【2009年2月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
さらに松坂の投球を調べる。今年、面白いのは、打順別のSTATSである。
この記録を見ると、2008年、松坂は4、8番打者によく打たれている。2007年は中軸の5、6番打者に打たれていた。また、2007年は1番から6番までの出塁率が3割を超えていたが、今年はそれが途切れている。
これは、何を示しているのか。松坂は上位打線により神経を集中させ、打線を分断できるようになったのだと思う。それだけに、気を許して8番に痛打を許すようになったのは問題だが、要所を締めることができるようになったのだと思う。
続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。
打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。
反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。

続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。


打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。
反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。
今年の松坂のSTATSを考える上で、いくつかのポイントが挙げられる。これを一つ一つ検証することで、見えてくるものがあると思う。
①WBCの影響はどうなのか?
②投球数の制限は今年も100球か?
③松坂は今年も球数が多いのか?
④今年もNYYとの対戦は少ないのか?
⑤最終的なSTATSは?
→①2006年、第一回WBCで松坂はMVPを獲得したが、同時にこのNPB最終年に、17勝5敗、防御率2.15という最高の成績を上げている。ただし投球回数は186回と多くない。総合して考えるなら、WBCの影響で成績が下がることはそれほどなさそうだ。むしろ、モチベーションを上げることで、好成績につながる可能性は高い。
→②投球数の制限は、変わることはないだろう。ハラデーのように完投をするためには、今のような大崩れを最小限にすべきだ。チームは100球で完投せよと言っているのではない。100球で7~8回までいって、なお安定感があれば120球くらいまでは投げさせるのだ。5回まで行くのが精いっぱいだという印象を払しょくする必要がある。
→③松坂は、「野球はカウント3-2まで、満塁まで」という哲学を持っているように思う。これを変えることはもはやないのではないか。ただ、初球、先頭打者に弱いという明白なポイントを改善すれば、アウトカウントはより早くとれるようになる。5%くらいの改善はあるのではないか。
→④これはBOSのローテーション投手とのかかわりが大きい。2009年のBOSのロースターでは、ベケット、レスター、松坂に加えて、40歳のスモルツ、ウエークフィールドが候補となる。さらには、LAAから移籍したBペニー、バクホルツ、マスターソンが先発の座を争うだろう。ウエークフィールドは昨年、全く衰えの影を見せなかったが、やはり40歳である。スモルツの調整具合とともに、今年はNYYの正面作戦に、松坂が出てくる可能性は大いにある。NYY新加入のティシェーラは、過去2度しか対戦がない(2-1)が、この新主軸を押えれば、通用する可能性はある。大切なのは、4/24からのNYY3連戦で松坂がパフォーマンスを示すことだろう。
→⑤昨年、松坂は2904球。4000球を投げた2001年の翌年は、さすがに成績が落ちたが、3300球くらいなら普通には投げられそうだ。DL入りしなければ登板数は32回。その上で2008年の1回当たりの投球数17.4球が5%改善されるとすれば、200回程度は投げられそうである。1試合の投球回数は6.3回(2008年は5.8回)。防御率は今年並みの3点台フラット。強いチームとも当たるので負け数は増える。で、最終は
2007 15勝12敗 204.2回 防御率4.40
2008 18勝03敗 167.2回 防御率2.90
2009 20勝07敗 200.0回 防御率3.00
サイヤング賞の候補になる可能性はあると思う。
■後日談:ここまで外れるとむしろ爽快である。WBCによる春先の調整不足は、多くの選手に影響を与えたが、その最大の被害者が松坂だということだ。
さらに松坂の投球を調べる。今年、面白いのは、打順別のSTATSである。
この記録を見ると、2008年、松坂は4、8番打者によく打たれている。2007年は中軸の5、6番打者に打たれていた。また、2007年は1番から6番までの出塁率が3割を超えていたが、今年はそれが途切れている。
これは、何を示しているのか。松坂は上位打線により神経を集中させ、打線を分断できるようになったのだと思う。それだけに、気を許して8番に痛打を許すようになったのは問題だが、要所を締めることができるようになったのだと思う。
続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。
打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。
反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。

この記録を見ると、2008年、松坂は4、8番打者によく打たれている。2007年は中軸の5、6番打者に打たれていた。また、2007年は1番から6番までの出塁率が3割を超えていたが、今年はそれが途切れている。
これは、何を示しているのか。松坂は上位打線により神経を集中させ、打線を分断できるようになったのだと思う。それだけに、気を許して8番に痛打を許すようになったのは問題だが、要所を締めることができるようになったのだと思う。
続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。


打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。
反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。
今年の松坂のSTATSを考える上で、いくつかのポイントが挙げられる。これを一つ一つ検証することで、見えてくるものがあると思う。
①WBCの影響はどうなのか?
②投球数の制限は今年も100球か?
③松坂は今年も球数が多いのか?
④今年もNYYとの対戦は少ないのか?
⑤最終的なSTATSは?
→①2006年、第一回WBCで松坂はMVPを獲得したが、同時にこのNPB最終年に、17勝5敗、防御率2.15という最高の成績を上げている。ただし投球回数は186回と多くない。総合して考えるなら、WBCの影響で成績が下がることはそれほどなさそうだ。むしろ、モチベーションを上げることで、好成績につながる可能性は高い。
→②投球数の制限は、変わることはないだろう。ハラデーのように完投をするためには、今のような大崩れを最小限にすべきだ。チームは100球で完投せよと言っているのではない。100球で7~8回までいって、なお安定感があれば120球くらいまでは投げさせるのだ。5回まで行くのが精いっぱいだという印象を払しょくする必要がある。
→③松坂は、「野球はカウント3-2まで、満塁まで」という哲学を持っているように思う。これを変えることはもはやないのではないか。ただ、初球、先頭打者に弱いという明白なポイントを改善すれば、アウトカウントはより早くとれるようになる。5%くらいの改善はあるのではないか。
→④これはBOSのローテーション投手とのかかわりが大きい。2009年のBOSのロースターでは、ベケット、レスター、松坂に加えて、40歳のスモルツ、ウエークフィールドが候補となる。さらには、LAAから移籍したBペニー、バクホルツ、マスターソンが先発の座を争うだろう。ウエークフィールドは昨年、全く衰えの影を見せなかったが、やはり40歳である。スモルツの調整具合とともに、今年はNYYの正面作戦に、松坂が出てくる可能性は大いにある。NYY新加入のティシェーラは、過去2度しか対戦がない(2-1)が、この新主軸を押えれば、通用する可能性はある。大切なのは、4/24からのNYY3連戦で松坂がパフォーマンスを示すことだろう。
→⑤昨年、松坂は2904球。4000球を投げた2001年の翌年は、さすがに成績が落ちたが、3300球くらいなら普通には投げられそうだ。DL入りしなければ登板数は32回。その上で2008年の1回当たりの投球数17.4球が5%改善されるとすれば、200回程度は投げられそうである。1試合の投球回数は6.3回(2008年は5.8回)。防御率は今年並みの3点台フラット。強いチームとも当たるので負け数は増える。で、最終は
2007 15勝12敗 204.2回 防御率4.40
2008 18勝03敗 167.2回 防御率2.90
2009 20勝07敗 200.0回 防御率3.00
サイヤング賞の候補になる可能性はあると思う。
■後日談:ここまで外れるとむしろ爽快である。WBCによる春先の調整不足は、多くの選手に影響を与えたが、その最大の被害者が松坂だということだ。
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