12球団の戦力の増減をチェックした。その結果をまとめ、ストーブリーグの各球団の動きを評価して見た。
このプレビューに間に合わなかった新外国人の獲得も入れた。年俸総額は『週刊ベースボール』2/6号による。現時点では多少の増減があると思われる。



オフシーズンの球団の仕事は、戦力外や見込みのない選手を整理し、新人選手を獲得するとともに、チームの弱点を補強することだ。またその活動を通じてファンに来季への期待を持たせなければならない。
そのことと年俸を抑制するのか、上げるのかは直接は関係がない。良い選手を獲得すれば年俸は上がるが、その分リストラをしたり、トレードをすればよい。その財布のやりくりも手腕の内だ。
補強と、チームのアピール、ともに必要な要素だ。
ソフトバンク、日本ハム、西武は投手陣に大きな穴が空いた。しかし3球団の補強の仕方は異なっていた。
ソフトバンクは大物外国人に西武の帆足と大物の獲得に動き、できるだけのことをした。打線の補強も行った。
対照的に日本ハムはダルビッシュ有の穴を埋めなかった。打線も積極的には補強しなかった。
西武は、若手と新外国人で投打の積み上げを考えている。
オリックスは個性的だ。コリアンパワーを中心に戦力アップを図る。トレードも活発に行った。
楽天はベテランを放出したが、新鮮味のある補強はしなかった。
千葉ロッテは目立った補強はなかった。
今年の巨人は満点と言ってよいのではないか。高額年俸のラミレスを出すなどリストラをしつつ、大型補強を行った。FAで3人、しかも新外国人を獲得したうえで、年俸総額を抑制している。トレード、FA市場で優位だという不公平さはあるが、やる気はうかがえる。
対照的に阪神は下柳を戦力外にした以外に全く動きがなかったが、選手の年俸が上がったために年俸総額がアップ。このチームにはGMも編成担当も必要ないだろう。選手は1年経てば1歳年を取る。動かないということは、それだけ老化が進むということだ。その報いがあると思うが。
中日もほとんど動きなし。落合カラーを払しょくする気はないようだ。打線は最低レベルのままである。
ヤクルトは昨年、一昨年ができすぎの感があっただけに、チームリーダーの青木の損失は大きいはずだが、積極的な補強はしなかった。
広島は新外国人を2人獲得。若手が伸びているだけに既存への上積みはありそうだ。
横浜DeNAは経営陣が変わったが、例によって「補強をしているふり」だけに終わった。セの5チームとの戦力差は大きい。
こうしてみると、ストーブリーグの優勝は巨人、準優勝はソフトバンクだと思う。最下位は阪神だろう。この結果がペナントレースにどう反映するか、興味深いところだ。
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オフシーズンの球団の仕事は、戦力外や見込みのない選手を整理し、新人選手を獲得するとともに、チームの弱点を補強することだ。またその活動を通じてファンに来季への期待を持たせなければならない。
そのことと年俸を抑制するのか、上げるのかは直接は関係がない。良い選手を獲得すれば年俸は上がるが、その分リストラをしたり、トレードをすればよい。その財布のやりくりも手腕の内だ。
補強と、チームのアピール、ともに必要な要素だ。
ソフトバンク、日本ハム、西武は投手陣に大きな穴が空いた。しかし3球団の補強の仕方は異なっていた。
ソフトバンクは大物外国人に西武の帆足と大物の獲得に動き、できるだけのことをした。打線の補強も行った。
対照的に日本ハムはダルビッシュ有の穴を埋めなかった。打線も積極的には補強しなかった。
西武は、若手と新外国人で投打の積み上げを考えている。
オリックスは個性的だ。コリアンパワーを中心に戦力アップを図る。トレードも活発に行った。
