岩隈久志が抜けた穴を感じさせない充実ぶりだった。投手陣は、間違いなくリーグトップクラスである。
エースの田中将大は、今季4月中旬から40日間戦線離脱。成績は目減りしたが、復帰後はしり上がりに調子を上げて、奪三振王を獲得した。
注目すべきは田中に続く投手が続々と現れたこと。100回以上投げた投手が田中も含めて7人。いずれもERAは3点台以下であり、QSは79から93へと激増した。

最も華々しかったのは、高卒1年目で2完投した釜田佳直だ。田中に続く2本柱になるのではないか。
また、左腕の辛島航も安定感のある投球を見せた。美馬、塩見ら、先輩投手との競争も見ものだ。
先発投手陣に比べてやや見劣りするのが救援陣。セットアッパーの小山は奮闘したが、クローザー青山浩二の数字は、統一球時代としては物足りない。
ただ、救援陣の数字を見ていると、星野監督は特定の投手に負担がかからないように配慮をしていることもうかがえる。そうだとすれば、駒数がやや不足。先発から廻してくることも考えられよう。
投球に関する各データのリーグ順位。



奪三振数が減ったのは、田中の戦線離脱が大きい。ソフトバンクが投手陣の数字を大きく落としている中で、日本ハムとならび、リーグトップクラスの投手陣になりつつある。
若手が中心だから、大きな飛躍も期待できる。
田中将大がシーズン通して働くことができれば、ポストシーズン進出は十分に可能ではないかと思われる(WBC出場のダメージが心配ではあるが)。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください!

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注目すべきは田中に続く投手が続々と現れたこと。100回以上投げた投手が田中も含めて7人。いずれもERAは3点台以下であり、QSは79から93へと激増した。

最も華々しかったのは、高卒1年目で2完投した釜田佳直だ。田中に続く2本柱になるのではないか。
また、左腕の辛島航も安定感のある投球を見せた。美馬、塩見ら、先輩投手との競争も見ものだ。
先発投手陣に比べてやや見劣りするのが救援陣。セットアッパーの小山は奮闘したが、クローザー青山浩二の数字は、統一球時代としては物足りない。
ただ、救援陣の数字を見ていると、星野監督は特定の投手に負担がかからないように配慮をしていることもうかがえる。そうだとすれば、駒数がやや不足。先発から廻してくることも考えられよう。
投球に関する各データのリーグ順位。

