とにかく陽気で明るく見えた中畑DeNAだが、そうしたイメージの裏側で、チームのリストラが進行していた。
主砲の村田修一が巨人に移籍。大きな穴が開いたが、結果的にトレードのようにラミレスを獲得。穴埋めは一応できた。

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中畑監督は、今年、捕手、一塁、二塁、三塁、外野の一枚と実に6つのポジションに新しいレギュラーを入れた。捕手でいえば昨年、準レギュラーだった細山田は今季1軍出場なし。二塁、遊撃で規定打席に達していた渡辺直人、石川雄洋もレギュラーの座を失った。

外国人もハーパー、スレッジという実績ある選手を放出し、ルイーズ、サラサ-という新顔を獲得した。そして筒香、荒波という若手をレギュラーに抜擢した。

しかし、こうした大リストラも、ほとんどが裏目に出た。

オフェンス面各データのリーグ順位。

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盗塁数が倍増した以外は、すべての数値が下がった。もともと最下位だったから順位変動は少ないが、戦力は下落している。結局のところ、チームを壊しただけに終わったという印象だ。

率直に言えば、このチームは長引く低迷によって、選手が育っていない。抜擢しようにも人材がいないのだ。
トレード、外国人の獲得によって、外部から新戦力を得ていかないと、チームは浮上しない。球団もそれを承知で、ソフトバンクとの間に多村、吉村ら3対3のトレードを行ったが、新鮮味に欠ける。

2000本安打にそれぞれ7本、32本と迫ったラミレス、中村にレギュラーの座を保証するようでは、来季も覚束ない。
1年目は明るいイメージで何とか乗り切った中畑監督だが、来季は数字が求められる。

クラシックSTATS鑑賞 本日は杉浦忠
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