MLBの新制度「クオリファイング・オファー」を提示された9人の選手がそろってこれを拒否した。この制度の目的が明白になってきた。
要するに、クオリファイング・オファーは、「出て行かれては困る」が「年俸が高騰するのも困る」選手に対して、最低ラインの提示額を示し(今季の場合一律単年1333万ドル)、「ここから交渉を始めよう」と、アプローチするとともに、該当する選手を失った時の人的補償(ドラフト指名権)を担保するものだ。
代理人から高額長期年俸を吹っかけられる前に、選手のプライドを傷つけることなく低額の年俸提示ができることに意味があるのだろう。

ニック・スイッシャーのようにまだ若くて複数年契約を希望する選手は蹴るだろうと予想されたが、37歳のデイビッド・オルティーズ、黒田博樹らもこの提示を蹴った。この条件以上の待遇が見込めることが分かった以上、もう少し粘ってみようというところか。
すでにオルティーズは、クオリファイング・オファーが提示された直後にボストン・レッドソックス=BOSと2年2500万ドルで契約した。
黒田は単年契約を望んでおり、ニューヨーク・ヤンキース=NYYの提示は妥当性があると思われた。おそらくは代理人スティーブン・ヒラードのアドバイスもあったのだろう。金額にこだわるというよりは、正当な評価を得るために、クオリファイング・オファーを蹴ったのではないかと思われる。
しかしながら、黒田がNYYに残留する可能性は依然として高いと思う。古巣のロサンゼルス・ドジャーズ=LADと比べても、援護する打線は素晴らしいし、何と言ってもMLB一の名門球団である。そして、ポストシーズン進出がほぼ確実なことも魅力の一つだろう。
黒田にとって、残る目標は、オールスターゲームに出ることと、チャンピオンリングを得ることだけだろう。
日本のジャーナリズムは、毎年のように「黒田、今年こそ広島に復帰か」という記事を書くが、上り調子が続くうえに達成すべき目標が残っている黒田が広島に復帰することは考えられないと思う。


黒田はNPBに復帰するなら広島しか考えられないといっている。広島は12球団一の低コスト予算球団であり、チームの年俸総額は19億円である。一人で12~3億の年俸を手にしようとしている黒田を獲得できるはずがない。
「いや、黒田は金にこだわる男ではない、奴なら(NPB時代の)年俸2億円でも帰ってくるはずだ」という見方もあるようだが、それはあくまで希望的観測であり、黒田がそう考えている証拠はない。ファンが言うのならともかく、球団関係者がそれを言うのは、厚かましすぎると思う。
こうした一部の見方が、黒田の出処進退におかしな影響を与えることがないように願いたい。
黒田は、MLBでも屈指の高評価を与えられようとしている選手だ。臆することなく最高金額で、彼を必要としている球団と契約してほしいと思う。
黒田が広島に帰ってくるのは ①成績が下降線を描くか ②チャンピオンリングを手にするか、 いずれかの時期だと思われる。
そのときまで、黒田の活躍を静かに見守るのが、ファンの在り方ではないだろうか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください! ↓
代理人から高額長期年俸を吹っかけられる前に、選手のプライドを傷つけることなく低額の年俸提示ができることに意味があるのだろう。

