【2009年1月27日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
盗塁というSTATSは、バッテリー、就中捕手とのせめぎあいという側面が強い。弱肩鈍重な捕手からと強肩俊敏な捕手からでは、盗塁の価値は大きく違う。
1試合ごとの記録を追いかける前に、何気なくイチローとエルズベリーのチーム別盗塁数を調べていて、「おおっ」と思ってしまった。

何と、イチローは対戦したすべてのチームから盗塁を上げているのである。この記録を意識していたのか、とも思ってしまうほどに見事だ。それに対して、エルズベリーは、同地区のボルチモアから13盗塁もしている。荒稼ぎである。
これは、捕手ごとの対戦成績を見なければ、と記録を深追いすることにした。
ちなみに、2,008年、MLBに出場した捕手は、110人いるが、100イニング以上出場した77人の盗塁阻止率リーグ別ベスト、ワースト10傑は以下の通りだ。

この表を頭に入れて、二人の捕手別の盗塁記録を見ていただきたい。
エルズベリーは、同じ東地区のボルチモアのラモン・ヘルナンデスを本当にお得意さんにしている。ヘルナンデスはMLBで断トツの99盗塁を与えた弱肩だが、この捕手から全体の22%を荒稼ぎしているのだ。(このヘルナンデスにイチローが1度刺されているのはご愛敬だが)
これに対し、イチローはまんべんなく多くの捕手から盗塁を奪っているが、最多は実質的なリーグ№1の強肩、ホセ・モリーナからの5つ。また、盗塁阻止率35%以上の強肩捕手(赤字)との対戦成績でもイチローとエルズベリーでは大きな差がある。
ひいき目ではなく、質的に見れば、イチローの盗塁の方が上ではないか、と思えるのだ。
■後日談:2009年、イチローとエルズベリーは、勝負にならなかった。今年のエルズベリーのライバルは、ダッシュをかけたTBのクロフォードだった。
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