高木守道監督が勇み足をして獲得したことを漏らしたが、それだけ期待が高いということだろう。確かに「なぜNPBに来る?」と言いたくなるような出世前の選手だ。
キャリアSTATS

2007年、ピッツバーグ・パイレーツ=PITから28順目に指名されたが行かず、翌2008年にサンディエゴ・パドレス=SDから12順目指名されて入団した。
大学はルイジアナ州立大学(リバーサイドカレッジ)。名門校の一つ。アルビン・ダーク、ジョー・アドコック、アルバート・ベル、ポール・バードなどを輩出している。
大学最終年の2008年は.344、28本塁打と目立つ成績を上げて、指名順位を上げている。
196cm、104kgという大きな体で、パワーは十分だったようだ。
どのランクでも似たような成績を上げて一昨年にはAAAまで上がってきた。しかし、上に上がることはできずにもう1年。
2010年までSDにはリーグ屈指の名一塁手、エイドリアン・ゴンザレスがいた。彼が2011年にボストンに移籍した後は、最大のチャンスだったと思われる。事実、2011年はスプリング・トレーニングでチャンスを与えられたが代打で3度立って四球を1つ選んだだけ。
この年、SDは一塁手を固定できなかった。
2012年は、さらに期待がかかり、スプリング・トレーニングでは25試合に出て43打数18安打4本塁打.419と打ちまくったのだが、開幕はAAA。SDの一塁は1歳年下で、長打はないが手堅いヨンダー・アロンゾが守った。
マイナーでこれほどの実績を残している選手が、一度もメジャーに上がれないのは不思議だ。
一つには、この選手が極めつけの鈍足であることが原因かもしれない。ピッチャーズパークでスモールベースボールが基本のSDでは使いにくいのかもしれない。また、守備範囲も広くない。
選球眼はある方なのだが、一発を狙うあまり三振も多い。ちょっとアダム・ダンをイメージさせる選手ではある。
しかし、もう少し我慢していれば、DHのあるアリーグから声がかかる可能性はあったはずだ。
まだ十分に可能性が感じられる26歳の有望選手が、NPBに来る時代なのだ。恐らくクラークは、日本で良い成績を上げて、MLBに凱旋したいと思っているのだろう。


パワーは問題ない。打率を残しているのを見ても、荒っぽいだけの打者ではないことが分かる。守備、走塁は期待できないだろうが、NPBの投手の癖を掴めばブランコの代役は務まるのではないか。
ただ、好成績を上げればMLBから声がかかる可能性は否めないが。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。野村克也はどの投手から一番本塁打を打ったか?

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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2007年、ピッツバーグ・パイレーツ=PITから28順目に指名されたが行かず、翌2008年にサンディエゴ・パドレス=SDから12順目指名されて入団した。
大学はルイジアナ州立大学(リバーサイドカレッジ)。名門校の一つ。アルビン・ダーク、ジョー・アドコック、アルバート・ベル、ポール・バードなどを輩出している。
大学最終年の2008年は.344、28本塁打と目立つ成績を上げて、指名順位を上げている。
196cm、104kgという大きな体で、パワーは十分だったようだ。
どのランクでも似たような成績を上げて一昨年にはAAAまで上がってきた。しかし、上に上がることはできずにもう1年。
2010年までSDにはリーグ屈指の名一塁手、エイドリアン・ゴンザレスがいた。彼が2011年にボストンに移籍した後は、最大のチャンスだったと思われる。事実、2011年はスプリング・トレーニングでチャンスを与えられたが代打で3度立って四球を1つ選んだだけ。
この年、SDは一塁手を固定できなかった。
2012年は、さらに期待がかかり、スプリング・トレーニングでは25試合に出て43打数18安打4本塁打.419と打ちまくったのだが、開幕はAAA。SDの一塁は1歳年下で、長打はないが手堅いヨンダー・アロンゾが守った。
マイナーでこれほどの実績を残している選手が、一度もメジャーに上がれないのは不思議だ。
一つには、この選手が極めつけの鈍足であることが原因かもしれない。ピッチャーズパークでスモールベースボールが基本のSDでは使いにくいのかもしれない。また、守備範囲も広くない。
選球眼はある方なのだが、一発を狙うあまり三振も多い。ちょっとアダム・ダンをイメージさせる選手ではある。
しかし、もう少し我慢していれば、DHのあるアリーグから声がかかる可能性はあったはずだ。
まだ十分に可能性が感じられる26歳の有望選手が、NPBに来る時代なのだ。恐らくクラークは、日本で良い成績を上げて、MLBに凱旋したいと思っているのだろう。
パワーは問題ない。打率を残しているのを見ても、荒っぽいだけの打者ではないことが分かる。守備、走塁は期待できないだろうが、NPBの投手の癖を掴めばブランコの代役は務まるのではないか。
ただ、好成績を上げればMLBから声がかかる可能性は否めないが。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。野村克也はどの投手から一番本塁打を打ったか?

