200924日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事 一部改稿】 

RC、RC27は、なかなか素晴らしいSTATSではないか、と思われる。

これでMLBの100年を超す歴史の中の歴代選手のランキングができないものか?

多くの障害がある。1つは、STATSのうちで、昔は記録されていないものが結構あるのだ。盗塁刺、犠打、犠飛、併殺打などのSTATSは、20世紀初頭まで記録されていない。また19世紀には三振の記録も取られていない時期があった。

これをどうするのか?小さな数値は0ということにし、盗塁刺は盗塁の20%と設定して、無理やりデータを作ってみた。だからお断りするが、この数値は相当大雑把なものです。公式なものではありません。

ベスト100+気になる選手たち。長い表ですが。

RCRC27ALL

ランキングには、一定の整合性がある。RCのベスト10のメンバーは、誰もが納得するメンバーではないだろうか。ボンズは本塁打に加え、盗塁の多さがモノを言っている。師匠であるWメイズとよく似た傾向だ。お父さんのボビーは、ずっと下だ。

それからスモールボールの元祖のようなカッブは、RCでもRC27でも10位以内。ルースが本塁打革命を起こす前は、カッブのようなタイプが強打者だったのだ。二塁打歴代最多のスピーカー(日本で学生相手に大本塁打を打ったが)もそのタイプですね。

密度の濃さでいえば、ルース、Tウィリアムスは、凄まじい。ルースのキャリアSTATSを見ると、その凄まじさにため息が出るが、それを反映している。

現役では、Fトーマス、KグリフィJr、ラミレス、A-ROD、このあたりは殿堂入り当確でしょう。

ジョー・ディマジオはRCでは69位だが、RC27は10位。ディマジオは、Tウィリアムスとほぼ同時代の選手だが、Tウィリアムス同様兵役に取られた上に、引退が早かったので積み上げのRCは大したことはない。しかし密度のRC2710位は、名選手だったことをうかがわせる。連続試合安打だけの選手ではないのだ。Dハルバースタムの名作「男たちの大リーグ」は、ディマジオが、Tウィリアムスでさえ手の届かない別格の存在だったことを教えてくれる。

さて、イチローは、昨年5000打数を超えたので、MLBの公式サイトで歴代打率22位に位置している。5000打数以上の選手は、2008年終了時点で693人いる。その最上位に位置するのだ。ただしRCで見れば、394位。まだキャリアが不足しているのだ。

120年の間に、野球は大きく変わった。だから古今の選手のランキングには、無理が付きまとう。しかし、こうした歴史の中に位置付けることで、現役選手の偉大さも相対的に知ることができるのだ。じっくり味わいたい表である。

 

■後日談:初出時に反応はいまいちだったのだが、このデータ、個人的には貴重だと思っている。