一昨日の投稿と重なる部分があるのだが、殿堂入りを逸しそうな大投手、名投手についても取り上げたい。
引退した投手で110勝以上のランク。黒字は殿堂入表彰選手、えんじ色は未表彰選手。グレーの地はすでに引退20年を経過してエキスパート表彰部門になった選手。

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投手の場合は「勝ち星」が一定の基準であることが解る。ただし、一昨日も述べたように江夏豊と平松政次は200勝を挙げながら殿堂入りしていない。

参考までに沢村賞の受賞回数を「沢」でつけた。松岡弘は受賞しても良いように思うのだが。

ここ20年ほどで投手をめぐる数字は大きく変わった。ローテーションが確立され、先発投手の登板数は大幅に減り、勝ち星も大きく減った。また、救援投手の役割分担が明確になった。さらにリーグのトップクラスの投手は一定の成績を上げるとMLBに移籍するようになった。

しかし、殿堂入りの基準は以前と変わっていないように思う。引退した投手のセーブ記録を見るとそれが明確になる。

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先日殿堂入りした津田以外の救援投手は今のところ殿堂入りしていないのだ。
今までのように「勝ち星」「200勝」を基準にしていては、工藤公康、山本昌を最後に投手の野球殿堂入りはいなくなるだろう。

この稿を書いていて、問題点がよりはっきりしたように思う。2リーグ分立後、より安定した環境で多くの試合が行われるようになり、好成績を何年も続ける選手が増えてきた。殿堂入り表彰の選考対象となる選手が増加してきたのだ。
それに対し、殿堂入りの選考は昔から変わらず年に1人、2人だ。前稿にも書いたが、この調子で殿堂入りを決めていては、大部分の該当者は自分の殿堂入りを知ることなく物故してしまうだろうということだ。
MLBでは圧倒的な実績を残した選手は引退後5年で選出されるが、NPBではそういうケースはない。

MLBのHall of Fameには312人の競技者が選出されている。これに対し、日本は175人が選出されているが競技者は81人でしかない。136年の歴史のあるMLBに対し、MLBは76年。MLBより殿堂入り競技者が少ないのは当然にしても、比率でいえば3~40人は少ないように思う。

毎年の選考のたびに違和感を持つのは、結局のところ選考基準があいまいなうえに、時代に対応していないからだ。野球殿堂入りの基準や選考方法など、そろそろ抜本的に見直す必要があると思う。

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