いやー、こんなに盛り上がらない国際大会も珍しかった。巨人は引き締まった試合をしたが、韓国野球委員会(KBO)の運営には、大いに問題があった。
大会の勝敗表

KBOは2チームが出場。優勝チームであるサムスン・ライオンズと、2位の地元ロッテ・ジャイアンツ。このうちどちらかが、決勝に進出すると思われた。
順当に行けば、巨人と当たらない予選リーグA組のサムソンがB組の巨人と当たるものと思われたが、台湾のラミゴに完封負け。実力的に格段に劣るチャイナには勝ったが、ラミゴもチャイナには勝ったので、この時点で敗退が決まった。
B組は、巨人が小山、澤村を先発に立てて順当に連勝。両試合ともに見たが、内海や杉内、ホールトンらは欠場したものの、引き締まった試合をしていた。故障を押して阿部がチームを引っ張っていた。
決勝は巨人の宮國が、6回を投げて林智勝 の一発だけの1失点。西村が最終回にエラーがらみで2失点したが、なかなかの好勝負だった。
しかし、KBOはやる気があったとは思えない。
自国のチームが出る試合でさえも、満員には程遠い状態。決勝戦は2500人足らずだった。
その上、決勝戦に自国チームが出ないと決まると、中継さえやめてしまった。
国際大会の意味が分かっているとは思えない。


また、応援のひどいこと。韓国側は、スタンドに応援席ができてPA入りでチアガールや応援団長が飛んだり跳ねたりしている。野球なんか見ているとは思えない。
日本の応援も「民族の祭典」と化してはいるが、よいプレーには拍手が起こるなど、まだ試合を見ているという感じはある。しかし、韓国はがなりたてるだけ。ここ数年で本当にひどくなったと思う。これでは、少なくとも外国からの観戦者は引いてしまうだろう。
先日、NHKBSでも韓国野球の番組があったが、キャスターの生島淳は、かなり辟易している感じだった。昨日の試合でも見られたが、頭にオレンジ色のごみ袋をかぶるのは、情けないとしか言いようがない。
台湾は以前から拡声器で一人ひとりの選手に声援をするのがスタイルになっている。決勝のラミゴの試合でも、選手ごとにがなり立てていた。巨人もトランペットを鳴らしていたが、観客席がさびしいから、貧相なことこの上ない。
優勝した巨人も甲斐がなかったことだろう。
KBOは今、一杯お客が入っていると言うが、野球の実力も、マネジメントも退歩しているのではないだろうか。身内で凝り固まってしまっているような気がする。
NPBにも期待できないと思ったが、KBOも同様だ。まだ八百長問題から立ち直ろうとする台湾=CPBL:中華職業棒球大連盟のほうが真摯なのかもしれない。
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KBOは2チームが出場。優勝チームであるサムスン・ライオンズと、2位の地元ロッテ・ジャイアンツ。このうちどちらかが、決勝に進出すると思われた。
順当に行けば、巨人と当たらない予選リーグA組のサムソンがB組の巨人と当たるものと思われたが、台湾のラミゴに完封負け。実力的に格段に劣るチャイナには勝ったが、ラミゴもチャイナには勝ったので、この時点で敗退が決まった。
B組は、巨人が小山、澤村を先発に立てて順当に連勝。両試合ともに見たが、内海や杉内、ホールトンらは欠場したものの、引き締まった試合をしていた。故障を押して阿部がチームを引っ張っていた。
決勝は巨人の宮國が、6回を投げて林智勝 の一発だけの1失点。西村が最終回にエラーがらみで2失点したが、なかなかの好勝負だった。
しかし、KBOはやる気があったとは思えない。
自国のチームが出る試合でさえも、満員には程遠い状態。決勝戦は2500人足らずだった。
その上、決勝戦に自国チームが出ないと決まると、中継さえやめてしまった。
国際大会の意味が分かっているとは思えない。
また、応援のひどいこと。韓国側は、スタンドに応援席ができてPA入りでチアガールや応援団長が飛んだり跳ねたりしている。野球なんか見ているとは思えない。
日本の応援も「民族の祭典」と化してはいるが、よいプレーには拍手が起こるなど、まだ試合を見ているという感じはある。しかし、韓国はがなりたてるだけ。ここ数年で本当にひどくなったと思う。これでは、少なくとも外国からの観戦者は引いてしまうだろう。
先日、NHKBSでも韓国野球の番組があったが、キャスターの生島淳は、かなり辟易している感じだった。昨日の試合でも見られたが、頭にオレンジ色のごみ袋をかぶるのは、情けないとしか言いようがない。
台湾は以前から拡声器で一人ひとりの選手に声援をするのがスタイルになっている。決勝のラミゴの試合でも、選手ごとにがなり立てていた。巨人もトランペットを鳴らしていたが、観客席がさびしいから、貧相なことこの上ない。
