松井秀喜が生まれた1974年は、巨人のV10を中日が阻止した年だった。そして長嶋茂雄が引退した年だ。いわば、巨人中心に回ってきたNPBが大きく転換した年に生を受けたのだ。
松井秀喜と同学年でNPBの試合に出た選手は94人いる。その一覧。成績はNPB時代。えんじ色は現役。

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巨人の同僚で、佐世保実業時代に甲子園に出場した捕手の村田善則、ライバルだった中日投手の野口茂樹、ソフトバンクの俊足打者柴原洋。
松井と誕生日まで同じ選手にはホリンズ、星山忠弘がいる。ホリンズはメジャーリーガーとしても唯一の同年同日誕生日だ。
今年引退した今岡誠も同い年。同年では打撃3部門のタイトルホルダーは松井と今岡だけだ(井口は盗塁王を取っているが)。
NPB史上最高のクローザー、岩瀬仁紀も同学年だ。そして同様にMLBに挑戦した井口資仁も。



さらには、松井に代わってニューヨーク・ヤンキースで活躍する黒田博樹も。
松井の世代からはMLBに挑戦する選手が何人も出ている。松井、井口、黒田、そして小林雅英、岡本真或、森慎二、野口茂樹。これからは同期のトップクラスは海を渡るのが当たり前になってくるのだろう。

NPBを離れて10シーズンにもなるが、同期で松井を上回る安打を打ったのは、井口資仁ただ一人。本塁打、打点は抜かれていない。いかに傑出していたかが分かる。

MLBでの松井の同学年、出場試合数20傑。

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アメリカの選手に“同学年”というのはナンセンスだが、以前、生年で切って出したら「学年にすべきだ」と言う声を多くいただいたので、そうした。74年早生まれのアブレイユ、オルドニェスなどが抜けている。
同い年で誕生日も2週間しか違わないジーターがトップ。2位は75年早生まれのゲレーロ、松井も18位に位置している。29歳からの挑戦としては、よくやったと言えよう。
投手勝ち星15傑。

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現役選手でもリヴァン・ヘルナンデス、ミルウッド、スーパンなど黄昏ている選手が多いが、中で一人、ディッキーはこの年にして今季20勝とブレイクした。こういうことも起こるのだ。
黒田博樹も健在。投手の方が元気が良いように思う。

日米通算20年のキャリアは偉大ではあるが、こうしてみると、松井秀喜の引退は早すぎるという感じがしてくる。

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