1月9日に広島の鈴木清明球団本部長に「今年は帰りません」と断りの電話を入れた時点で、黒田博樹の来季の移籍先はほぼ決まりつつあったのだろう。ボストン・レッドソックス=BOSではないかと思ったが、ニューヨーク・ヤンキース=NYYだった。
黒田のキャリアSTATS。

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大したものだと思う。NPB時代よりもMLBの方がERAもWHIPもSO/BBもDIPSも上だ。厳しい環境に適応して投球術をより磨いたのだ。今でも余裕で150km/hの速球が投げられるし、素晴らしいシンカーもある。これまでは、バックスの支援が弱かったために負け越してきたが、MLB一の打撃陣を味方につけて15勝はできるだろう。1年契約1000万ドルは、昨年(1200万ドル)より低いが、それは問題ではないだろう。

と、喜んだ矢先、NYYはシアトル・マリナーズ=SEAからマイケル・ピネダを獲得した。SEAはかわりに24歳の投手ヘクター・ノエシと強打の捕手ヘスス・モンテロを得た(NYYにはマイナー投手も移籍)。昨年のSEAの希望の星だったピネダを手放すとは、理解不能だ。

今季仕様へ向けて、再編中の現在のNYY投手陣。

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今年は労使協定で贅沢税のルールが変わった。NYYは来季の税率を下げるために大人しくする必要があった。だからCCサバシアとの契約を延長し、主だった投手もつなぎとめていた。FAでの大きな取引は黒田だけだった。

黒田はFAになったバートロ・コロンの穴に収まると思われたが、ピネダが割り込んだために、先発5人の座をサバシア、バーネット、ピネダ、ノヴァ、ガルシアらと争うことになった(まだ陣容は動くだろうが)。勝ち星は上がっているものの、内容的には見るべきもののないバーネットよりも、黒田は上だろう。安定感ではサバシアに次ぐ。とはいえ、春先にいいところを見せなければならなくなった。

何より、黒田は体調維持だろう。故障なく仕上げることが出来れば、それほど心配はいらないのではないか。NYYの日本人先発投手と言えば、故伊良部秀輝、井川慶。いい印象はほとんどない。挽回してほしい。
マイナー契約から上を目指す岡島秀樹ともども、我々を楽しませてほしい。

※今日の報道によれば、NYYの提示は1600万ドルだったという。事実なら今季のFA投手の最高額だ。1年契約ではあるが黒田への評価は極めて高かったということだ。

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