優勝した巨人も甲斐がなかったことだろう。
KBOは今、一杯お客が入っていると言うが、野球の実力も、マネジメントも退歩しているのではないだろうか。身内で凝り固まってしまっているような気がする。
NPBにも期待できないと思ったが、KBOも同様だ。まだ八百長問題から立ち直ろうとする台湾=CPBL:中華職業棒球大連盟のほうが真摯なのかもしれない。
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コメント
コメント一覧
まあ日本シリーズ勝ったなら当然CSも制しているわけで、いまいち謎な称号ではありますが。
過去のアジアシリーズも大概ではありましたが、年々更に運営レベルが下がっているような気がします。
SOCCER KINGにフットサルW杯後の三浦知良のコメントが、ちょうど掲載されていましたが
国際大会に短期参戦する際の気概と、今後の提言をいつもの調子で語っていました。
フットサル関係者だけでなく、様々な違いはあれど野球人にも見てもらいたい内容です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121112-00000304-soccerk-socc
確かに国際大会としてはさびしすぎますが、言い方は悪いですが、野球というスポーツが世界でどういうポジションにあるかを表しているとも言えないでしょうか。
日本のマスメディアの扱いも極小でしたしね。ヤフーの「巨人、パースに勝利」というニュースタイトルを見たとき「・・・なんで巨人がバース(元阪神)に勝つんだ?」と思ってしまった私の認識も反省しないといけませんが。
頭にオレンジ色のごみ袋悪い意味で衝撃だった。
アメリカ人にはヤクルトの応援傘もああ見えているのかなぁ。
神宮で、腰を抜かさんばかりに驚いている外国人をみたことがあります。
選手交流はなんだかんだで進んでるんですね。
これがMLBなら…。
チャンピオンチームのSFジャイアンツがこんな大会に参加するだろうかと考えるとNPBには如何に非常識な事がまかり通っているのだろうかと、NPBとMLBの果てしない差を感じざるを得ない。
こういった姿を見せられるとNPBがWBC事務局とマトモな交渉が出来ないといった話しもさもありなんだと思います。
ある意味でアジアシリーズはWBCと同じ側面を持っていますね。
・試合・大会で怪我をしたらどうする、補償は?
・ベストメンバーが集まるモチベーションが不鮮明。
・WBCをアメリカ国民が不認識と同様に日本人はアジアシリーズを不認識。
規模の違いはあれどWBCとアジアシリーズは同様の問題点を抱えていたのに、そこは流石にMLBは大会を重ねる毎に発展させていますが、片やアジアシリーズは回を重ねる毎に末期的な状況です。
NPBチャンピオンチームのブランドがズタズタになっているこの姿を見て、コミッショナーを始めとするNPB関係者は我関せずなどと言わずに大いに反省して(怪我無く帰って来た巨人選手達には感謝して)頂きたい。
八百長を根絶やさずにきたツケが今きています。
広尾さんの記事ではじめてシリーズの結果を知った次第です。
パースヒート戦と決勝ラミゴモンキーズ戦は全方位ガラッガラ。
地元ロッテジャイアンツ戦すら埋まったのはロッテ側内野席のみで、巨人側内野席は兎も角
バックネット裏にも人がいないのは流石に問題でしょう。
NPBは2008年限りで投げ出したと言われがちですが、
今回を見ると寧ろ4年もよく頑張ったと言いたくなってしまいます。
先日の記事でもコメントしましたが、
NPB公式サイトでは8月中旬には大会概要が掲載されておりました。
日本国内での認知度の低さは、スポーツマスコミの報道姿勢に因る所が大きいのではと思います。
ちなみにロッテジャイアンツは今季4位で、本拠地枠での出場ですよ。
日テレの中継スタッフを使っても寂しすぎる映像だったねwww
これ海外NEWSで流れたらアジアNo1を決める大会なのにこの程度なの?
アジアって野球人気ないんだって!と思われてよけい普及しなくなるじゃんwww
それに巨人も飛車角落ちみたいに選手を使ったりしても
余裕で勝ったせいで台湾、韓国の野球のLVが低いことが
浮き彫りになったじゃんw
もぅアジアシリーズは100年くらい凍結でいいでしょう!
。。。アジアシリーズなんかもうやめちゃえばいいのに。
メリットのある参加国ってあるのかな?
観客動員もイマイチ、中継もしないくらいなら、放映権料とかもさほどないんだろうし。グッズとかも売れないっしょ。
やる価値を感じられないんだけど....
....MLBにとってもWBCもそんなもんなんだろうな。
それでも金出して参加国集めて、選手層の薄い国にはMLBの選手から探し出して少しは盛り上げようとしていて....