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コメント
コメント一覧
仰る通り、掘り出し物であってくれとファンは願うばかりです。
AAAの数字をNPBでも残してくれれば大助かりです。ドラゴンズは常時スタメンの左打者が大島と森野(?)しかいないので、彼がスタメンを張ってくれればバランスも向上します。
まだ若いので、いずれアメリカでという気持ちもあるのでしょうが、ドラゴンズもその可能性は承知しているのでしょう。そうなったらそうなったで、他の選手を素早く手当てする必要はありますが。
なんでメジャーで使われないのかって、そりゃ一塁しか守れない、鈍足で打つだけの選手なのに
マイナーでホームラン30本も打てない、OPS.900も超えない選手なんてお鉢は回ってこないでしょう
メジャーの一塁手やDH専門に求められる打力はもっと高いのは、広尾さんも十分にご存知だと思っていましたが
このままアメリカ球界に留まっても、MLBでは需要が無いからNPBに来た典型的な選手でしょう
日本に来てからどうなるかはシーズンインしてからのお楽しみですが
少なくとも「なぜ日本に来る?」だの、メジャー復帰の野望を抱くだのといったような選手ではないのは明らかです
メジャーの一塁手が務まらないから、日本で何とか成功しなければ、大金を得る事は出来ないという次元の選手です
クラークの所属するAAAパシフィック・コーストリーグの2012年の本塁打王はジェリー・サンズの26本、22本のクラークは6位でした。AAAで30本打つ選手は年に1人くらいです。OPS.872もトップクラスとは言えませんが、十分に好成績の内です。
トッププロスペクトはAAで好成績を上げればAAAを飛び越してMLBに上がることが多いので、何とも言えませんが、クラークくらいの成績を上げていれば、普通はシーズン途中で声がかかるはずです。
何か欠陥があったのか、チーム事情に拠るのかはわかりませんが、MLBにあがらなかったのは不自然なことでした。
所がメジャーでは31試合の出場にとどまりました。前年にメジャーで10本塁打を放っているにもかかわらずですよ?
以後は各チームを転々とし、巨人に流れ着いたわけですが
外野兼一塁手がPCLでこれほど打っても有望株扱いされないのです、
況や鈍足一塁手がPCLでOPS.880なんて話にもならんでしょう
ボウカーは、MLBでは通用しませんでした。選球眼が悪かったからです。
http://baseballstats2011.jp/archives/2879081.html
もちろん、クラークだって、外れの可能性もありますが、私の見るところ、ボウカーよりも選球眼が良いので、総合的に見て有望かなと思います。MLBほどパワーを必要とされませんし。
失礼ながら、1、2の外れの事例を引っ張ってきてだからおかしいというのは、ちょっと幼稚な感じがします。
OPS順位リーグ19位長打率16位の選手を有望株と扱うかどうかは広尾氏の裁量にお任せします。
確かにマイナーの成績だけでは有望株という物は測れない物がありますから
あとパシフィックコーストリーグのホームラン王はマイク・ヘスマンの35本です。
失礼しました。お気に障る言い方をしました。
baseball-reference.com/では、サンズが1位になってました。公式サイトではヘスマンの35本でした。
クラークは8位ですね。
ヘスマンは一昨年オリックスにいた選手ですね。
私が申し上げたかったのは、AAAでの直近の長打力の優劣は、あまり参考にならないということです。
一定程度パワーがあるのなら、むしろバランスの取れている選手の方が、可能性があるのではないかと思います。
多くのAAAの強打者は上で成績が上がらず、ある程度見切られたうえでAAAで野球をしていますが、クラークはそういう選手ではなく、フレッシュだと思います。
クラークの若さは魅力ですが、チャンスをモノに出来なかった辺り、何か数字に現れない穴がありそうな予感も・・・。
「マイナーで出来る事はやり尽くした。それでも声がかからないのなら、日本で活躍して名を上げたい」というくらいしか思い当たりません。
それにしても、今オフはずいぶんと実績のある選手が来るものですね。
MLBとNPBの関係が変化していく、きっかけの年になるのかも知れません。
今のところMLB内部の人事異動だけでも十分に面白いのですが、いずれはサッカーのように国際的な移籍市場が醸成される日がくるのかも。
そうなってほしいですね。アメリカに行かなくても大物選手が見られるというのは素晴らしいことです。球場のサイズもMLBとそん色なくなっているのですから。
そうですね。YAKYUJO.comさんのデータを拝見すると、球場の日米格差は本当に少なくなっていると感じます。むしろ札幌ドームや千葉マリンなどは、やたら広いファウルグラウンドのせいで、MLB球場の大半よりもディフェンシブではないかと。
飛ぶボールを前提に設計したのかも知れませんが、今となってはその広さが重荷になっているかも知れません。
球場サイズというのは本当に微妙なもののようで、わずか1mの違いがシーズン本塁打だと相当の差となって出てきます。その時代の選手の身体能力に見合った、適正な落としどころを探るのは難しそうです。しかも設計から供用までには相応のタイムラグがありますから。
結果論ですが、松井秀喜には東京ドームは狭すぎる。彼はMLBサイズに相応しい選手でした(とは言え左打者に圧倒的有利なヤンスタでしたが)。