昨年、オリックスは3本柱の先発陣が機能していた。しかし、今季はこれが崩壊した。

昨年の先発3本柱、寺原、中山、金子は、点は取られるものの回数を重ねることができた。フィガロ、西も100回を投げ、QS(6回以上登板して3自責点以下)は、84に達していた。今年は、固定投球回数以上は木佐貫だけ。二けた勝利もなく、QSは71に激減。起用した先発投手は14人に上った。西、寺原も故障がち。MLBから復帰した井川も期待外れ。
岡田彰信監督は不運だったともいえよう。
救援陣は、平野が奮闘。岸田も一時期離脱したが、登板のクオリティは高かった。しかし、先発陣がリードを保って引き継ぐことが少なかったために、セーブは減少している。
昨年、中継ぎとして活躍した香月も数字は大幅に悪化した。
中山が先発救援の両方で活躍。こういう投手が出るチームは、強いチームではない。
投球に関する各データのリーグ順位。

奪三振が激減している。先発の柱となるパワーピッチャーが不在だったことを物語っている。ERAは大差ない。被本塁打は減っているが、走者を出して墓穴を掘るケースが多かったのだ。
来季に向けて、寺原がFA宣言。古巣のソフトバンクに戻ることが確実視されている。ただでさえも苦しい先発陣がまた一枚減る。1年おきにしか活躍しない木佐貫は期待できない。外れ外れ1位の大体大松葉貴大に期待するとしても、トレードあるいは外国人獲得などで、先発の柱を立てることが急務となろう。
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寺原も離脱を繰り返したが一応チーム3位の6勝し100イニング投げてる一方
金子はそれすらできずわずか4勝、60イニング少々に終わった。
昨年も怪我していてた金子の怪我体質が今後も治るとは思えず、
こうなってしまうと西を軸に外人や若手でローテを考えないとならい現状、来年も投手陣のやりくりには苦労しそうな予感がします。
きゃっぷさんが仰っているとおり、エースの金子千尋が怪我体質で、白星を手堅く計算できないのは痛かったところですね。
せめて金子が昨年同様のイニング数・登板数投げていたとしたら、全く金子に勝てない楽天が白星を献上しますので、オリックスの勝利数は3~4個上がったかもしれません。そうすると、借金は20から12ぐらいに減ったはず。
金子が怪我体質なのはアマチュア時代からですが、弱小球団のさがなのか、故障明けを見切り発車で出してしまうチーム事情も影響しているのかな?と思っています。
昨年暮れ、地元・長野のトークショーでは下記のように発言していましたから。
金子:(手術直後の)初めはゆっくり調整させてほしいと思っていました。開幕してチームが苦しい状況に置かれているのをみて、早く投げたいという気持ちが募ってきました。(2軍の調整登板で5失点を喫した後に1軍合流。6/5甲子園での阪神戦が今季初登板だったことに対し)本当は2軍でもう1回投げる予定でしたが、雨で流れてそれで急遽1軍に上がることになりました。右ひじは元々不安のあったところで(遊離軟骨を)とってしまえば大丈夫です。今のところは心配ありません。
金子の件、投手陣の層が薄い球団ならではの悲哀を感じますねえ。
今年戦力外となった一場を思い起こさせます。彼も楽天時代に孤軍奮闘でフル回転し、ヤクルトに移籍した頃にはもう肩が上がらないほどボロボロだった。
昨年は杉内が巨人、帆足がソフトバンクに。今年は寺原がソフトバンクへ移籍しそうですが、先発投手にとって強豪チームに移るということは、自らの選手寿命を延ばす上でも重要なのかな、と思いました(まあ帆足は故障しましたが)。
今年もオリックスは多くの投手が先発・リリーフの両方をやりましたし、かつてローテ投手だった平野も3年連続リリーフで80イニング前後と、使い潰すような勢いです。選手には過酷ですが、首脳陣も層が薄すぎてどうしようもないという面もあるのでしょう。せめてもう少し役割を固定化できれば、故障者も減ると思うのですが・・・
東野を巨人から取ってるし、
木佐貫・西・金子・中山・岸田・東野にマエストリ・フィガロ・マクレーンやら新人やら...
俄然先発陣が充実してきたように見えるのは気のせいでしょうか?