昨年の青木宣親にはライバルだったはずだ。青木の活躍で、はじきだされた感もある。身体能力が高いと言われながら、今一つ実績を残せなかった。

身体が大きくなかったためか、評価は低かった。2002年ピッツバーグ・パイレーツ=PITのドラフト33順目。同期にはBJアップトン、プリンス・フィルダーなどがいる。
しかしマイナーでは長打はないもののシュアな打撃で頭角を現す。4年目でメジャーに昇格。ただ、プロスペクト揃いのPITでは目立つ存在ではなく、ワシントン・ナショナルズ=WASに移ってからレギュラーになった。
一番の売りは守備だろう。フル出場すれば、RFは中堅でも右翼でも2.7前後と非常に高い。守備範囲が広いのだ。またダイビングキャッチを度々見せるなど、派手である。
走塁も一級品だが、盗塁死が多いのを見てもわかる通り、暴走の気味がある。
日本でいうところの「瞬間湯沸かし器」。頭にかっと血が上って、トラブルを起こしてしまう。
セントルイス・カーディナルスのクリス・カーペンターと2年越しでトラブルを起している。
札付きのトラブルメーカーとの評もある。しかし、シアトル・マリナーズ=SEAにいたミルトン・ブラッドレーのように素行の悪い「不良」というのではなく、感情の量が多すぎるのではないかと思う。
屈指のリードオフマンになる可能性がありながら、芽吹かなかった。
しかし、実績を見れば十分に大物である。今年はなぜか、有名な大リーガーが続々やってくる。円高が終わったのにもかかわらず。
DeNAが水に合うかどうかはわからない。ただ、MLBでの実績に乏しいトニー・ブランコやアレックス・ラミレスにメジャー風を吹かすようなタイプではないはずだ。
ラミレスが「日本人枠」だったことで獲得が可能になった。
ナイジャーの外野守備を楽しみにしたい。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1965年のNPB救援投手の成績

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コメント
コメント一覧
守備範囲も広く、アイスホッケーの経験があるからでしょう、フェンスを恐れない守備はファンの心を引くかもしれません。肩は弱いですが
バリバリのスラッガータイプではなく、リードオフマンタイプを獲得したというのは興味深いですね。活躍して人気者になったらDeNAも鼻高々でしょう。
以前ベイ(大洋)にRJレイノルズという現役バリバリメジャーが来た時はその評判にたがわぬ本物の守備・走塁を日本ファンに見せ付けましたが、モーガンはそこまで洗練されてない荒削りのまんま32歳になったという感じですねw
幸い、横浜球場のフェンスは非常に柔らかいです(私も体験済み)ので、思いっきり激突しても安全ですから、思う存分ぶつかってもらいましょう。
感情的というか、突貫小僧タイプなんでしょうか。
調子の波がある荒っぽいタイプの外野手は名は体を表す通り、すでにベイスターズにおりますが、この2人で右中間を組みますか、レフトがレフトだから、左中間、右中間で守っても何とかなりそうな気がします。
MLBがだめならNPBという選択肢はありがたい限りです。
MLBの契約の遅さとかも影響してるんじゃないですかね。
『どうなるかわからんなら、来てくれって言ってくれてる日本に行ってみるか?金はもらえるし、ほかにもうまくいった奴もいるし。
何より、メジャーでダメだった奴らでリーディングヒッターとかなら俺でも充分やれるだろうw』....みたいなw
西岡あたりのMLBでのダメっぷりは日本人の評価を落としただけじゃなくて、NPB全体の評価を落としたのかもね。
MLBに挑戦する人たちは、NPBを背負うくらいの気持ちで行ってほしいなぁ...
上の方と同じく私もホージーと重なりました。ホージーのように日本に来たとたんにHRを量産することは無いと思いますが。
どこかの大手代理人が「日本はええぞ。マイナーよりはずっと金とれる」とでも吹き込んでいるんでしょうか。彼らは契約金額から一定の割合で報酬を受け取っていますから、金になるのなら別にどこのリーグでも構わないんですよね。
面白いのはほとんどが野手であるということ。いまMLBでは投高打低が進んでいるため、控えクラスの野手の年俸相場がだいぶ落ち込んでいる事が考えられます。レギュラーから陥落したら、一気に年俸が1/10や1/20になってしまう。
あとは選手評価基準がより進化し、投手なら多くのイニングを食える選手、野手なら多くの打席に立てる選手を重視し、レギュラークラスに1点集中型の投資をするようになった。控えやユーティリティは、できれば年俸調停前の若手を充てたいと多くの球団が(NYYですら)考えるようになった。レギュラーから陥落したら、一気に年俸が1/10や1/20になってしまう時代です。
そしてDHというポジションが変質し、打撃職人枠やベテラン枠ではなく、レギュラーの休養枠と考えるチームが増えた。これによって故障で守備力の落ちたベテランに行き場がなくなった(松井やゲレーロのように)。
あるいは「MLBの年俸バブルは終わった」という事なのかも知れませんね。
ドジャースの放漫経営はどうせ数年で破綻するでしょうし、そうなったら完全に「適正価格の時代」が来るのかも知れません。そういえば松井秀喜は、現役時に「メジャーリーガーは明らかに貰いすぎですよ」と言っていたそうです。