楽天はベテランを放出したが、新鮮味のある補強はしなかった。
千葉ロッテは目立った補強はなかった。
今年の巨人は満点と言ってよいのではないか。高額年俸のラミレスを出すなどリストラをしつつ、大型補強を行った。FAで3人、しかも新外国人を獲得したうえで、年俸総額を抑制している。トレード、FA市場で優位だという不公平さはあるが、やる気はうかがえる。
対照的に阪神は下柳を戦力外にした以外に全く動きがなかったが、選手の年俸が上がったために年俸総額がアップ。このチームにはGMも編成担当も必要ないだろう。選手は1年経てば1歳年を取る。動かないということは、それだけ老化が進むということだ。その報いがあると思うが。
中日もほとんど動きなし。落合カラーを払しょくする気はないようだ。打線は最低レベルのままである。
ヤクルトは昨年、一昨年ができすぎの感があっただけに、チームリーダーの青木の損失は大きいはずだが、積極的な補強はしなかった。
広島は新外国人を2人獲得。若手が伸びているだけに既存への上積みはありそうだ。
横浜DeNAは経営陣が変わったが、例によって「補強をしているふり」だけに終わった。セの5チームとの戦力差は大きい。
こうしてみると、ストーブリーグの優勝は巨人、準優勝はソフトバンクだと思う。最下位は阪神だろう。この結果がペナントレースにどう反映するか、興味深いところだ。
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コメント
コメント一覧
どなたの仕事(手柄)でしょう。
しかし、MLBのビッグネームが欲しいですね。(この点は不満が残ります)
まだ、フィリーズFAのオズワルトは所属が決まっていないようです。
さらに、広尾さんは当然、お気づきでしょうがFAの人的補償で、圧倒的な戦力を持つはずの巨人が従来まったく痛い放出をしていないのは、育成枠に大量の人数を流し込んでしまう、という事実があります。巨人だけは30人近い人数が育成枠です。脇谷や土本といった選手までプロテクト逃れで育成にしました。かって、育成枠を巡っては他球団がNPBから厳重注意を受けた事例があるのに、です。
もし仮に今年巨人が優勝を逃がしたとしてもまた同じことの繰り返しです。麻雀を勝つまでやめない奴と同じです。他球団のファンがストライキぐらいしないと変革は無理でしょうが、そういう動きがあったとしてもテレビが無視すれば広がらないでしょうね。それでも、このブログで既存マスコミにはない意見を見ることができるようになっただけでもまだ進歩なんでしょうか。現役の記者の方は無理でもOBの方の意見を伺いたいものです。
せっかくの円高なのに、もったいないですよね。
そのくらいの驚きを、日本の球団にも見せて欲しいです。
オズワルトほどではないですが、ゲレーロもまだ残ってるんです。
確かに盛りを過ぎたとはいえ、NPBでどこかのチームが獲ってくれたら、その球団の土地へ引っ越しを考えるんですが(笑
まあ同じ金満球団のくせに、阪神何やってるんですかね?
今年は金本は復活すると言うけど(気味悪い事に一般紙も)、そもそも肩治ってませんよ。
万が一治っても、動体視力がアウトですからねえ。
どうせ案山子のほうが顰蹙買わないだけまだいい位なレベルに落ちてますから、張本氏の言うようにもう見切っちゃいましょうよ。
(スポーツ紙に書かれている事が事実なら、品位も最低レベルに落ちたと言わざるを得ない。某掲示板にまで清原よりはるかにクズ扱いされている)
中日は落合監督を出したかっただけなんですか?
打撃を向上させないといけないんですが、あの球団だから勝たなくてもいいやと思っていそうな悪寒。
>speaker様
>中日は落合監督を出したかっただけなんですか?
