これはだれの責任なのか、もはや責任論の領域に入りそうだ。ニューヨーク・ヤンキースは、アリーグ東地区4位、首位とは10ゲーム以上離され、5割割れ寸前。ポストシーズンは絶望的だ。
凋落の兆候はあるにはあった。ジーター、A-RODら中軸選手が高齢化し、衰えが目立ち始めた。また、タシェアラも故障がちだった。
働き盛りはカノくらい。あとは高給取りのベテランが幅を利かせている、という状態だった。

ヤンキースはここ数年、複数年契約の大物選手を基軸とし、そこにベテランだが評価の下がった選手をスポット的に起用して戦力を維持してきた

しかし今年は、肝心の大物選手が総崩れとなり、スポット的な選手だけでペナントレースを戦ってきた。しかし、スポット選手は所詮、下り坂の選手だ。イチローとガードナーを除く本来のレギュラー選手が復活しないまま、後半戦を迎え、気が付くと、他球団ではスタメン落ちしているようなロートル選手がラインナップに揃うようになった。

昨年と今年のヤンキース野手陣

NYY-20122013




今思えば、マーティンの引き留めに失敗したのも大きかった。一塁は数年前のトロントのキャプテン格だったオーバーベイ。しかし、もう終わった選手と思われてきた。
二塁のカノはやや昨年より成績が劣るが、これは他球団投手のマークが厳しいからだろう。
三塁は目も当てられない惨状。A-RODはともかく、ユーキリスが使えないとは。
遊撃は、もっと早く、ポストジーターを手当てすべきだったと言えよう。
外野ではスイッシャーの離脱も大きかった。イチロー、ガードナーの成績もややさえないが、この顔ぶれではまだましだと言えよう。

ヤンキースをお払い箱になったイバニェスがマリナーズに復帰して本塁打を量産、アンドリュー・ジョーンズ、ケイシー・マギーは楽天のオフェンスのエンジンになっている。さらにチャベスも今年は良い仕事をしている。

スポット補強を見ても、今季は不成績だったことがわかる。
これは、端的に言えばGM以下、フロントの責任なのではないか。複数年契約の大物選手の債権がかさむ中、贅沢税を恐れて積極的な補強をしなかった。さらに、若手の抜擢もないまま。フラッグシップディールでも、ソリアーノをとっただけ。
札束で横面を張って補強をするというヤンキース本来のやり方を中途半端にやめてしまったために、この球団はMLBでも最も魅力に乏しい球団になり下がりつつある。

ジラルディ監督に責任はない。彼は王道の采配を振るうのは得意だが、やりくりは下手なのだ。
A-ROD,タシェアラ、ジーターなど複数年契約の大物の「不良債権化」は進行するだろう。
しかしヤンキースは、タンパベイやワシントンの真似事はできない。やはり資金力にものを言わせて派手なチーム作りをすべきだろう。


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