ここ数年、横浜が良い補強が出来なかったのは、良い選手がFAでどんどん流出して切れるカードがなくなっていたからだ。今季も村田修一がFA宣言し、巨人に移籍したが、実質上交換トレードのような形でアレックス・ラミレスを獲得した。これは悪い話ではない。
横浜DeNAの野手陣。

YDeNA-2012BAT






ラミレスは、まだ1~2年は働ける。よほどのことがない限り昨年よりも良い数字は上げるだろう。四球が極端に少なく、数字の割に貢献度は低いが、横浜の低レベルの打線にあっては、間違いなくプラスだ。

村田修一について、私は高い評価をしていたのだが、いろいろな数字を見て思いを変えた。彼は盛りを過ぎた感が強い。昨年の数字(.253 20本 70打点 OPS.744)は、統一球の影響というより、長期低落傾向の続きという感じだ。

外国人(ラミは日本人待遇だが)は、数字とお金に対して日本人よりはるかに強い執着がある。ラミと村田の収支は、ラミに分があるように思う。

また細山田に加え、巨人から鶴岡を獲得したのは良い補強だと思う。

しかし、ハーパー、スレッジの両外国人をクビにした穴は埋まっていない。後藤、小池という松坂世代の伸び悩み野手の獲得、中村紀の契約延長、見込みの甘さを感じる。

もうキャンプインだが、まともに動ける外国人を獲得する必要があるだろう(このチームの海外スカウト網はないに等しく、ろくな選手が来ないのだが)。

一塁に筒香が定着し、藤田一也あたりが伸びなければ、本当の意味で戦力アップはないだろう。新人では捕手の高城の評価が高いようだが、DeNAでは捕手は足りている。

年俸総額は『週刊ベースボール』によれば23.6億円から19億円に。20%の削減。万年最下位にもかかわらず経営者は本気で補強をする気はないようだ。DeNAの首脳陣は見通しの甘さを後悔することになるだろう。

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