【2009年3月23日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
TBSの林正浩アナウンサーは、桜美林高校の野球部で、一塁手として甲子園に出場し、立教でも野球部だったそうである。WBCの原監督よりも3学年上だ。
ある時期までの桜美林高校は強い上に、イエスイエスイエス!という校歌が話題を呼び、大変人気のある高校だった。創業者の清水安三さんの白い美髯も印象的だった。林アナは1976年の甲子園優勝の時はすでに大学生だったが、一番強い頃の桜美林を知っている。
そんな一流の野球人であり、アナウンサーとしても今やTBSの看板なのだが、この人の実況中継は、まさに今の地上波野球放送の鬱陶しいところをすべて持っているように思う。
まず、放送の主役が自分だと思っていること。スタジアムのざわめきやグランドの雰囲気を伝えるのではなく、すべてを自分の実況で埋め尽くそうとしている。解説の槇原やゲストの清原、佐々木は自分の引き立て役である。
その上に、ほとんど日本人選手のことしか語らない。日本人なら日本の勝利を願っているはずだ、という前提はわかるが、相手がどんなにすごい選手なのかをちゃんと語らないから、見どころがどこなのかがわからない。またUSAやMLBへのリスペクトは感じられない。
そして、試合では常に「絶叫のしどころ」を狙っているのである。選手が塁を回って本塁に突入すると、林アナは必ず絶叫する。大の男があんな声を出すのは、親の死に目に間に合わなかったときくらいだ、と言いたくなる。古館さん以来、この手の絶叫はスポーツアナのつきものになったが、あれが芸になっているのは本家本元だけである。
J-SPORTSとTBSでは、画像の美しさは圧倒的にTBSだから、そっちでWBCを観戦したいのだが、いつも耐えられなくなってJ-SPORTSにしてしまう。
地上波TVの長期低落傾向ははっきりしているが、大手のクライアントはテレビの圧倒的な影響力にまだ依存している。しかし、見る側はこの手の放送内容の劣化に相当嫌気がさしている。大人が見て楽しめるコンテンツはほとんどないのだ。
試合の盛り上がりを感じたいのであって、アナウンサーの盛り上がりを聞きたいのではない。次回WBCが開かれるとすれば、その時には試合の緊迫感や選手の動きが普通に伝わる中継を聞きたいものだ。
■後日談:最近は民放だけでなくNHKにもひどいアナウンサーがいる。シーズンが明けたら引き続きウォッチしたい。
TBSの林正浩アナウンサーは、桜美林高校の野球部で、一塁手として甲子園に出場し、立教でも野球部だったそうである。WBCの原監督よりも3学年上だ。
ある時期までの桜美林高校は強い上に、イエスイエスイエス!という校歌が話題を呼び、大変人気のある高校だった。創業者の清水安三さんの白い美髯も印象的だった。林アナは1976年の甲子園優勝の時はすでに大学生だったが、一番強い頃の桜美林を知っている。
そんな一流の野球人であり、アナウンサーとしても今やTBSの看板なのだが、この人の実況中継は、まさに今の地上波野球放送の鬱陶しいところをすべて持っているように思う。
まず、放送の主役が自分だと思っていること。スタジアムのざわめきやグランドの雰囲気を伝えるのではなく、すべてを自分の実況で埋め尽くそうとしている。解説の槇原やゲストの清原、佐々木は自分の引き立て役である。
その上に、ほとんど日本人選手のことしか語らない。日本人なら日本の勝利を願っているはずだ、という前提はわかるが、相手がどんなにすごい選手なのかをちゃんと語らないから、見どころがどこなのかがわからない。またUSAやMLBへのリスペクトは感じられない。
そして、試合では常に「絶叫のしどころ」を狙っているのである。選手が塁を回って本塁に突入すると、林アナは必ず絶叫する。大の男があんな声を出すのは、親の死に目に間に合わなかったときくらいだ、と言いたくなる。古館さん以来、この手の絶叫はスポーツアナのつきものになったが、あれが芸になっているのは本家本元だけである。
J-SPORTSとTBSでは、画像の美しさは圧倒的にTBSだから、そっちでWBCを観戦したいのだが、いつも耐えられなくなってJ-SPORTSにしてしまう。
地上波TVの長期低落傾向ははっきりしているが、大手のクライアントはテレビの圧倒的な影響力にまだ依存している。しかし、見る側はこの手の放送内容の劣化に相当嫌気がさしている。大人が見て楽しめるコンテンツはほとんどないのだ。
試合の盛り上がりを感じたいのであって、アナウンサーの盛り上がりを聞きたいのではない。次回WBCが開かれるとすれば、その時には試合の緊迫感や選手の動きが普通に伝わる中継を聞きたいものだ。
■後日談:最近は民放だけでなくNHKにもひどいアナウンサーがいる。シーズンが明けたら引き続きウォッチしたい。
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