奪三振数が減ったのは、田中の戦線離脱が大きい。ソフトバンクが投手陣の数字を大きく落としている中で、日本ハムとならび、リーグトップクラスの投手陣になりつつある。
若手が中心だから、大きな飛躍も期待できる。
田中将大がシーズン通して働くことができれば、ポストシーズン進出は十分に可能ではないかと思われる(WBC出場のダメージが心配ではあるが)。
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コメント
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岩隈の穴の他にも「逆風」が。広尾さんも書かれていますが、田中が最低ノルマの二桁で終わった点が大きかった。(春先の調整不足、腰痛による約1カ月間の登録抹消、試合前右脇腹緊急登板回避、球威・制球甘く夏場に打ちこまれたこと、10回無失点も援護に恵まれず勝敗つかなかったこと) また、塩見が2年目のジンクスに懊悩し、左の中継ぎ・片山が精彩を失い、9年10年二桁の永井は完全復活を遂げられなかったこと等もあげられます。
そんな中、本文で触れられているとおり、釜田、辛島、美馬といったところが躍進しました。白星がなかった09年ドラ1の戸村や途中入団したダックワースも3勝をマーク、球の質だけみれば田中より上と佐藤コーチが評する菊池も9月以降に登場、4戦連続QSの好投をみせました。片山の不振は掘り出し物のハウザーが好活躍(対左被打率.160)、投手陣は総力戦といった様相でした。
オフのコーチ人事で、田淵、本西ら複数のコーチが退団しましたが、佐藤投手コーチ、三輪バッテリーコーチは続投。楽天が投手力、バッテリー力を重視していることが伺える内容で、好感もてました。
石の上にも3年。星野楽天3年目の来季こそ、満を持してのAクラス、優勝争い、投手力を押し出したペナント制覇を望みます。
。。。。反面、来年も同じ活躍ができるかは???
打線のところでも書かれていましたが、「コンディションを重視しない指揮官」なので、毎年使い潰す投手が多すぎる。
古くはノーノーデビューの近藤真一をはじめ、使い潰されたピッチャーたちがどれだけいることか....
正直、マー君も昨年並みのパフォーマンスはなくなっていた前半。よくぞ奪三振王をとるまで持ち直した、さすがとは感じましたが、他の投手たちはどうなのか?
どこぞの読売系の指揮官たちと同じで、一度使えないと判断したら二度と上に上げない...というのもありそうですし。(これ王さんにも言えること...)
東福岡からドラ1で東北に行く森くんが大成することを祈りますが....
アーリーワークの権化が2軍監督で....来年は2軍から崩壊??とかなければいいですが...
>打線のところでも書かれていましたが、「コンディションを重視しない指揮官」なので、毎年使い潰す投手が多すぎる。
この時点は、確かに懸念材料なんです。
腰痛明けの田中が、球宴前後して調子がかんばしくなかったのは、怪我からのゴーサインを見切り発車してしまった面もあるのだろうと思われてなりません。
腰痛明け2戦目の6/6阪神戦ではいきなり132球の完投勝利をさせています。
130球以上は明らかに球数過多。
2010年、2011年のセパ全データを用いて以前検証したことがありますが、130球は次回登板のパフォーマンスに悪影響を与え、一流投手を三流にさせるリスクを孕んでいます。
実際、6/13ヤクルト戦では8回3失点にまとめるものの、13安打されてます。
球宴直前の7/18ロッテ戦にはプロ2度目の中4日先発と無理をさせるべきところではない時期にあえて無理を強いたのも、疑問符がつく起用でした。
2年目のジンクスにハマった塩見も負担を強いる起用だったと思うんですよね。
投手起用の権限を佐藤コーチに全て委ねているのかと思いきや、最終的な権限は星野監督が握っているんだなと確信させるシーンもシーズン終盤に目撃しました。
無理な投手運用をしなくても済むように、打線にはさらなる上積みの得点力を目指してほしいところなのです。
(駄目な年でも最低限の成績を残すのは流石ですが)
来年に関してはそれほど心配する必要はないものと思われます。
さて問題は二番手以降
順調なら塩見・美馬・釜田・辛島がローテに入ってくるものと思われますが
来年活躍できるかに関しては不透明な要素が多く、オフシーズン・キャンプでの取り組みが重要になるでしょうね。
本人たちの努力はもちろん必須ですが首脳陣も腕の見せ所でしょう。
田中については3億もらってるなら毎試合完投は当然とおっしゃっていましたし
使い潰すというなら指揮官がどうこうより球団の投手陣が目指すのがそういう方針なのでは
星野監督より佐藤義則コーチのほうが楽天在籍期間は長いわけで
負けまくってた去年の前田や、年俸でもめて没落のきっかけになった一昨年の涌井に比べればかなり上ですから。
それにしても被BABIPがワーストと不運だったのに防御率2位はすごいですよね。
吉川の圧倒的な確変(両リーグダントツの被BABIP.224)がなければ最優秀防御率も取れていたでしょうし。
FIPやK/BBやQS率などの実力が大きく作用する指標では両リーグでトップですから、ダルビッシュなき球界№1の肩書きは守れたというところでしょうか。
ちなみにライバルの斎藤佑樹は100イニング以上の括りで見るとありとあらゆる指標で最下位の模様ですw
7月に投げあったとき、スポーツニュースで「今夜はエース(笑)対決です!」とか言ってたのが懐かしい・・・・w
素材がいいだけに「怪我さえなければもっとやれたのに」的な選手にはならないように。
しかし今年の楽天は、明確に他チームと違うローテを維持してきました。
以下、左からチーム名、約150イニング達成者、100イニング達成者の数を示します。
SB 3 1
ハム 3 1
西武 2 2
オリ 1 3
楽天 2 4
ロッテ2 1
つまり楽天だけが、ローテ4〜5番手タイプを沢山揃えたラインナップなのです。これはリリーフの負担軽減とトレードオフの関係になっている。つまり現在の楽天の采配は、「比較的平凡な投手を、長いイニング引っ張る」傾向にあると言えるでしょう。これは野村監督時代とは明らかに異なる戦略です。
広尾さんのおっしゃる「楽天は投手王国」という言葉に、素直に首肯しにくいのは、上記のように軸となる投手の数でソフトバンクと日本ハムに負けているからです。来期、田中が完全復活し、100イニング4人衆の中で誰かが1年間ローテを維持する活躍を見せれば、その時こそ真に投手王国と言えるのではないでしょうか。そしてもちろん、4人衆の誰かをリリーフに配置転換するという案も有効だと思います。
そういう将来の期待値も含めての「投手王国」でしょうね。
田中の成績は普通に考えれば今年より上がるでしょうから、
他の4人が順当に成績を上げれば他球団が羨む生え抜き若手先発陣になるでしょう。
まあ全員が、自称ではない2年目のジンクスに悩まされる可能性もあるのでそうなってしまうと悲惨ですが・・・・・。
これは、確固たる抑えがいない故ではないでしょうか。
小山、青山になんて後ろを任せられません。
なのに、抑えを獲得しないってのが理解できませんが。