予想通り、セリーグでは巨人が早くも独走し始めた。→参考 すべての貯金を巨人がさらっている。戦力格差を見れば当たり前である。

マスコミでは、他のセ5球団が「巨人包囲網を敷く」と報じているが、例によって何の根拠もなく書いているのだろうと思う。
プロ野球のペナントレースの「包囲網」とは、独走するチームとの対戦で各球団がエース級をぶつけて黒星をつけようとする作戦のことだ。もっと具体的に言えば、ローテーションをやりくりして、独走チームにエースをぶつけるなど、「無理をして」頭上の敵を叩くことである。
各球団の監督は、マスコミに聞かれれば「リーグを盛り上げるためにも、独走を阻止する」と言うだろうが、私はおそらく、そんなことはしないだろうと思っている。

巨人は圧倒的に強いのだ。エースをぶつけたからと言って勝てるとは限らない。確実に白星を得るためには、少なくとも巨人よりは弱いチームにエースをぶつける方が確実性が高いのだ。

セリーグは、2007年からクライマックスシリーズを導入している。3位までのチームがポストシーズンに進める。1位のチームは2位、3位チームの勝者と日本シリーズ進出をかけて戦うことになる。1位チームには1.5勝のアドバンテージが与えられる。20ゲーム差をつけてぶっちぎりで勝ったとしても、アドバンテージはそれだけである。

独走チームが出たリーグの他チームは、苦労して1位チームをキャッチアップするよりも、戦力を温存して、2位、3位狙いで戦う方が現実的である。

6球団の監督は、優勝を目指す「プランA」で開幕を迎えてはいるが、独走チームが出たら早々に2位狙いの「プランB」や3位狙いの「プランC」に計画変更するのだと思える。

具体的には、巨人戦にはローテ通りの投手をぶつける。1番手の投手は、当面のライバルにぶつける。2位、3位の座がキープできそうになれば、戦力を温存する。セットアッパーに無理をさせたりしない。

こういう形で静かにペナントレースは進行するのではないかと思われる。観客動員は巨人を除いて伸びないのではないだろうか。

そろそろ巨人を除く5球団の監督の頭にはこういう順位表が浮かびつつあるだろう。

pennnant


クライマックスシリーズは、MLBが地区制になってポストシーズンが複雑になり観客動員が飛躍的に増えたことに倣ったのだろう。ポストシーズンを盛り上げるためには有効ではあろう。
しかし、半年をかけて戦うペナントレースで1位になることと、2位、3位になることの価値がほとんど変わらないというのは、理不尽である。



MLBでも2位球団がポストシーズンに進出する可能性はある。しかしそれは、「2位」になるだけでは決定しない。他地区の2位球団との勝率争いで優位に立たなければ進出できないのだ。ペナントレースはNPBよりも尊重されていると言ってよいだろう。

一番割を食うのは巨人だが、今のところ文句を言う気配はない。

昨日、落合博満がNPBは3リーグ制にすべきだと発言したことが報じられ、私が昨年に書いた記事もYahoo!トピックスに取り上げられた。
まだ3リーグにしてワイルドカードを含む4球団を選ぶ方が健全だとは思う。

いずれにしてもペナントレースが低調に推移しそうなことは憂鬱である。午前にも書いたが「戦力均衡」をリーグ全体が考えないと、明るい将来は展望できないだろう。


広尾晃 野球記録の本、4/12、スポーツ報知に取り上げられました。アマゾンでも販売しています。
Sports Hochi-mini






クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。澤村拓一
Classic Stats


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!