何度か紹介しているが、私が通っていた大阪明星高校は甲子園優勝経験もある強豪校だった。私が卒業する年までは、毎年下馬評に乗る有力校だった。
大阪市内の狭いグランドのバックネット裏の石段で、私もよく練習や練習試合を見物した。1学年上でのちに大洋に行った山口忠良の球は、がつーんという感じでミットに収まって、いかにも痛そうな音を立てた。
じっくり観察すると、打撃のタイプや投球スタイルなども見えてくる。私の野球を見る目はこのときにかなり養われたと思う。

バックネット裏には、野球部関係者やOB、報道関係者がいた。そういう人に交じって、ファンの姿もちらほら見えた。
進学校になってしまった現在の明星高校は、部外者が易々と入ることはできないが、当時はセキュリティはうるさくなくて、近所のおじさんが野球見物をすることができたのだ。

監督やコーチ、部長と話しているおじさんもいた。部外者ながら、何年も見続けているから目が肥えている。監督や部長が感心するようなことを言う人もいた。
そういうファンの中には、プロ野球には興味がなくて、高校野球一本やりという人も多かった。

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高校野球にはプロ野球とは別の楽しみ方がある。

本書は、「高校野球」という趣味の楽しみ方を、じっくりと説き起こしている。

これも以前に触れたが、著者は私のいとこだ。父親はドラキチの医師だった。

十代のころから甲子園にはまりまくって、高校野球を見続けてそろそろ半世紀という剛の者。強い学校だけでなく、無名校、弱小校でもじっくり見れば、面白いことが見えてくる。さらには高校野球から地域の風土や文化も見えてくる。

日本に野球が伝わってそろそろ140年、野球の周辺文化も円熟している。高校野球にほれ込んで、それを味わい尽くす。これも究極の野球通の楽しみと言えるだろう。


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