前の登板は味方に足を引っ張られたが、黒田自身の調子も良くなかった。その悪い調子を引きずったままで11敗目を喫した。

1回表、ソリアーノがタイムリーで先制。
1回裏、この日は久々にスプリッターから入る。3年ほど追いかけてきた経験でいえば、これは調子が悪いときの黒田である。
立ち上がりは変化球で抑えたが、不安は残る。
2回裏、ジョイスにシンカーを左前に運ばれる。ロニーを打ち取るがジョンソンに中前、デヘスースは打ち取る。こういう感じで切り抜けることも多いのだが、ロバトンは曲がらないスライダーを右翼スタンドへ。3失点。
3回裏、ジェニングスを歩かせる。変化球で眩惑しようとしている。うるさいゾブリストは併殺に打ち取る。
しかしロンゴリア、ジョイスに連続で被弾。結局、かわす投球を見抜かれている感じ。
4回裏、ロバトン、エスコバーに連打されるが抑え込む。
5回裏、またゾブリストに一発を打たれる。
以後6人を抑えた。続投させたのは黒田に対するヤンキースの配慮だろう。
良いときの黒田は92mph前後のシンカーを入り球として、序盤は低めにシンカー、スライダーを投げて凡打の山を築く。スプリッターはあまり投げないが、効果的に使う。
そして5回頃からギアをチェンジして94mph程度のシンカー、速球で攻めの投球に転じる。
ここ数試合、ギアチェンジがない。さらにシンカーのキレが悪い。疲れがたまっているのだろう。
エースとしての責任もあるが、本当は1日でも長い休みがほしいところだ。
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コメント
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疲労だけならいいんですが…
特に2シームは球威、キレ、制球とも安定しており、凡庸な打線ならあっさりと手玉に取れたでしょう。
これだけ打たれたのは、ひとえにタンパベイの卓越したスカウティング能力によるものです。ポイントとなったのが、ジョイス(左)、ロバトン(左)、ローニー(左)、ゾブリスト(両)といった打者の、左打席でのマッチアップ。もちろんこれだけ左を揃えたのは、対左.253、対右.219という黒田の対戦成績を踏まえてのことでしょう。
当然ながら黒田は左打者に対して、アウトローの2シーム主体で組み立てていくわけですが、コーナーぎりぎりに決まった球が多いにも関わらず、よく見極められ、またよく打ち返されていた。この球が狙われていたという証拠です。黒田がコントロールのいい投手だからこそ、こういったピンポイントでの狙い球も有効になるわけです。
逆にジェニングス、ロンゴリアといった右打者には、おそらく「徹底して粘れ。球数を稼げ」という指示が出ていたのでしょう。あわよくば出塁し、左打者に繋ぐのが狙いだった。
同地区にも関わらず黒田は今年レイズと初対戦だったのですが、チーム側も苦戦しそうだと考えていたのか、ちょっと気になります。
ちなみに黒田は得意/苦手のはっきりした投手で、同地区だとトロント.151、ボストン.333、ボルティモア.242と極端な数字が出ています。