ニック・スイッシャーのようにまだ若くて複数年契約を希望する選手は蹴るだろうと予想されたが、37歳のデイビッド・オルティーズ、黒田博樹らもこの提示を蹴った。この条件以上の待遇が見込めることが分かった以上、もう少し粘ってみようというところか。
すでにオルティーズは、クオリファイング・オファーが提示された直後にボストン・レッドソックス=BOSと2年2500万ドルで契約した。
黒田は単年契約を望んでおり、ニューヨーク・ヤンキース=NYYの提示は妥当性があると思われた。おそらくは代理人スティーブン・ヒラードのアドバイスもあったのだろう。金額にこだわるというよりは、正当な評価を得るために、クオリファイング・オファーを蹴ったのではないかと思われる。
しかしながら、黒田がNYYに残留する可能性は依然として高いと思う。古巣のロサンゼルス・ドジャーズ=LADと比べても、援護する打線は素晴らしいし、何と言ってもMLB一の名門球団である。そして、ポストシーズン進出がほぼ確実なことも魅力の一つだろう。
黒田にとって、残る目標は、オールスターゲームに出ることと、チャンピオンリングを得ることだけだろう。
日本のジャーナリズムは、毎年のように「黒田、今年こそ広島に復帰か」という記事を書くが、上り調子が続くうえに達成すべき目標が残っている黒田が広島に復帰することは考えられないと思う。
黒田はNPBに復帰するなら広島しか考えられないといっている。広島は12球団一の低コスト予算球団であり、チームの年俸総額は19億円である。一人で12~3億の年俸を手にしようとしている黒田を獲得できるはずがない。
「いや、黒田は金にこだわる男ではない、奴なら(NPB時代の)年俸2億円でも帰ってくるはずだ」という見方もあるようだが、それはあくまで希望的観測であり、黒田がそう考えている証拠はない。ファンが言うのならともかく、球団関係者がそれを言うのは、厚かましすぎると思う。
こうした一部の見方が、黒田の出処進退におかしな影響を与えることがないように願いたい。
黒田は、MLBでも屈指の高評価を与えられようとしている選手だ。臆することなく最高金額で、彼を必要としている球団と契約してほしいと思う。
黒田が広島に帰ってくるのは ①成績が下降線を描くか ②チャンピオンリングを手にするか、 いずれかの時期だと思われる。
そのときまで、黒田の活躍を静かに見守るのが、ファンの在り方ではないだろうか。
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コメント
コメント一覧
私は広島ファンではないですが、広島も黒田も好き。(今のマエケンを見てると昔の黒田を思い出す)
本当のファンならまだ帰ってくることを望まないと思います。
例えば黒田に3億払っても、グッズ+入場者数もろもろなどで、
pay出来るのは巨人、阪神、SBくらいだろうね。
(この三球団なら+かも。中日は微妙。広島は無理。)
よく考えたらメジャ-のバリバリのローテション投手に8億以上提示出来ないのも夢がないよね。
広島は1億提示しそうな気がするwww
Mixiのコミュなんか覗いてみると偽物のFANが多いことwww
優勝候補広島の黒田投手が好きであって!
MLB2番手の黒田投手は望んではいない!
なかにはMLBで稼いで球団を買い取ってくれとかwww
オーナーが三位狙いを表立って口にしてること自体が
優勝候補広島の現状なんだけどねwww
願望は広島復帰ですが、来年もメジャーなら今年と同じでダルや岩隈の何倍も応援しますけどね。
監督が代わらないとドジャースはないでしょう。たぶん。
最終的には黒田の決断を断固として支持します。でも、衰えてから帰ってきてほしいかと言われると…これは本音です。一年間ローテーションをきっちり守れるレベルで帰ってきてほしい。
年内には決めるのかなぁ…
ヤンキースのあんな打線では黒田もやる気が出ないのでは。
もちろん、黒田がどんな決断をしようと応援しますし、どんな時も応援し甲斐のある決断・投球をしてくれるのはわかっているのですが。
理想(というよりも妄想)は、ヤンキースかドジャースで適正な単年契約→チャンピョンリング+サイヤング賞→翌年2000万ドル提示を蹴ってカープ復帰→カープ優勝→そして伝説へ・・・という流れでしょうか。
我ながらバカじゃないか、と思いますが、そんな妄想をさせてくれるのが黒田の魅力。そして、黒田と同世代のカープファンの特権ということで、バカなコメントをご容赦ください。
ここで、いくらいいオファーだからといって、ヤンキース以外の大リーグの球団に行くとは、黒田の性格からいって考えられない。
ただ、今年一年、ヤンキースで燃焼し尽くした感もあり、来年に向けてのモチベーションに苦心しているかもしれません。
本命は広島。年俸はせいぜい3億プラスアルファ。
ホントにびっくりするような決断ですが、これが黒田なのでしょう。
ただ、広島も、黒田を迎えて優勝を狙えるような打線でないのが厳しいところです。
しかし、野球ファンからすると嬉しい誤算でメジャーの一線級になったからなのですが、広島ファンは複雑かもしれませんが。
力が残っている間はメジャーでやってやろうと考えてもおかしくないですし、その間にガクッと落ちてしまえばその状態で日本復帰も無さそうにも思いますし・・・。
いずれにしても素晴らしい投手には変わりないので頑張ってほしいですね。
最終的にはヤンキースを選ぶのかな、という感じがしています。