毎年10月になると各球団の公式サイトでは「来季の契約について」というリリースが出される。要するに選手の契約解除のお知らせだ。
1軍でそれなりに実績を残した選手は個別に発表されるが、それほど活躍しなかった選手は十把一絡げでクビが通告される。厳しい話だ。
恐らくはこうした通告はペナントレースの順位がほぼ確定してから出すのが慣例になっているようで、セリーグは6球団が全部出したが、パリーグはまだ4球団だけ。
セリーグの契約解除選手のリスト。グレーは1軍での出場が無い選手の2軍の成績。ドラフトのK1は高校生1位、i1は育成1位。PoのLPは左腕投手、RPは右腕投手。

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巨人、辻内はすでに紹介したが2軍成績はこの顔ぶれでは群を抜いている。残念な気もする。林イー豪を除いて1軍出場なし。育成枠は再雇用の可能性はあるが。

中日、清水は中継ぎで結構働いた右腕だ。前田は、谷繁の控えの控えと言う感じで試合出場は少なかったが球場ではよく見かけた捕手だ。

ヤクルト、フェルナンデスはブラジルからの入団選手の一人。白鷗大から育成ドラフトにかかって入団している。

広島、大量10選手を契約解除。岸本秀樹は中継ぎで投げた。敗戦処理が多かったが。
弦本、富永、中谷、中村は四国アイランドリーグ+からの入団。まとめて契約解除になった。
塚田晃平は早稲田実業時代は斉藤佑樹の控え、192センチの大型右腕だが早大でもほとんど投げず。育成枠で入団したが、2軍の公式戦にも出ず。今季は四国アイランドリーグ高知に派遣された。とにかくノーコンがおさまらなかった。

阪神、おなじみの林威助もついに契約解除。2007年は規定打席に達していた。打撃はともかく、守備がお粗末。使いにくい選手だったように思う。その点、桜井広大と似ていた。次の背番号31は誰だろうか。
林啓介はロッテからの移籍。
野原将志は2軍では主軸クラスだったが芽が出なかった。彼は拾うチームはあるのではないか。
橋本良平も2軍の主戦級の捕手だった。
清原大貴も毎年のように期待を寄せられた投手ではあった。

DeNAは、救援投手として長く投げた牛田茂樹がいる。
そして早大から入って1年目は正捕手に近かった細山田も。リードがうまいという評価もあれば、最悪の捕手と言う声もある。年俸が1700万円から600万円に落とされたのも話題になった。不可解な待遇の選手ではあった。



「来季の契約について」は1度だけでなく、オフには何度かリリースされる。選手枠の関係で解雇される選手はまだいるのだ。リストラにおびえる勤め人と同様の厳しい業界である。


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