【2009年1月20日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

 イチローの2008年の記録の中で、気になるデータがある。チームから孤立しているのではないか、という懸念を端的にあらわした記録だ。それは、大量得点試合でのイチローの参加の仕方である。下の表をみていただきたい。これは、昨季、シアトルが10得点以上した試合での、チームの打撃成績(左)と、イチローの成績である。

[caption id="attachment_40" align="alignleft" width="400" caption="シアトルが10得点以上した試合での、チームの打撃成績(左)と、イチローの成績(2008年)"]シアトルが10得点以上した試合での、チームの打撃成績(左)と、イチローの成績(2008年)[/caption]

子細に見れば、ちょっと体温が低くなるような気がする。イチローはチームが10点以上取った9試合で複数安打を3回しかしていない。チームが.382と打ちまくっているなかで、1割以上も低い.268である。しかも、その打率は、オールスター以後、どんどん落ちている。偶然ではないと思われる。

このデータを取る前から、「イチローはビッグイニングに参加していないなあ、蚊帳の外だなあ」という印象があったのだが、数字がそれを裏付けている。

他の年度も調べれば、それなりの数字が見えてくるのかもしれない。

少なくとも昨年のイチローは、チームのムードメーカーではなかったと思う。イチローはチームのメンバーと一定の距離を取っているのかもしれないが、そのネガティブな面がこの数字に表れていると思う。

(このデータは昨年、私自身が別のブログで出したものに追加補遺したものである)

 

■後日談:2009年のイチローは少し事情が違った。一体感を取り戻せたのではないだろうか。