>打撃を向上させないといけないんですが、あの球団だから勝たなくてもいいやと思っていそうな悪寒。
仰る通りです。ファンサービス云々が色々言われていますが、落合監督が勝ちすぎたために、コーチ含め、年俸の高騰を危惧したフロントがリストラしたわけです。
勝つことよりも、人件費の削減が優先しているので、当然のことながら「補強」などするわけがない。凡庸な監督のもと、凡庸な野球をして、凡庸な成績に終わっても構わないということです。
ちなみに、中日は新外国人としてビクトル・ディアスという選手を獲得しました。どうもパワーはありそうですが、荒っぽい選手のようです。昨季のグスマンのような感じになりそうです。
先日から記事を拝見し、今季の、我らがタイガースの補強ぶりには
甚だ失望しました。
現役時代に大好きだった和田さんが監督になる、
ということで、昨年までのカラーからの変革が
図られるのかと思いきや、全く何も手を打っていない様な状況。
一体、球団やフロントは何を考えてるんだ!と
言わざるを得ません。
管理人様も常々仰っている通り、
阪神には、中継ぎ使い捨ての悪弊がありますが、
これはローテーションを守り、最悪でもQSをコンスタントに
取れる先発投手が、全然育っていないことが
背景にあると思います。
毎年、「今年こそは、使える先発を取ってほしい」と
思いながらストーブリーグを眺めているのですが、
こと今年に至っては、「下柳を切ったのは間違いじゃないのか?」
とすら思えてならない状況です。
何やら、阪神はまた、1986年~2002年の、暗黒時代に
逆戻りしようとしているように思えてなりません。
早く、「チームが勝つ為に何をすべきか」を
現場・監督・フロントが一丸となって考えられる
健全な状態に戻ってほしいと祈るばかりです。
少なくとも、2003年~2005年には、
そういう雰囲気がありましたから。
思えば、その頃の優勝の立役者だった
金本が、今や老害の最右翼。皮肉なものだな、と痛感します。
でも、でも。応援しますよ、今年も。
骨の髄までトラキチですから、私は。
腐ってもタイならぬ、衰えてもゲレーロです。
ホーナー並みの衝撃を与えてくれると思います。
どの球団でもいいから、フルタイムと言わずシーズン半分のパートで もよいのでNPBで見てみたいです。
本文の内容には納得出来るのですが,数字を元にした比較をしないのならわざわざ比較する必要は無いのでは?
主な退団選手と加入選手を記載した方が有意義だと思います.
フロントの仕事の一つに,必要な戦力の流出を防ぐ,ということもあると思います.
ソフトバンクの評価が高いですが,今オフでFA・契約切れとなることは分かっていたことで,メジャーへ行く和田・川崎はともかく,NPB内でのFA移籍である杉内とホールトンは引き留めることが出来たはず.
そもそも埋めなければならない穴をつくった時点で,高い評価は与えられないかな,と思います.
一応数字の変化は算出できるので、出してみたのですが、極端にいえばチーム平均より悪い数字の選手を放出するだけで補強しなくてもトータルの数字は上がります(阪神がそうですね)。難しいところですが、信憑性がほとんどないので言及しませんでした。
去年までAクラスだった中日と日本ハムは先発が貧弱ですからちょっと今年は厳しいかと……
セ・リーグの3弱ヤクルト、広島、横浜は打線が弱すぎる気がします
オリックスはイデホとT-岡田が不調だったら代わりになる選手がいません
ロッテは逆に戦力層は厚いですがこれだ!という選手がいません
楽天は投打ともに貧弱ですね
僕なりに順位予想すると
巨人=阪神>中日=ヤク=広島>横浜
ソフ=西武>ハム=ロッテ=オリ>楽天
こんな感じじゃないでしょうか
長文失礼しました
何故なら、これまでの紅白戦オープン戦を観ていて昨年よりも「球が飛ぶ」と思わせるシーンが多いのです。
思い返せばハムの異色打者・大嶋のコスった本塁打からです。
そして球児も「飛ぶ統一球やな」と言うコメントを残し、ロッテ・サブローは打った瞬間下を向くミスショットが本塁打に。
その他にも「まさか入るとは」的な打者コメントをよく聞きます。
昨年は「芯で捕えれば飛ぶ」と言われた統一球ですが、今年は「コスった」アタリでも本塁打になっている気がします。
今年初めは「統一球に対応」出来てきた、と言うような報道もありましたが、よく言われる「統一球への対応」って何でしょう。芯で捕える事が「統一球への対応」なら各打者が一年やそこらで対応できるとは思えません。
昨年は震災のためオープン戦の試合数も少なかったので比較は難しいですが、実際、ひと試合あたりの本塁打数は昨年より増えているのではないでしょうか。
私には、ある種の圧力によりミズノ社製統一球の反発係数が昨年より飛ぶ方向へと仕様変更されている、としか思えません。
簡単に言うと、読売のナベツネの圧力に腰抜けコミッショナーが軽く屈し、ミズノにもっと飛ぶ球を作らせた、のだと思います。