サンケイスポーツに拠れば、所属球団が決まらないまま渡米した松坂大輔は、メジャー最優先ながらも、マイナー契約しかなければNPB復帰を考えているという。一番手はDeNAだとか。

同紙に拠れば一番可能性があると思われたサンディエゴ・パドレスからはオファーがない。
たとえ今後大リーグ球団からオファーがあっても、マイナー契約でメジャー昇格の希望が見えないなら、松坂は別の選択肢を考えている。昨年12月11日に帰国後、親しい知人に「その場合は、自分を必要としてくれるところでやりたい」と明かしており、日本復帰の意思を固めている。
これはがっかりである。
松坂は、野茂英雄以来久々に、面白い投球をMLBで見せてくれた投手だ。
体調管理が甘く、トミージョン手術もし、ここ4年ほどは満足に投げることができていないが、打者との勝負を愉しみ、攻めるべき時は遠慮なく攻めることができた。パワーピッチャーの魅力を見せつけてくれたのだ。
松坂世代と言われるように、この投手は高校時代から周囲に強烈な印象を与えてきた。同世代であることに誇りを抱き、松坂に追いつこうと頑張ってきた選手もたくさんいる。
彼らにとって、松坂が「夢」よりも「実」を取ろうとするのは「見たくない現実」だろう。
もとの同僚の岡島秀樹はソフトバンクで驚異的な数字を残しながら、安泰の道を選ばず、MLBに再挑戦しようとしている。もちろん、マイナーからのスタートもいとわない覚悟だ。
岡島は、マイナーでの経験も含めて、MLBに魅力を感じているのだ。厳しい競争を経てマイナーから這い上がることも、毎年のようにクビを気にしながらメジャーで投げることも、NPBで投げるよりも「やりがいがある」と感じているのだ。
松坂も当然、MLBに魅力を感じて海を渡ったのだと思ったのだが、「メジャー契約でないと嫌」と言っているのだとすれば幻滅だ。
仕事をする前に「グリーン車に乗せてくれ」という選手に期待はできない。
この報道がよくある「推定原稿」であることを願う。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。今日は佐藤道郎

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コメント
コメント一覧
岡島みたいに今年はここ!って決めてから再挑戦すればいいのにと思いますけどねえ。
一方で日刊スポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知は『日本復帰は無くなった』と報じています。
“多数決”で決まる話ではありませんが、
今の段階で“推測”を基に「~だとすれば幻滅だ」は些か性急過ぎるのでは・・・
サンスポがソースであると書いてますし、「推定稿」であってほしいとも書いていますが。
複数の媒体で真逆に近い事が言われている訳ですから、
その旨を併記した上で「サンスポが推定稿であって欲しい」とすべきと言いたかったのですが。
ここの常連さんなら釈迦に説法でしょうが、
本記事だけ見て複数媒体を当たらず鵜呑みにしてしまう人も世の中にはいるでしょうし。
公共報道ではないので、そこまではしません。
このニュースが飛び込んできた瞬間に書いたので、続報まで目が届きませんでした。でも、それはそれでよいと思っています。
そして、次の年には満を持してMLBに再挑戦すればいいのでは。
私も「日本復帰はなくなった」報道を見た口ですから、今季もアメリカでやることを考えているのだと思いました。
ただ、岡島は昨季1年をショーケースにすべくNPBで投げたわけですし、kabu様が仰るように、松坂が同じことをやるのならそれで構わないのでは? と思います。
DeNAでは常識的に考えて勝ち星は伸びないかもしれませんが、かつては入団を希望した地元ですし、横浜高校時代のチームメイトが2人もいます。リラックスして、案外いい記録を残すかもしれません。
そしてNPBだと争奪の気配ですね!
なんともーまぁ期待値の大きいことw
(西岡、福留、五十嵐も全く同じですが)
少し前の福留も、あたかも法外な契約金を要求しているかのような記事がスポーツ紙で書かれましたが、実際は全く異なる価格でした。
ほとんど記者の思いというか妄想で書かれていて、基本的にMLB関係は松井のage記事と違って他の選手はsage記事になっているので、そんなこと当然良識のある広尾さんなら一蹴するだろうと思っていたのに、わざわざネタにして書いてしまうとは。
松坂に対してもとても失礼だと思います。
間違いであってほしいと書いてあってもダメでしょうか?
松坂には非礼は働いていないと確信していますが。
むしろ、マスコミに対して異議申し立てするためにも必要と考えます。
新聞報道が確定するまで書けないのなら、ブログはかけません。
同様の記事は、これからも書くつもりです。悪しからず。
ご丁寧な返信恐れ入ります。
>むしろ、マスコミに対して異議申し立てするためにも必要と考えます。
マスコミが異議申し立てをそう受け取ってくれれば良いのですが。
それにしてもこの”親しい知人”がこういった記事には必ず出てきますね。
黒田のNYY or LAD or 広島 に関してもその都度ペラペラお喋りな”友人”が登場してかき回してくれました。
週刊誌などイチローの悪口では”在米ジャーナリスト”や”ベテラン記者”がよく登場しますね。多分毎回同じ人だと思うけれど。