180日のペナントレースを通じて、ダルビッシュは学習した。そして最終盤にはエースになっていた。

5人の規定回数以上の投手を擁していた2011年、最も内容が良かったCJウィルソンがライバルのロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAAに移籍、しかしテキサス・レンジャーズ=TEXは多少のゆとりさえ感じられた。
30試合以上先発した投手が4人いたうえに、ダルビッシュが加入していたからだ。
ジョー・ネイサンを獲得したのを機にクローザーのフェリースを先発に、フェルドマンもローテーションに抜擢、オガンドをセットアッパーに回したのも、そのゆとりの表れだったかもしれない。
しかしふたを開けてみると、フェリースが5月でDL入り、コルビー・ルイスも6月半ばで離脱、フェルドマンは不振、ダルビッシュも登板を重ねるごとに打ち込まれるなど、投手陣は不安を色濃くした。
しかし夏場までは打線が好調だったので、問題は深刻化しなかった。しかし9月に入り、打線が湿るとともになかなか勝てなくなった。
8月にはデンプスターをシカゴ・カブス=CHCから獲得しローテに加えたが、十分に機能はしなかった。
さらに深刻だったのは、クローザーのネイサンが錆びつき始めたこと。勢いは急停止した。
唯一、ダルビッシュが、8月半ばを底として急速に回復。9月には実質的なエースとなった。
しかし、オークランド・アスレチックス=OAKについに追いつかれ、ワイルドカードゲームで敗退。ダルビッシュは8/12からポストシーズンも含め9試合連続でQSをクリアしたが、孤軍奮闘に終わった。
投手成績のリーグ順位

リーグ上位の投手陣だったが、夏以降は苦戦が続いた。
セットアッパーのマイク・アダムス、上原浩治が移籍、フェルドマンも移籍。投手の絶対数が不足しつつある。
来季、ダルビッシュは先発投手陣の柱になるのは間違いがない。しかし打線は弱体化すると思われる。2年目にして重たい荷物を背負いそうだ。
オフに入って激震が起こる。チームの中心、ハミルトンがライバルのロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAAに移籍。
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