この日の岩隈は、球速がなかった。また、空振りも3つしか奪えなかった。体力的に厳しかったのだと思う。しかし何とかなると思えたのだが。

1回、ルクロイに左前打を打たれるがゴメスを打ち取る。下位に沈むミルウォーキー打線は、簡単に打ってくる。
2回、フランシスコを歩かせる。このあたりで、制球が良くないと思った。速球も切れが悪い。しかし三者凡退。
3回、シンカーをうまく使って料理。青木は全くタイミングが合っていない。
4回、ルクロイはタイミングが合っている。しかしゴメスを併殺に切って取る。おそらく体力的にきつい岩隈にとって、簡単に打ってくれる相手打線はありがたかったに違いない。
5回、デービスが2個目の三振。ただ売っているだけの打線という感じがする。
6回、二死からセグラに二塁打を打たれ、当たっているルクロイ。ピンチかと思われたが、初球を打ちそこなって三ゴロ。
ここまでで57球。味方の援護はないが、このまま完投するかと思えた。
しかし7回、野選を一つはさんで5連打。タイミングが合うと簡単に安打になってしまう。どこかで微妙な歯車が狂ったのだろうか。ゴメスのバント処理で体をひねったともされるが。
3失点の挙句にゲネットにホームランが出て一挙6失点。
回の最後まで投げたかったが、さらに安打を打たれて退いた。
打てなかったのは青木だけというのも情けない。
岩隈はぎりぎりで戦っているというのを痛感させられた。
再起を期してほしい。
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コメント
コメント一覧
観戦時には見逃していたのですが、あのバント時に、マウンドを駆けおりた岩隈は腰をどうやらひねってしまったようです。その影響もあったのかもしれませんね。
一瞬青木ついに移籍したのかとマジで思ってしまった。
私もぎりぎりだ!感謝。
はい
今年も開幕からしばらくは下位でした。
マリナーズの守備の乱れもありましたが、
岩隈もあまり球にキレがなかったですね。
球速の低下もですが、4シームでは回転の掛かりも悪くなっている様です。
4シーム
①球速 89.6mph、縦変化 +5.98吋、横変化 -07.28吋、回転軸 233度、回転数 1931rpm、SP 0.19
②球速 90.1mph、縦変化 +3.16吋、横変化 -08.19吋、回転軸 249度、回転数 1785rpm、SP 0.17
③球速 89.5mph、縦変化 +5.47吋、横変化 -07.20吋、回転軸 234度、回転数 1871rpm、SP 0.18
④球速 89.5mph、縦変化 +4.67吋、横変化 -07.23吋、回転軸 238度、回転数 1770rpm、SP 0.17
⑤球速 87.9mph、縦変化 +3.79吋、横変化 -07.46吋、回転軸 244度、回転数 1644rpm、SP 0.16
※凡例
①=4/2~6/10、②=6/16~6/28、③=7/4~7/20、④=7/25~8/5、⑤=8/10 の各期間での投球平均
SP=スピンパラメーター、球速と円周速度の比(値が大きくなると概ね比例で揚力係数も増大)
とはいえ、6回までは順調だったのですよね。
7回に捕まった要因がバント処理云々の一件で、尚且つ、それが軽症で後を引かない事を祈ります。
気になる事と言えば、スライダーの頻度が低下してカーブ並みになった事と、あとスライダーとカーブのストライク率がこれまた極端に低下した事です。
岩隈の投球は、4シームも含めてシュート系な球筋の比率が高いので、スライダーやカーブが機能しないと辛そう、と思ったもので。
6回で降板できたのでしょうが。