念入りにスパイクでマウンドを削るダルビッシュ。客の入りは悪いが、千両役者の貫録。目つきの悪い捕手だなと思ったら、ピアジンスキだ。

1回、セットポジション。立ち上がり、制球にやや難があるがカットボール、スライダーが素晴らしく切れている。2三振と2ゴロ。ユニフォームの胸のあたりをぎゅっとつかんで安堵するダルビッシュ。
2回、速球系のすっぽ抜けが2つ。マダックスコーチはやや心配顔。スライダーで2三振。球数が多い。アンキールに対しては96マイルの速球がズバッと決まった。この短い間に修正がかかっている。万全とは言えないが、力量差がある。
3回、1点を取ってもらったダルビッシュは、カッターのコマンドが良くなった。こうなるとスライダーが生きてくる。ヒューストン・アストロズは手も足も出ない。3回で43球。乗ってきた。
4回、速球が決まり始める。こうなると変化球が生きてくる。アルトゥーベ、ウォーレスともに最後の球は鉄板でスライダーと打者にも分かっていたはずが、かすりもしなかった。スローカーブもストライクになる。
ペーニャは97マイルの速球で空振り三振。カッター、スライダーが切れて、ものすごい速球も投げる。すごすぎる。怖いのは一発だけだ。4回パーフェクトで61球。
味方は安打は出るが攻めあぐむ。ベルトレがブレーキ。
5回、甘く入ったカッターをカーターが左翼深くに運ぶが中堅ジェントリーが辛くもキャッチ。続くアンキールの右前打になりそうなライナーも一塁モアランドが好捕。コントロールが甘くなっている。しかしマクスウェルは三球三振。まだパーフェクト。
6回、ジェイソン・カストロは明らかなボール球を空振り。焦りが見える。コーポランの当たりはヒット性だったがモアランドの正面。ゴンザレスも1ゴロ。まだパーフェクト。ドキドキしだした。82球。
昨日から守備でさえなかったキンズラーが2ラン。今日のダルにはもうこれ以上の得点は不要だ。
7回、一番振れているアルトゥーベだが初球を打ち上げて二飛。ウォーレスは三振、自己新の12個目。90球。ペーニャはバットを折って1ゴロ。場内に異様な空気が漂う。ブーイングあるいはユーイングが起きる。
TEXはさらに追加点。
TEXベンチに動きが。マダックスコーチがブルペンに電話。
カークマンなどの救援投手が肩を作り始める。マダックスコーチとダルが話。「打たれたら代えるぞ」というところか。
ダルは背中がやや張っているようで、ベンチはこれに配慮した模様。
8回、カーターとはフルカウントから息詰まる勝負。三振。空気が重い。ピアジンスキもがちがち。アンキールも見逃し三振。場内から大声援。えらい試合だ。マクスウェルは初球二ゴロ。107球。しびれる試合。
ダルビッシュは水分補給。周囲には誰もいない。
また追加点、ワンサイドゲーム。しかし得点経過を気にする人はもういないだろう。
9回、マウンドに上がるダルビッシュ。ベンチスタッフは目をそらす。ユーコールが起こる。場内には立ち上がる人も見える。
カストロ、コーポラン簡単に転がす。この重圧に耐えかねているようだ。2死場内騒然。
ゴンザレス、ダルビッシュの股を抜く中前打。ダルは唇をかんで苦笑い。彼のフィールディングで安打にしたのだから悔いはない。
ワシントン監督がすかさず出て交代。
ため息がでる。完封させてやりたかったが。
野球のすごさが骨身にしみる。なんちゅうことしてくれるねん!
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1973年パリーグの救援投手
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コメント
コメント一覧
いやー開幕そうそう、楽しませてくれますね!
ダルビッシュはヒューストンのファンの心をがっちりつかんだ。
ホンマにサイ・ヤング賞獲るんちゃうかと思わせてくれる今季初登板でした!
1球ずつ追いかけてました。最後の安打でどっと疲れました。
最後のヒットも、もう少しで取れそうだったんですけどねえ。
試合終了の瞬間は、満足感と悔しさを等量に含んだ何とも男前の表情をしていました。
今シーズンを無四球で始められたのは大きいですね。次回の登板が今から楽しみです。
駅前に号外貰いに行こうと思ってたのに(笑)
次回に期待します!
パーフェクト達成となれば、広尾さんの本の発売記念の素敵なプレゼントになったことでしょうが、ちと残念。
今季はこの水準のピッチングを頻繁に見せてくれるんじゃないでしょうか。
にしても、あっという間に記事をアップされた広尾さんとコメントを付ける皆さんも流石ですw
正午前のテレビのニュースの最後で「大変なことになってます。ダルビッシュ投手が9回2アウトまでパーフェクトです。ではまた明日」と
言っているのを聞いた途端に、ゲムデの画面に「nout」の文字が・・。
残念でした。でも、かえってこれからが一層楽しみになったのかもしれません。
映像を見てないのでなんとも言えませんが、カッターが良かった(特に左打者に対して)ようですね。
オフということでじっくりと堪能しておりました。歴史的瞬間に立ち会えると思ったんですが……いや、しびれました!
