2009218日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

昨日の野手に続いて投手である。これも長い表になってしまった。先発とリリーフに分けている。

SEA02

この表を見てわかることは、良い投手陣とは、分業がきっちりとなされている投手陣なのだということだ。投手の起用方針が明確でなければ勝てないのだ。

この8年間のSEAは、明確な分業のもとに数字を残してきた、ガルシア、モイヤー、ピネイロという先発3本柱を中心とした投手王国が崩れるストーリーである。2001年に5人いた二桁勝利投手が2004年にゼロになる。イチローの262安打した年だが、チームの投手陣はここで崩壊したのだ。

モイヤーが去ったもののヘルナンデスが成長した2007年は希望に満ちた年になったが、2008年、その希望は見事に吹っ飛んだ。先発もリリーフも惨憺たる有様。やたらと起用した先発投手がことごとく裏目に出た。

救援投手に目を向けると、佐々木なきあと、「クローザーを訪ねて三千里」みたいな感じだった。ようやく見つけたプッツだったが、2008年にはこれまた故障と不振にあえいだ挙句、三角トレードでNYMに移ってしまった。このトレード、プッツだけでなく、セットアッパーのグリーン、達者な外野手のリードも移籍している。この穴は相当大きいと思う。

余談だが、2008年、久しぶりにSEAのマウンドに立ったアーサー・ローズはだぶついた体でパッとしない印象だったが、数字上は責任を果たしている。2003年まで在籍した時も優秀なセットアッパーだった。シーズン中に早くもトレードされたが、こういう使い勝手の良い投手こそ大切にすべきではなかったのかと思う。

2009年、残ったのは、馬鹿な年俸の割に働かない投手ばかり。SEAは、ここに至るまでも単年契約で100万ドル以上の高給取りをしばしば補強しているが、ほとんど実績を残していない。無駄遣いは、本当に目に余る。野手以上に深刻な状態である。

ただ詳しく見れば、ベダードは2008年、休んでばかりだったが、出た時はそれなりの数字を残している。シルバは、去年の体たらくを見て愛創が尽きたが、ベダードとヘルナンデスに期待をかけることになろう。しかし、クローザーのめどは立っていない。

まだ、役者がそろわないうちに開演の時が迫っているという感じだ。

■後日談:ヘルナンデスがサイヤング級投手になったのは喜ばしいが、年俸が高いためにシルバをローテーションに入れて、黒星をかなり増やしたことが残念である。2010年は、さらに投手市場は厳しくなるが、どんな補強ができるだろうか。