NPBがアジアシリーズを盛り上げていこうと思うなら、同じようなことしないといけないだろうけど...やらないだろうな。
*50年近く「アンチ巨人」でしたが、今回に限っては素直にお疲れ様でしたと申し上げたいです。怪我させられなくて良かったです。
でも、WBCの条件闘争にしろ、ドラフトのルールづくりにしろ、NPBがメジャーにモノ申すためには、少なくともアジアレベルで結束して団体交渉する必要がありますよね。
皆さん、NPBに対して「アメリカと戦え」と言う割には、アジアを軽視しているんですよね。これだと今後の見通しも厳しいですね。
アメリカにしても、自国内でやっていてもワールド・シリーズという名前を平然と付けるくらいで(笑)、自分たちは一つの大きな世界でありそこで完結させようという意識が強いです。
この大会で優勝すれば、アメリカのワールド・シリーズに出場可能という話にでもなれば、やる方も見る方もモチベーションはずいぶん違ってくるのでしょうけどね。その賛否や実現可能かどうかはともかくとして。
日本シリーズ優勝チームに対する罰ゲームになっています。
カナブンさんのおっしゃるようにMLBのポストシーズンへの出場権を得られるよう模索すべきではないでしょうか。そのためには、日本シリーズがワイルドカードチームへの挑戦権を得るためのものになっても仕方がないくらいの意気込みで訴えていかなければ。
ある意味ではこのためのアジアシリーズだったと思いますが、
野球における「アジア」の立ち位置や盛り上がり、参加各国間の協力や繋がりが曖昧なまま、
それでも続ければなんとかなると、何となく大会を重ねてしまってきた印象ですね。
MLBが世界一なのは言うまでもありませんし、それを完結させるためのWBCというツールだとは思いますが、
まずはアジア各国が単独で事に当たるのか、あるいはもっと結束して「団交」していくのか、
そこをはっきりさせないと、今後もやったりやらなかったりの大会になってしまうと思います。
ちなみに、NPB単独でMLBに何か訴える(前述のポストシーズンへの組み込みなど)ことは、
既に不可能でありNPBにその実行力もないことはWBCの件で証明されてしまいました。
アジアシリーズを(個々に認識や程度の違いはあれ)「罰ゲーム」と位置づけておきながら、
MLBに対しては世界一決定戦を訴える矛盾こそが、NPBや日本の野球の現状なのかな、と思います。
逆に言うと負けたら残念と思わせる何かがないと・・・昨年ホークスが敗れましたがだからと言って何がどうとも思いませんでしたし
アメリカにとってのWBCもそうなんでしょうね
参加チームのレベルが上がれば自然と「勝つことで得られる名誉」の価値は上がりますし、それでスポンサーが付けば賞金もたんまりもらえそっち方面でも価値が上がりますが、その「参加チームのレベルを上げる方法」が難しいですね
参加チームが少ない上に、実力がある程度拮抗しているのも、日本・韓国・台湾のみですからね。
MLBのポストシーズンよりも(NPBのチームがMLBのポストシーズンに出場する時が来るとすれば、NPBがMLBの傘下に入るときのような気がします)、クラブワールドカップのようなものが面白い気がします。
同感!
韓国の場合は、F1韓国グランプリを見れば分かるとおり、自国選手のいない試合にはとことん無関心です。それに韓国でやるなら、市場規模が飛び抜けているソウルでやるべきでしょう。球場は3万人収容の蚕室なら問題ない。
一度中国でやってどうなるか、見てみたい気もします。
市場規模は大きいですが、中国チームが勝てる望みはほとんどないため、現地住民が興味を示すか、可能性は低いと思いますけど。
豪州はまあ、やるまでもないでしょう。
現時点では意義の薄い大会かも知れません。ただ将来的に東アジアは、韓国球界の成熟、中国と豪州の台頭、台湾の復活など楽しみな要素が多い地域でもある。いったん中断したとしても、いずれまたやる意義が生まれる時期が来ると思います。
今回サムスンが敗れたのは、外国人選手の帰国という要素が大きかった。台湾は真剣勝負を望み、外国人を残していました。このあたりはハンデ要因になるので、うまくルールでコントロールした方がいいかも知れません。
いずれにせよ、地域リーダーたるNPBが音頭をとれないようでは、成功はあり得ないでしょう。試合が盛り上がらないのは、他国リーグの選手を知らないからです。そのあたり、もっとうまく広報する必要があるでしょう。
たとえばK−1などは当初は無名選手を集めての興行でしたが、「いかに凄い選手か」を徹底的に広報し、成功しました。試合そのものより、選手の「まとめビデオ」の方に力が入っているくらいで(笑)。ああいう事がNPBでもできればいいのですけどね。
あの応援風景を見ても、韓国はまだワールドスポーツを楽しむほど、ファンが成熟していないということでしょう。