山崎武司43歳、谷繁元信42歳、和田一浩40歳、中日野手の高齢化は、投手陣以上に深刻だ。リーグ最弱の打線は、ほとんど補強をせず、平均年齢を上げただけだ。
CD-2012Bat





谷繁はあと119安打で2000本安打。捕手としては野村克也、古田敦也に次ぐ3人目の偉業だが、チームがこれを優先して起用し続けることがあれば問題だと思う。ポストシーズンで谷繁は記録となる23打数無安打を記録したが、守備、打撃で衰えが見えるときは代える勇気が必要だろう。

統一球に苦しんだ和田一浩は10月に.314をマークした。これで開眼したのかどうか。対照的に森野は10月も.170。この調子が続けば中軸は任せられない。

山崎、谷繁、和田だけでなく、森野、井端、荒木も30代半ば。昨年は23歳の平田良介が売り出したが、次のレギュラークラスが明確な形となって上がってこなければ、近い将来、中日はテールエンダーに沈むのではないか。
年俸総額は33.5億円のまま。優勝の原動力だった投手の年俸は上がったが、野手はベテランを放出したために圧縮されている。

好業績を上げた事業責任者を更迭して半ば引退していた年配者に事業を託すという組織改編は、一般企業の感覚ではほとんど理解できない。おそらく落合体制を一掃することに第一義があったのだろう。

そういう点で、今年はチーム立て直し元年と位置づけられているのだろうが、これで一気に成績が下落すれば、ファンにとってはいい面の皮だ。そのときには経営陣は責任をとる覚悟はあるのだろうか。

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