2009年1月30日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事
去年の暮れに、MLBから2008年度の年俸総額ベスト10が発表になった。お約束のように、ダントツ1位はNYYで、2007年の記録を更新した。でも、それでワールドシリーズはおろか、ポストシーズンさえ進出できなかったのだから、NYYのGMは手腕を問われてしかるべきだと思う。
2008年は、年俸総額テールエンダー常連のTBがアリーグの王者に輝いたように、コストパフォーマンスの常識が覆された1年だった。
各チームが選手につぎ込んでいるお金と、白星の相関関係が知りたくて、調べ始めた。折から、NPBの選手会が各チームの年俸総額を発表した。何と、選手一人ひとりに聞いて回ったそうである。この2つの数字を並べてみた。なおMLBは40人ロースターの総額、NPBは選手登録の総額である。(MLBの年俸のDATAはESPNで現在進行形で出ているのだが、昨年シーズン終了時点でのデータをとっていなかったため、あちこちから拾い集めた。大体は合っているとは思うが、ちょっと精度に自信がない。ご教示いただければ幸いである)
1ドル=90円で換算。

NYYはやはりダントツである。1勝あたり2000万円をはるかにオーバーしている。本当にやりすぎだと思うが、これがNYYなのだ。
よく、金満球団というとNYYとBOSが引き合いに出されるが、BOSはNYYとはぜんぜん違う。BOSは長期の大型契約をすることこそあれ、1年にならすと他のトップクラスのチームとほぼ横並びの年俸なのだ。これで、激戦のア東地区で勝つのだから、賢明なマネージメントだと思う。
金満というなら、1億ドル以上の年俸で初の100敗を喫したSEAと、打撃偏重の布陣でこけたDET、それにATLがそれだろう。SEAの山内筆頭オーナーは、ニンテンドーがいくら儲かっているからといって、これでいいのだろうか。
特筆したいのは、TB、FLAという年俸総額下位チームが健闘していること。ア東地区では年俸1/5のTBがNYYをはるかに下に見ているし、ナ東のFLAも大健闘だ。
この2チームは、NPBなみの年俸なのだ。これ、新鮮だった。単純に言えば、日本のプロ野球への投資額で、MLBのチームを運営することが可能なのだ。TBもFLAもここ数年、ずっとこの水準。貧乏なら貧乏なりに生きていくすべはある。
結局、このSTATSは選手というよりは、マネージメントレベルとデシージョンレベルの手腕を示す数字なのだ。
それにしても、NPBはMLBに比べればチーム格差は少ない。最下位の広島とトップの阪神の年俸総額は3倍に満たない。MLBは8倍である。護送船団とはいわないが、何か横並びの感がある。
NPBとMLBでは年俸総額=選手市場総額で10倍弱の開きがある。また、1勝の価値は3倍強だ。
かつて玉木正之さんは、シーズン前にNPBの順位予想を聞かれて、年俸総額順にチームを並べて、見事的中させたことがあったが、今のMLBではそうはいかない。
年俸と実力が乖離する選手がたくさんいるというのは、今が過渡期だという証拠である。40歳を越えたおじさんが、目の玉飛び出るような年俸をもらってふんぞり返っていた時代から、コストパフォーマンスの良い若手が台頭する時代へ。金融危機がそれに拍車をかけているのだろうが、MLBは、順調に成長しているのだと思う。
■後日談:不景気の中で、一部の選手を除いてMLBのサラリーも厳しい。今年は特に松井秀喜が厳しい状況に立たされている。
去年の暮れに、MLBから2008年度の年俸総額ベスト10が発表になった。お約束のように、ダントツ1位はNYYで、2007年の記録を更新した。でも、それでワールドシリーズはおろか、ポストシーズンさえ進出できなかったのだから、NYYのGMは手腕を問われてしかるべきだと思う。
2008年は、年俸総額テールエンダー常連のTBがアリーグの王者に輝いたように、コストパフォーマンスの常識が覆された1年だった。
各チームが選手につぎ込んでいるお金と、白星の相関関係が知りたくて、調べ始めた。折から、NPBの選手会が各チームの年俸総額を発表した。何と、選手一人ひとりに聞いて回ったそうである。この2つの数字を並べてみた。なおMLBは40人ロースターの総額、NPBは選手登録の総額である。(MLBの年俸のDATAはESPNで現在進行形で出ているのだが、昨年シーズン終了時点でのデータをとっていなかったため、あちこちから拾い集めた。大体は合っているとは思うが、ちょっと精度に自信がない。ご教示いただければ幸いである)
1ドル=90円で換算。

NYYはやはりダントツである。1勝あたり2000万円をはるかにオーバーしている。本当にやりすぎだと思うが、これがNYYなのだ。
よく、金満球団というとNYYとBOSが引き合いに出されるが、BOSはNYYとはぜんぜん違う。BOSは長期の大型契約をすることこそあれ、1年にならすと他のトップクラスのチームとほぼ横並びの年俸なのだ。これで、激戦のア東地区で勝つのだから、賢明なマネージメントだと思う。
金満というなら、1億ドル以上の年俸で初の100敗を喫したSEAと、打撃偏重の布陣でこけたDET、それにATLがそれだろう。SEAの山内筆頭オーナーは、ニンテンドーがいくら儲かっているからといって、これでいいのだろうか。
特筆したいのは、TB、FLAという年俸総額下位チームが健闘していること。ア東地区では年俸1/5のTBがNYYをはるかに下に見ているし、ナ東のFLAも大健闘だ。
この2チームは、NPBなみの年俸なのだ。これ、新鮮だった。単純に言えば、日本のプロ野球への投資額で、MLBのチームを運営することが可能なのだ。TBもFLAもここ数年、ずっとこの水準。貧乏なら貧乏なりに生きていくすべはある。
結局、このSTATSは選手というよりは、マネージメントレベルとデシージョンレベルの手腕を示す数字なのだ。
それにしても、NPBはMLBに比べればチーム格差は少ない。最下位の広島とトップの阪神の年俸総額は3倍に満たない。MLBは8倍である。護送船団とはいわないが、何か横並びの感がある。
NPBとMLBでは年俸総額=選手市場総額で10倍弱の開きがある。また、1勝の価値は3倍強だ。
かつて玉木正之さんは、シーズン前にNPBの順位予想を聞かれて、年俸総額順にチームを並べて、見事的中させたことがあったが、今のMLBではそうはいかない。
年俸と実力が乖離する選手がたくさんいるというのは、今が過渡期だという証拠である。40歳を越えたおじさんが、目の玉飛び出るような年俸をもらってふんぞり返っていた時代から、コストパフォーマンスの良い若手が台頭する時代へ。金融危機がそれに拍車をかけているのだろうが、MLBは、順調に成長しているのだと思う。
■後日談:不景気の中で、一部の選手を除いてMLBのサラリーも厳しい。今年は特に松井秀喜が厳しい状況に立たされている。
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