【2009年3月4日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
台湾プロ野球はチームの離合集散が激しい上に、八百長問題なども深刻で、国民の支持をしっかり得られていない感がある。そのために、国外への人材流出が多い。またアマとプロの力量の差があまりないのも特色だ。
台湾最大のスターである王建民(NYY)や郭ホン志、胡金龍(いずれもLAD)は出場していない。また西武の許銘傑は、強化試合で台湾と対戦したが、代表としては出場していない。中日の陳偉殷も、北京五輪には出たが不参加。その結果、代表は台湾リーグの選手とMLBのマイナー、そしてNPB(1人)で構成されている。
投手を見てみよう。

北京五輪のメンバーで選ばれているのは倪福徳、鄭凱文、李振昌、羅嘉仁の4人。倪福徳は台湾リーグでの奪三振王。台湾リーグでは防御率一位の廖于誠、セーブ二位の林岳平、奪三振一位の倪福徳が出てはいる。(同リーグの最多勝はMike Johnson)
とはいえ、本当に優秀な投手は国外で活躍しているので、この顔触れはベストとは言い難い。強化試合でもNPBには通用していない。
続いて野手。

日本へ来てから大いに気を吐いた林益全は、驚くべきことにまだプロ選手ではない。台湾電力からドラフト一位で昨年興農ブルズと契約、少しだけ二軍の試合に出ただけだ。詹智堯もラニューのドラフト一位。林瀚は中信の二位だ。(年末に中信が解散してしまったために、統一に入団)。
その他は、北京五輪の出場選手が中心だ。台湾リーグのタイトルホルダーとしては、首位打者の彭政閔、3位の潘武雄などが入っている。捕手は高志綱だが、強化試合を見ている限りでは、肩も守備もいまいちである。守備も不安定で連携プレーは難しい。
台湾の打者は非常に積極的で、待球をせずどんどん打っていく印象だ。力の差はあるが、日本の投手も不用意な投球は禁物だ。
強化試合を見る限り、今回のチームは、野球の体をなしていない。台湾代表は、今、若がえりを図っているところなのだろう。
しかしながら、この国にはプロスペクトを国内にとどめておく力がない。プロとアマの差がそれほどない上に、プロの機構が不安定で、若い才能が将来を託す気になれないからだ。MLBやNPBへの流出が止まらない。(鄭凱文は日本に来てから阪神と契約を結んだ)WBCとは関係がないが、NPBの将来を見る気がしてちょっと心配になった。
■後日談:性懲りもなく台湾は今年も八百長事件を起こした。プロ野球どころではない。気になるのは、NPBがそんな台湾でアジアアップを開催することを認めたことだ。何を考えているのか、と思う。
台湾プロ野球はチームの離合集散が激しい上に、八百長問題なども深刻で、国民の支持をしっかり得られていない感がある。そのために、国外への人材流出が多い。またアマとプロの力量の差があまりないのも特色だ。
台湾最大のスターである王建民(NYY)や郭ホン志、胡金龍(いずれもLAD)は出場していない。また西武の許銘傑は、強化試合で台湾と対戦したが、代表としては出場していない。中日の陳偉殷も、北京五輪には出たが不参加。その結果、代表は台湾リーグの選手とMLBのマイナー、そしてNPB(1人)で構成されている。
投手を見てみよう。

北京五輪のメンバーで選ばれているのは倪福徳、鄭凱文、李振昌、羅嘉仁の4人。倪福徳は台湾リーグでの奪三振王。台湾リーグでは防御率一位の廖于誠、セーブ二位の林岳平、奪三振一位の倪福徳が出てはいる。(同リーグの最多勝はMike Johnson)
とはいえ、本当に優秀な投手は国外で活躍しているので、この顔触れはベストとは言い難い。強化試合でもNPBには通用していない。
続いて野手。

日本へ来てから大いに気を吐いた林益全は、驚くべきことにまだプロ選手ではない。台湾電力からドラフト一位で昨年興農ブルズと契約、少しだけ二軍の試合に出ただけだ。詹智堯もラニューのドラフト一位。林瀚は中信の二位だ。(年末に中信が解散してしまったために、統一に入団)。
その他は、北京五輪の出場選手が中心だ。台湾リーグのタイトルホルダーとしては、首位打者の彭政閔、3位の潘武雄などが入っている。捕手は高志綱だが、強化試合を見ている限りでは、肩も守備もいまいちである。守備も不安定で連携プレーは難しい。
台湾の打者は非常に積極的で、待球をせずどんどん打っていく印象だ。力の差はあるが、日本の投手も不用意な投球は禁物だ。
強化試合を見る限り、今回のチームは、野球の体をなしていない。台湾代表は、今、若がえりを図っているところなのだろう。
しかしながら、この国にはプロスペクトを国内にとどめておく力がない。プロとアマの差がそれほどない上に、プロの機構が不安定で、若い才能が将来を託す気になれないからだ。MLBやNPBへの流出が止まらない。(鄭凱文は日本に来てから阪神と契約を結んだ)WBCとは関係がないが、NPBの将来を見る気がしてちょっと心配になった。
■後日談:性懲りもなく台湾は今年も八百長事件を起こした。プロ野球どころではない。気になるのは、NPBがそんな台湾でアジアアップを開催することを認めたことだ。何を考えているのか、と思う。
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