MLBの野球殿堂入りの投票結果、今季は表彰者なしに終わった。17年前、フィル・ニークロ、トニー・ペレズといった顔ぶれが60%代に終わった95年以来のことだった。
MLBは投票結果を公表している。2005年以来の投票結果を見ていこう。現役時代の成績を比較したいので、野手と投手を分けることにする。

現役引退後5年で選考対象となり、候補リストに加えられる。リストに加えるのは、全米野球担当記者協会の適性審査委員会で認められた選手。
そして同協会に10年以上所属している記者の投票で、殿堂入りが決まる。
75%以上で殿堂入り。得票が5%に満たない選手は足切を喰らう。またリストに載って15年が経過すると“時間切れ”でリストから外される。
リストから外れた選手も、ベテランズ委員会の審査で殿堂入りすることがある。

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毎年10数人が新たに候補リストに加わるが、まさに死屍累々。ほとんどが1年目で落ちてしまう。

今年は、一時期よくイチローと比較されたケニー・ロフトン、ロッテに在籍して選手の尊敬を集めたフリオ・フランコ、殿堂入りしたロベルトの弟のサンデー・アロマーなどがリストに加わったが、1年目で失格。

また、おなじみバーニー・ウィリアムスも2年目にして資格を失った。

さらに、デール・マーフィはリストに載った年数が15年目に達して、時間切れで資格を失った。

厳しいものだ。バーニーなどは、昨年選出されたバリー・ラーキンと比べても成績にはそん色がない。どちらもフランチャイズプレイヤーだ。

ラーキンは95年にナリーグMVPになっている。オールスター出場回数も多い。このあたりの差ではあろう。豊浦彰太郎さんが述べておられるが、単純な数字の比較に加えて、その時代における傑出度なども加味されているのだろう。


さて、今季は傑出した成績を残すとともに、全米に物議をかもした選手がリストに加えられた。

野手ではバリー・ボンズ、サミー・ソーサらである。言うまでもなくミッチェルレポートに名前が載った不正薬物の使用疑惑がある選手。赤字で示した。

疑惑のある選手は、すでに2007年のマーク・マグワイアからリストに載り始めている。



投票結果が注目されたが、ボンズは36.2%、ソーサは12.5%だった。これをどうとらえるから意見が分かれるだろうが、薬物問題でフィルターはかかっているものの、成績に準拠した評価が与えられたと思われる。

ただ、マグワイアの例を見ても、薬物疑惑選手の将来は明るくはない。だんだんに得票率は下がる傾向にある。ソーサやパルメイロなどは数年で5%を割り込む可能性が高いし、ボンズも時間切れ組に入るのではないか。

今季の表彰者なしは、ボンズ、ソーサという疑惑の人物がリスト入りしたことで、有権者の目が厳しくなったという一面があろう。

以下、投手に続く。

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