サンケイスポーツに拠れば、所属球団が決まらないまま渡米した松坂大輔は、メジャー最優先ながらも、マイナー契約しかなければNPB復帰を考えているという。一番手はDeNAだとか。
D-matsuzaka2012


同紙に拠れば一番可能性があると思われたサンディエゴ・パドレスからはオファーがない。

たとえ今後大リーグ球団からオファーがあっても、マイナー契約でメジャー昇格の希望が見えないなら、松坂は別の選択肢を考えている。昨年12月11日に帰国後、親しい知人に「その場合は、自分を必要としてくれるところでやりたい」と明かしており、日本復帰の意思を固めている。

これはがっかりである。
松坂は、野茂英雄以来久々に、面白い投球をMLBで見せてくれた投手だ。
体調管理が甘く、トミージョン手術もし、ここ4年ほどは満足に投げることができていないが、打者との勝負を愉しみ、攻めるべき時は遠慮なく攻めることができた。パワーピッチャーの魅力を見せつけてくれたのだ。

松坂世代と言われるように、この投手は高校時代から周囲に強烈な印象を与えてきた。同世代であることに誇りを抱き、松坂に追いつこうと頑張ってきた選手もたくさんいる。
彼らにとって、松坂が「夢」よりも「実」を取ろうとするのは「見たくない現実」だろう。

もとの同僚の岡島秀樹はソフトバンクで驚異的な数字を残しながら、安泰の道を選ばず、MLBに再挑戦しようとしている。もちろん、マイナーからのスタートもいとわない覚悟だ。

岡島は、マイナーでの経験も含めて、MLBに魅力を感じているのだ。厳しい競争を経てマイナーから這い上がることも、毎年のようにクビを気にしながらメジャーで投げることも、NPBで投げるよりも「やりがいがある」と感じているのだ。



松坂も当然、MLBに魅力を感じて海を渡ったのだと思ったのだが、「メジャー契約でないと嫌」と言っているのだとすれば幻滅だ。

仕事をする前に「グリーン車に乗せてくれ」という選手に期待はできない。

この報道がよくある「推定原稿」であることを願う。

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