【2009年3月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

途中まで中継を見て寝たのだ。その時点で蘭3-ド2で7回。それでも負けるとは思わなかった。ドは毎回走者が出ているし、オランダは1回の3点を細々守ってるだけだし。毎回のように投手が変わって打ちあぐねていたが、テハダのように誰かが一発打つのは時間の問題だと思っていた。

朝、結果を知る前に録画を見て本当に参った。9回、MLBナンバーワンの快速68盗塁のタベラスがサードで刺されて2アウト、捕手はマイナーもマイナー、A級だ。そして最後は守備固めのバウティスタがオランダリーグ10勝2敗ボイドの前に三振して終わり!なんじゃこりゃ!

リードされているのにオルティーズを引っ込めてバウティスタを守備固めに使うなど、最後まで負けるとは思っていなかったのだろう。その愚かしさと無策さが今回のドミニカである。キャッチングの下手な捕手、内野の連係の悪さなど、事前に指摘された欠陥が全部出た感じである。

ドミニカは打線を見れば、意外に〝普通のMLBのチーム〟クラスになっていたが、それにしても相手は〝素人さん〟である。

ポンソンが意外にスリムで好投をしたこと。ドが最後まで必死な感じがなかったことなど、いろんな要素がからんではいるが、それにしてもこんなこと、あり得ない。オランダリーグのレベルの高さを世界に知らしめた一瞬だ。

ペドロ・マルティネスが2番手に出て、格の違いを見せつけてオランダを退けたのも見ものだったが、それも吹っ飛んでしまった。

何せ、アナウンサーが「ここで○●したらこうなります」という予測が全部現実になっていった。幕下力士が朝青龍をぶん投げたのだ。いやあ、すごいものを見せてもらった。

■後日談:歴史的な勝利だった。そして奇跡ではなく必然だった。もう一度、オランダは歴史的な事件を起こすのである。