サイヤング賞最有力と目されているという記事もありましたが、これを否定出来る人はもはやいないのでは・・・?
7回途中まではさすがに無いだろうと軽い気持ちで見てましたが、8回先頭のカーターとの勝負からは声を出しながらの観戦になってしまいました(笑)
最終回は早打ちに隠れましたが、明らかに限界に達していたなという印象であそこで初球カーブだったら面白いだろうけどとは思いつつも、その余裕が無かったのもわかっていたので後は天運に任せる気分でした。
ぼてぼての悔いの残りそうな当たりでもなかったのがせめてもの救いかな、と。
もう少しダルの足が短かったら・・・なんて。
8回2アウト取った三振あたりからHOUファンも期待し始めましたね。しかしピアジンスキーはポロポロ落としますね。最後も振り逃げとかならなくてよかった。
初登板でノーノーなんかしちゃうと後の集中力が切れるんじゃないかとちょっと心配もしたり。春先、バッターが振れてない間にもう一回!あるといいですね
達成してほしかったんですが。
と思いつつ
ぎりぎりで達成してほしくない自分もいました。ごめんなさい。
完全試合と完全試合一歩手前とどっちが希少価値なんだろうとね。
それにくわえ、
野茂の偉業、西口の悲哀を思い出させてくれました。
やはり歴史とのキャッチボールですね。野球は。
点取られなくて良かったですよ。交代した投手が打たれて自責がついたらがっくりでしたが。最後は簡単に2アウトになったのが逆に良くなかったような気もしますが。
点差がないこういう試合は、毎回斉藤対落合を思い出す。勝ち投手だけは確実にしてくれ~といつも思う。
バックの好守やHOUの打者のだらしなさもありなんとか抑えていたんですがね……
それでもそれなりにまとめてしまうあたり今季はかなり期待できそうだと感じました。
まあ今日は最後に運悪く大記録を逃してしまいましたが、まだ若いですしシーズン通してしっかりとした成績を残してくれればそちらの方でMLBの歴史に名を残すことも可能でしょう。
今季もMLBが楽しめそうで何よりです。
イニングTOPの攻撃長すぎ!洋式トイレでもしびれた。
●●栄誉賞なんかドナイでもしてくれ。(凌駕じゃあ!)
涙チョチョギレそ。
(4番のカーターには今季苦戦するかもしれませんね。ブルージェイズのエンカルナシオンに似た雰囲気を感じました)
最近2試合のライオンズ采配が間違いじゃなかったんだな、
と安心しました。
相手打線の問題もあるでしょうが、球威があったからこその打ち損じだとも思います。
是非サイヤング賞とって欲しい!
20勝、最多勝を目指して欲しい
そうすればサイヤング賞もついてくるでしょう
タイトルがペントレースになってる点に誰もツッコミませんw
しかしアストロズが可哀想。
リーグ移された先にはこんな怪物がいるんだと面食らってやしないかしら…。
昨シーズンはメジャーでもこういうピッチングを期待していましたが、見たのは思う様にボールが手に付かず苦しむダルビッシュ。
それが今シーズンはいきなり無四球。
しかもノーノー寸前。
メジャー全体見渡してもここまで各球種がハイレベルな投手はダル一人か…。
今年のダルビッシュはいつかトルネードが巻き起こした衝撃をアメリカ全土に見せてくれそうですね。
かたや岩隈も好発進したし、他投手も軒並み好調。
さてさて今シーズンはどれだけ楽しませてくれる事でしょうかねぇ。
あとは松坂がこの状況に発奮してくれれば…。
しかし決勝で17-1とは…。
お疲れ様、安楽君。
球数を使ってしまいましたが、四球を出さなかったという事実に加え、アストロズのように打撃優位でないチームにとっては四球による自滅がないと、そうそう攻略出来ない空気がありました。
同地区のLAAや、カブレラ、フィルダーのいるDET、苦手のエンカーナシオンのいるTORとの試合も楽しみです!
ダルビッシュの能力なら、今後も同じようなチャンスはあるはず・・・と思いたいですが、相手がリーグ移籍直後で研究不足なのだとしたら、今日が千載一遇のチャンスだったのかも知れません。
ヒューストンは守備では好プレイもいくつか飛び出していたのですが、打線はいかにも非力です。アダム・ダン2号ことペーニャが3番、DFAから這い上がってきたアンキールが5番を打つようでは厳しい。
次の機会に期待ですね。
それと、、、AJのことをあんまり悪く言わないでー!
いや、ね、MLBの達川光男みたいな人ですけどね、
味方にしたら頼りになるんですよ、彼は。うん。
てっきり、ダルの女房役はジオバニーで行くのかと
思ってたのですが。AJと組んで、いきなりこの出来なら、
今期はAJと組ませるんですかね??
25人目と26人目は空気を読んで初球をゴロアウト。
27人目も空気を読んで初球をゴロと思ったら・・・。一番ヒットの出るコースに飛んでしまいましたね。
観戦しながら投手と打者、どっちが緊張するだろうと会話しているうちにセンター前へ。しかし、ものは考えよう、ダルの今年の厄落としが終わったと思えば。
人相の悪いAJが、人並みに緊張していたのが笑えました。
チームにとっては1年無事に投げてくれればいいんですから。