旧聞だが、8/4の試合で楽天が二塁打に関するさまざまな記録を更新した。この記録を見てみよう。
当日のボックス 本は本塁打。2Bは二塁打。

2B-01


23安打。この日1日でチーム打率が3厘上がった。すさまじい打撃だった。楽天は11二塁打。
1回は三者凡退だったが2回から毎回安打、そして2回1、4回1、5回7(5連続含む)、6回1、7回1と11本の二塁打を放った。

面白いのはこれだけ猛打を振るいながら、本塁打が出なかったこと。もっとも良い当たりは二塁打になると言われるが、楽天の面々は打撃練習のような感覚で打っていたのだろう。
先発全員安打、全員打点、島内が打っていれば先発全員二塁打になるところだった。

楽天は岡島が1番に座ってから打線がつながってきたように思う。

さて、1試合チーム11二塁打は、65年ぶりのNPBタイ記録。その前に記録したのは48年10月16日。SBは盗塁。

2B-02


大陽ロビンスは、田村駒治郎がオーナー。本拠は衣笠球場、今の立命館大学衣笠キャンパス。2年後に松竹ロビンスとなる。
名古屋大須球場は今はない。両翼91.2m、中堅109mとふくらみがない上に、フェンスが低く、本塁打を量産した。芝生ではなく土の球場。いわば、小学校のグランドみたいなものだ。



この試合は、戦後のラビットボール時代を象徴するような試合。
5回に6二塁打している。これも86年6月3日、広島が大洋戦で記録した6二塁打とともにNPB記録だったが、今回楽天が抜いた。

巨人は11二塁打だけでなく、7本塁打。この試合の塁打59は長くNPB記録だったが、2003年8月1日、ダイエーがオリックス戦で60を記録した。
しかし、大陽と合わせた両チーム合計78塁打は、今もNPB記録。

千葉が3本塁打しているほか、投手の中尾も本塁打。

関口清は、のちに西鉄の5番打者として活躍する関口清治。巨人ではこの年11試合に出たのみ。

楽天の試合とはスケールが違う。こう言う大味な試合が何試合も出て、興趣がそがれるという声があがり、ラビットボール廃止につながっていく。

反対に、今年の楽天の試合は飛ばなさすぎる統一球の「微調整」後に出た記録だ。

なお今年の両軍合計二塁打13は、プロ野球元年の1936年7月19日阪急vsタイガース戦、1999年4月14日の日本ハムvsダイエー戦、2006年6月30日の横浜vsヤクルト戦と並ぶタイ記録だ。

この日の試合が、躍進楽天の象徴になるかもしれない。賑やかな試合ではあった。


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