いことがわかった。それはなぜなのか、もう少し調べてみることにした。
まずはNPB各球団の全ポジションのRFを調べた。すべての選手の守備機会を144で割った数値。単純だがえらい時間がかかった。

NPB-RF


各チームの数字を見て行くと、いろいろなことがわかる。捕手の守備機会は、奪三振の多い投手がいるチームほど多くなる。三振は捕手の刺殺にカウントされるからだ。
巨人と阪神の捕手のRFが高いのはこのためだと思われる。

一塁手はゴロによる刺殺が多いので守備機会は多い。意外なのは、三塁手の守備機会が1試合3回弱しかないこと。こうしてみると一塁に守備の良い選手を置くほうが得策な気もする。

西武という球団は、もともと守備の良い選手が少ないが、数値で見るとかなり見劣りがする。ただ、外野の守備機会が多いのは、投手にフライボーラ―が多いからかもしれない。松坂大輔もそうだった。

かなりのブレはあるのだが、トータルすれば1試合に野手が処理する打球(三振も入るが)の合計は38前後だ。
同じ数字をMLBでも出してみた。ずいぶん違うのだ。

MLB-RF




投手の守備機会が、1試合当たり0.5ほど少ない。これは投前に打球が飛ばないのか、あるいは投手が打球を他の野手に任せるためか。
脇にそれるが、ゴールドグラブを取ったロリンズが守るフィラデルフィア・フィリーズ=PHIのSSのRFが一番低いのは皮肉だ。

やはり二塁手も守備機会が少ない。
しかしながら、一塁手はそれほど守備機会が減っていない。1試合当たり0.4程度。
そして、外野手の守備機会が6.5前後とNPBに比べて0.5~1近く多い。
つまり、内野に飛ぶ打球が少なく、外野への飛球が多いのだ。
トータルでの守備機会は37.4とNPBよりもやや少ない。これは日本の方が細かい野球をしていることの反映だろうか?

結局、MLBでは、投手や二塁手の守備範囲に飛ぶ打球がNPBよりも少なく、外野への飛球が多い。つまり右方向へのぼてぼての当たりが少ないのだ。MLBはパワーヒッターが多いだけに、NPBとは野球の質が違っていたのだ。
とりあえずの結論は以上。明日以降、もう少し深めてみよう。

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