確かに調子は良くなかった。球威がなく、被安打も多かった。しかし、可哀そうではある。

1回、ボストンは、岩隈の攻め方を知っている。狙い球を定めてタイミングを合わせるのだ。制球の良い岩隈は、同じような球をきっちりと投げる。エルズベリー、ビクトリーノ、ペドロイアという曲者は、早い球に合わせてきた。まるで野球版のように走者がたまる。
ここでオーティズを併殺。ナポリは歩かせるが、サルタラマッキアをかろうじて打ち取る。前途多難を思わせる。
2回、ドリューに安打を打たれるが低めに制球されて事なきを得る。
3回、三者凡退。オルティーズを三振させたスプリッターはよく落ちていた。
4回、1死後、サルタラに安打を打たれるが、落ち着いて後続を断つ。調子が出てきたと思われたが。
裏、味方が1点先取。
5回、ホルトに二塁打を打たれる。エルズベリーの打球をアックリーがぽろりとやる。もともと二塁手だ。打撃も守備も落ち目。さらに、ビクトリーノの二ゴロをフランクリンがこぼしてしまう。ホルトが得点。ビクトリーノは二塁でアウト。
ペドロイアの三ゴロでもう1点。岩隈は前の登板でも野手に足を引っ張られている。
裏、その穴埋めとばかりに2点を取って逆転。
6回、安打と四球の走者を出して二死までいったところで降板。不満が残ったことだろう。102球。
この時点では勝ち投手の権利があったが、7回ペレスが2点を奪われ逆転。
ボストンは8回に上がった田澤が高めの速球をシーガーに打たれて同点。9、10回は上原が抑える。
延長15回、ペドロイアの特大の一発が出てボストンの勝。岩隈の登板が遠い昔のように思える。
シアトルは元気だが、チームが若すぎる。悩ましいことである。
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コメント
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5回無死3,1塁、フランクリンのエラー。ビクトリーノが弾き返したライナーがほぼ正面に飛んできてダイレクトキャッチにいったところをポロリ。なんでも2塁へ走ってくる一走の背中に打球が当たったのでは?という抗議がありましたが、確かに映像でみるとかすっているようにもみえる。でも、あの打球は捕って欲しかったなあ~と残念なプレーでした。
その後、4番・オルティス、5番・ナポリを連続三振に討ち取ったのは、もう君らには任せておけないという意趣返しの三振ショーだったのかな。深読みしすぎですね(苦笑)
実は言うと、今年のSEAの打線は去年までよりは良くなっていると思うんですよ。
まさかNYYよりも点取ってくれる期待が高くなるとは思わなかった。
・・・ただ試合を勝ちに持っていく綿密さに欠けるのは相変わらずで、精度が良くなれば期待値も高くなるんですけど。
同様の傾向は楽天創成期や現在のDeNAにも見られる。
今のBOS打線、相手投手の精神を消耗させる意味で強い打線だ。
何で去年まで出来なかったのか、不思議にすら思える。
打線の強さは、「どれだけ相手を消耗させるか」にあり、それが無い打線はたとえ長打力があっても怖くない。
その意味で、今のNYY打線は相手から決して怖くないと思います。
イチローを加えて。
イチローもねえ、バントは今は「嫌らしい所にやってくる」のではなく、「球に太刀打ち出来ず、ヘタレて凡退」のイメージが寧ろ強くなっている。