阪神野手陣、2011年に一軍の試合に出た顔ぶれは全員、チームに残っている。昨年ファーム暮らしだった葛城育郎(34)、桜井広大(28)が戦力外になっただけ(育成選手を除く)。移籍した選手もいない。新入団はドラフトによる選手だけである。
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よく経済関係の番組などで「日本は雇用の流動性がない」というが、野球のような実力の世界でもそうなのだ。電鉄会社は特に保守的だと言われるが、この冬、阪神というチームのストーブには一本の薪もくべられなかったのだ。

もちろん、年俸の上下はあっただろうが、ポストシーズンに進出できなかった責任をとらされたのは真弓前監督と、遠山奬志、永尾泰憲両コーチだけだった。

NPBでGMという役職が定着しないのは、チーム編成という仕事が存在しないも同然だからだろう。
冬の間、阪神は小揺るぎもしなかったが、年俸総額は36.9億円から37.4億と微増(『週刊ベースボール』)。巨人が年俸総額を大幅に下げたので、12球団一になった。

伊藤隼太が外野の一角を占めるか、一塁はブラゼルか、城島か。興味あるポジション争いはあるにはあるが、コップの中の嵐という感もある。

リストラをする一方で、既存のメンバーには手厚い。まさに日本の会社の縮図の様だ。

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